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2021年1月 4日

差出人不明の年賀状

毎年の正月、必ず 1〜2通届くのが、誰からかわからない年賀状だ。表を見ても裏を見ても、差出人の住所氏名が記されていないのである。下の写真の右側は去年、左側は今年届いた差出人不明物件だ。

210104

黒ベタで消してある部分は手書きのメッセージで、何となく見覚えのある筆跡のような気もするのだが、それだけでは人物の特定に至らない。これ、結構困ってしまうのだよね。

差出人不明年賀状は大抵の場合、干支の絵などが入った市販の葉書を使用しており、宛名は年賀状印刷ソフトなどを使用せず、律儀に手書きで書かれている。そしてしっかりと手書きのメッセージも添えられているので、よほど律儀な人から届いたものと推測される。

ところが宛名とメッセージを手書きしたために最後の最後で力尽きてしまったのか、肝心の自分の住所と名前を書くのを忘れてしまうようなのだ。こればかりは責めてもしょうがないが、画竜点睛を欠いてしまっていることに変わりない。

うっかり者の私としては自分がこんな失敗をしでかさないように、宛名と差出人の部分は Mac の年賀状印刷ソフト「宛名職人」でしっかりと自動印刷してしまうことにしている。ただ、手書きのメッセージだけは必ず添えるようにしているけどね。

【と、ここまで書いて中断し、2時間後に追記】

上の写真の右側、昨年の物件の差出人が突き止められた。非常に達筆な筆文字なので、今年の年賀状で同じ筆跡のものを探したところ、容易に特定できたのである。

差出人は畏れ多くも某芸事の家元のお方で、達筆なのも道理。関係先や主な弟子筋に多分 1,000通以上の賀状を出されるのだろうから、最後の方になったら自分の住所と名前を書き漏らしてしまうのも無理ないよね。逆に多くの賀状に自筆の一言を書き添えておられるというだけで恐縮してしまった。

なお、左側の今年の分はまだ特定に至っていない。

 

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