コロナ・ワクチンはアレルギーでも大丈夫なようだが
Yahoo ニュースに「新型コロナのワクチンは、アレルギーの病気を持っていると接種できないの?」というタイトルの記事を見つけて、「えっ? 俺、花粉症なんだけど!」とアセってしまったよ。よく読んでみれば大丈夫とわかって、一安心したが。
それにしても、コロナ・ワクチンに関してはわからないことだらけだ。外国では接種の始まっているところもあるのに、日本での接種開始の遅れ、安全性などに関しては情報がやたら少なく、これでは情報先進国なんてお恥ずかしくて言えない。
「アレルギーがあると接種できない」ということに関しては、一時的にそうした情報が流れたものの、「英国・北米で100万回以上接種された結果、2020年12月30日にその見解が修正」されたという。しかしそれらしい情報として受け取ったのは、今回が初めてだ。
この情報によれば、「重症のアレルギーがある(もしくはあった)としても、コロナのワクチンそのものに対するアレルギーや、その成分に対するアレルギーを起こしたことがない限りはワクチンの接種を妨げるものではない」ということのようなのである。まずは一安心の話に聞こえる。
もっともよく考えてみれば、「コロナのワクチンそのものに対するアレルギー」なんてのは接種してみて初めてわかる類いのことなので、完全に安心というわけではない。まあ、医薬品というのは元々そういうものと思うしかなかろう。
とにかく問題は、日本においてはコロナ・ワクチンに関する具体的な情報が不足していると感じられることだ。日本の政治家やお役人というのは、「初めての事態への対応」というのがものすごく苦手なようなのだ。何しろ「先例に則る」というのを最強の方法論としているので。
今月 19日付のニュースでは「迅速なワクチン接種」に政治主導で対応と報じられた(参照)が、具体的には下図のように、1か月も先の 2月下旬をめどに「医療従事者 約 1万人」に接種して、本格的な接種は 4月以降という話のようだ。これを「迅速」と言うのは、ほとんどお笑い草じゃなかろうか。
これで「オリンピックを予定通り開催」なんていうのは、おとぎ話に聞こえる。結局のところは、「最善の努力を講じましたが、やっぱりダメでした」というところに落とし込みたいのかもしれないが。
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