アップル・ロゴが逆さまだったなんて
"Top 33 Unknown, Hidden, Secret Facts about Apple and Steve Jobs" (Apple と スティーブ・ジョブズについて 33の知られざる隠された事実)というサイトがあり、その 28番目は「昔のアップル・ノートブックはロゴが逆さまだった」というものだ。
上の写真の左側は、アメリカの連続テレビドラマ "Sex and The City" (1998〜2004 に放映)に出てくる MacBook。確かに開いたラップトップのロゴが逆さまだ。これが右の写真のように逆さまでなく配置されるようになったのは、どうやら 2012年以後のことらしい。
私が Windows から Mac に乗り換えたのは 2014年 1月のことだから、そんなことは全然知らなかった。自分がまだまだ駆け出しの Mac ユーザーでしかないと痛感した。
元々写真の左側のような逆さまデザインだったのは、決して「うっかりミス」だったわけじゃない。むしろ「ユーザー・フレンドリーにするために綿密に検討しての結果だった」と書かれている。
スティープ・ジョブズ自身も、閉じている時に自分から見て逆さまでないのが自然で、それこそが「ユーザーフレンドリーなデザイン」と考えていたからようだ。開いた時に逆さまでないデザインだと、閉じた状態では自分から見て逆さまだから、慣れないとつい逆サイドから開けようとしてしまう。
このデザイン変更の経緯について、当時 Apple でマーケティングを担当していたジョー・モレノが述懐している。
最終的に今のデザインになったのは、スティーブ・ジョブズが、「ラップトップを逆サイドから開けようとしてしまい、自分がそれを直す。これは数秒のことだ。しかし、開いた時の逆さまロゴ、これは永遠に残ってしまう 」と気付いたことが大きいという(参照)。
なるほど「永遠に残ってしまう」のは、上の写真が雄弁に物語っている。スティーブ・ジョブズはそのことに耐えきれなくなったのだろうね。
ただ、Apple ロゴが特別ってことでは決してない。というのは、私が Mac に乗り換える前に使っていた Panasonic の Let's Note だって、開いた状態ではこんな具合だからだ。
ただ、このロゴが閉じた状態で逆さまに見えていたいうことについては、使っていた当時は全然意識していなかった。改めて確認してみて初めて気がついたほどである。文字だけのデザインだと、そんなものなのだね。
Apple のロゴというのはそれほどまでに圧倒的で、印象に残るデザインということなのだろう。
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