米大統領選、SNS 、言論統制という三題噺
Gigazine が "Facebook がコミュニティルールに違反する投稿が多いグループを「保護観察処分」にしている!" と伝えている。そうしたグループは圧倒的にトランプ支持者に多いため、彼らは「SNS はバイデン寄りの言論統制をしている」と感じているようだ。
郵便投票が始まっていた 10月には、"「民主党は投票不正をやめろ」と訴えるトランプ大統領支持者らの Facebook グループが削除される" と報じられた。Twitter も、トランプお得意の一方的な tweet に「注意喚起ラベル」を付けたり削除したりしている(参照)。
それ以前にも Facebook と Twitter は、ジョー・バイデンの不肖の息子、ハンター・バイデンのウクライナ・スキャンダルに関する個別投稿や、それを拡散するアカウントを削除していた(参照)。これでは「バイデンの言論統制」と思われるのも無理もない。
さらにこの関連では、中国の体制派と反体制派の水面下の対立なんていう話まで持ち出されている(参照)。ここまで来ると、もう「何でもあり」だ。
ざっくりした話にすると、バイデンの息子のスキャンダルを意図的に流したのは、中国の習近平政権に強硬な姿勢を示すトランプに期待する江沢民グループだというのである。「敵の敵は味方」というありがちなストーリーだが、それだけにアヤシさもひとしおだ。
こうした憶測に基づく話を垂れ流すことの否定的教訓は、とくに Facebook は過去の経験で身にしみている(参照)し、トランプの「あることないこと tweet しまくるキャラ」は、Twitter にとっても困りものだ。それで 2大 SNS は、自衛のためにも「言論統制」に踏み切ったのだろう。
というわけで今回の大統領選は、あまり次元の高いものではなかったようなのだ。後になっていろいろなことが、むし返されたりほじくり出されるたりするだろうから、何があっても驚かないように心の準備をしておこうと思う。
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コメント
新聞社のように、SNSにも政治信条が影響してくる時代なんでしょうか。
日本でも右側の人の中にはLINEを使わない人がいるようです。下らないですねえ。
投稿: らむね | 2020年11月10日 21:03
らむね さん:
今回の「言論統制」は、「政治信条」というよりも「キャラ」の問題のような気がしています (^o^)
トランプのキャラが、あまりにもムチャクチャで、オンラインの雰囲気にそぐわないのではないかと。
LINE に関しては、使ってはいますが、時々その「女子会ノリ」に付いていけなかったりしています ^^;)
投稿: tak | 2020年11月10日 23:41
https://www.newsweek.com/lindsey-graham-says-republicans-lose-elections-because-democrats-cheat-1546203
数日前までバイデン支持を打ち出していた共和党の穏健派筆頭がここまでのことを言うとなると、「後になって」の「後」は思ったよりずっと早くやってきそうですね。
ここまで来たら、バイデン・トランプ両氏なんて骨まで灼き尽くしていいから徹底的にやって疑惑のすべてを晴らし、選挙という概念の正当性を守り通して欲しいところですが。
投稿: 柘榴 | 2020年11月11日 06:01
柘榴 さん:
リンジー・グラハムって人は、当初バイデン支持を表明しながら、土壇場でトランプに寝返ったみたいですね。
この日和見は見当違いだったようで、その後の言動も、私の印象としてはカッコよくありません。
疑惑を晴らすために徹底的にやるのもいいですが、私としては、米国人がその間の政治的空白とどう折り合いを付けるかに興味があります。
投稿: tak | 2020年11月11日 13:20