« 今年はとくに、「師走」というより「指走」 | トップページ | 年を感じる師走 »

2020年12月 4日

神道式の結婚式の歴史は案外新しい

Japaaan に "日本の伝統的な結婚式…の割に実は歴史が浅かった「神前結婚式」" という記事がある。今どきの結婚式では、神道式はキリスト教式よりも少数派になってしまっているらしいが、実は 42年前の私たち夫婦の結婚式は「祓い給え浄め給え」の神道式だった。

201204 

で、その時の印象だが、「これって、割と近代的なのね」というものだったのである。「近世的」ですらなく、「近代的」というイメージだったのだ。

それもそのはず、この形式の原型は、明治 33年に作られたもののようなのだ。Japppan の記事から引用する。

1900(明治33)年 5月 10日、当時の皇太子・嘉人親王(後の大正天皇)と九条節子さん(後の貞明皇后)の「結婚の儀」が、宮中の賢所(かしこどころ=皇祖神・天照大神の御霊代 (みたましろ) である八咫鏡を祀る)で行われました。

これに注目した日比谷大神宮、現在「縁結び神社」として人気の「東京大神宮」が式次第を簡略化させた「神前結婚式」を企画し普及に尽力したことから、国民に広まっていきました。

なるほどね。それで「近代的」なイメージになったわけだ。ほんの短い「祝詞(のりと)」と「三三九度」さえしっかりやれば、あとは「くどさ」がなく、あっさりと終わる。

もっと前々からのものだっりしたら、形式がこんなにまでお行儀よく普遍的な形で整えられてはいなかったはずだ。地域によって種々様々、多様な形で執り行われることになっていただろう。

これは結婚式のみならず他の「地鎮祭」とか「七五三」などの「今どきの神道式行事」にも言えることで、どうみても案外最近になって整えられたものという印象だ。時として「おどろおどろしさ」さえ感じさせることのある他の民俗行事とは、イメージが全然異なっているのだよね。

 

|

« 今年はとくに、「師走」というより「指走」 | トップページ | 年を感じる師走 »

比較文化・フォークロア」カテゴリの記事

コメント

>時として「おどろおどろしさ」さえ感じさせることのある他の民俗行事とは、イメージが全然異なっているのだよね。

全くその通りです。葬式も土地によって様々な形がありますが、一連の葬式に一週間もかける土地もあります。

私は仏式の葬式が嫌いです。あの、悲しさを演出する仕掛けが嫌いです。
親戚の神道式の通夜に参列したことがありますが、清々しく格調高いもので感心しました。

教会の葬式も同様格調高くあっさりしたものです。費用も仏式に比べれば十分の一程度でしょう。

私の場合は、戒名要らん葬式要らんでいきます。

投稿: ハマッコー | 2020年12月 4日 21:04

神道式結婚式などは、西洋の方式が広まるにつれ慌てて「みなさん、和風のこういうのもありますからぜひ!」と作られた感がありますよねえ。大河などで江戸以前のを見ると、夫宅の座敷の奥に夫婦で座り、そこから2列に向かい合って親戚が座って宴会するという、そもそも「神社に行ってなくない?」という形式ですよね。

明治以降にやっと成立したものを、あたかも日本古来の伝統であるかのようにありがたがる風潮はなんなんでしょうかねえ。折しもこんな記事が今日出ましたし。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4091702ab96009d2fae8fc87c60de56d59cf2448

投稿: らむね | 2020年12月 4日 21:29

ハマッコー さん:

神道式の葬式というのは、結婚式同様にあっさりと様式化したものもありますが、一方で昔ながらのやり方も残っているようですね。

私も葬式は要らん派です。戒名は自分で用意しとこうかな (^o^)

投稿: tak | 2020年12月 4日 22:26

らむね さん:

昔の田舎の結婚式は、長々としたものだった記憶があります。まさに「神前」というよりは「人前」でしたね。

結婚して夫の姓になることがきっちりと決められたのも、明治以降のようですね。

そもそもそれ以前は、苗字のない人もいたんですから (^o^)

投稿: tak | 2020年12月 4日 22:29

そうですね。神道式は地方では戦後のものですね。私は神道式でしましたが、私の両親は自宅で人前式でしたようです。面白いことに、最近又人前式が増えているようで、私の娘は教会のようなところで牧師も神父もいれず参列者の前で誓いの言葉を述べるというものでした。
私が聞いた話では、東京大神宮が始めたのは、キリスト教会がしているのを見てそこに商機があると考えたからという事のようですが。

投稿: basara10 | 2020年12月 5日 04:40

basara10 さん:

昭和 20年代までは、自宅の人前式が一般的だったようですね。

日本の場合は、西洋の神だろうが、日本の神だろうが、仏だろうが、人だろうが、別にこだわりはないと言っていいんでしょうね。

東京大神宮がキリスト教会を見て、神道式にアレンジしたというのは十分考えられますね。

今の神前式は、ある意味では洋式の直訳みたいなイメージがありますからね。

投稿: tak | 2020年12月 5日 08:57

私の長女の長女は、コロナ禍のさなかで、
「入籍したのよ」が結婚のお知らせだったし、
長男の長男も、コロナ禍で、「入籍済ませました」と言い
赤ちゃんと三人での写真を送ってきたのよ。
今年は、式などできない2人の孫達の結婚には、
驚かされました。

でも、
私はとうとうひいおばあちゃんという栄誉を
もらいました。涙


投稿: tokiko | 2020年12月 6日 10:47

tokiko さん:

結婚式にお金をかけないだけ、実質的なことができていいかもしれません。

それにしても、ひ孫の顔を見られるなんて素晴らしいです!

うちの娘 三人は、誰も結婚する気がないみたいで、私は孫の顔も見ることがなさそうです ^^;)

投稿: tak | 2020年12月 6日 14:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 今年はとくに、「師走」というより「指走」 | トップページ | 年を感じる師走 »