肉を食わないと、おならが臭くない
私は肉を食わず、そのかわり魚介類は食べるというペスカテリアンの生活を久しく続けている。すると妙な話だが、おならが臭くない。
朝日新聞の「Re ライフ.net」の記事で消化器病専門医・松井輝明さんは、おならの主成分は食事の時に食べ物と一緒に飲み込んだ空気なので、「おならは普通、あまり臭いがしません」と言う。
「そんなこと言っても、臭いものは臭いよ」という反応が多いかもしれないが、私なんかは「なるほど、空気は臭くなんかないものね。おならも臭くないのは当然じゃん」と、簡単に納得してしまう。自分のおならが何よりの「論より証拠」なので。
本来は臭いわけじゃないおならを臭くしてしまうのは、「スカトールやインドールなど、腸内でつくられた臭い物質」で、その臭い物質を作り出しているのが「ウェルシュ菌」など、いわゆる「悪玉菌」と呼ばれる腸内細菌なんだそうだ。
このウェルシュ菌の好物はタンパク質や動物性の脂だが、これらは本来、胃や小腸で分解されるので大腸まではあまり届かないという。ところが食生活が肉食中心になってしまうと、消化しきれなかった残りかすが大腸まで届き、それらが悪玉菌を活性化させる。
これは逆もまた真なりで、肉を食わなければ悪玉菌が活性化されず、その悪玉菌の作り出すスカトールやインドールなどの発生も抑えられる。それでおならも臭くならないというのは、納得できるストーリーだ。
なるほど、肉を食わないとおならが臭くないというのは、ちゃんとした科学的根拠のある話なのだね。単なる気のせいじゃなかったのだ。
ちなみに「オヤジのうんこは臭い」という定説も、私には当てはまらないようだ。「いいウンチ研究所」というサイトによれば「オナラとウンチは同じ臭さ」というから、おならが臭くなければウンチも臭くないのは当然である。妻も娘も、私の後に平気でトイレに入るからね。
「お父さんの後にトイレ入りたくな〜い!」なんて言われてメゲてしまっている人は、試しに焼き肉、牛丼ワシワシを止めてみるのはいかがだろうか。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 大金払って「不老不死」を求める人がいるのだね(2025.10.10)
- 入院 13日目 - 病気のオッサンっていびきがうるさい(2025.09.22)
- 入院 12日目 - 今さらながら ”AED” を巡る冒険(2025.09.21)
- 電車内でうるさい女の子の将来像(2025.07.15)
- 水分補給に関する「昔からの言い伝え」みたいな誤解(2025.07.08)








コメント
まさに。私のも無臭です。その学説は本当だと思います。
投稿: ハマッコー | 2021年1月15日 22:25
ハマッコー さん:
「論より証拠」のエビデンスが増えました (^o^)
投稿: tak | 2021年1月15日 22:37