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2020年12月 9日

打球音による『ジングルベル』が素晴らしい!

YouTube で「【打球音】バットで奏でるジングルベル」という動画がエラい話題だ。下の画像をクリックしてリンク先をご覧いただきたい。打球音という素材が、ちゃんと『ジングルベル』のメロディに聞こえるように並べられている。

201209

私は「こりゃすごい!」と、単純に感動してしまったよ。ちなみに奏でられた『ジングルベル』のキーは A (イ長調)で、音階は下の「ミ」から上の「ファ」まで、下の「ファ」と「ソ」を除く 7音。エビデンスとしてざっと採譜した楽譜を下に置いておく。

2012092

こんなにまでファンタスティックなことをを発想して、しかも本当にやってしまったというのが素晴らしい。のみならず楽譜を見ての通り、最初の出だしが弱起(4拍の前に 1拍ある)だったりして芸が細かいというのも、しっかりと評価しなければならないだろう。

既に述べたように使われている音は 7音だけだから、7種類の音を集めて組み合わせればいい。しかし数多く録音された打球音の中からきちんと(あるいはビミョーに)音階に合う音をチョイスするのは大変な作業だったろう。

それにしても、打球音のバリエーションというのは結構なものだ。使われるボールの基準は一定のはずだから、その日の湿度やバットの違いなどの要素で、このように 1オクターブと 1音という広い範囲の音が出るのだから、ある意味驚きである。

あるいは勘ぐりすぎかもしれないが、これは A というキーで作り込むしか音の選択がなかったのかもしれない。「ド」がシャープの音しか見つからなくて、G のキーでは作り込めず、D(ニ長調)では低すぎたりしてね。もしそうした制約の中で完成させたのだとしたら、それはそれでまたスゴいことだ。

そして YouTube ページのコメントにもあるが、今シーズンはコロナ禍のせいで観客数を制限しての試合が多かったから、かくもきれいな反響で録音されたのだろう。ということは毎年できるものじゃないから、なかなか貴重な記録である。いずれにしても、日本ハムファイターズには心からの拍手を送りたい。

蛇足ながら、こうしたビデオで感動して採譜までしてしまうというのだから、私もよほどのもの好きというほかないね。

 

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