ソーシャルメディアに総スカンをくってるトランプ
昨日はトランプが完全に「終わっちゃってる」ことについて書いたが、それは彼が米国中のソーシャルメディアから総スカンを食ってアカウントを停止されていることでもわかる。NewSphere は「ソーシャルメディア締め出し、発言の場を失うトランプ氏」と報じている。
トランプは Twitter が大好きだったようで、前々からあることないこと好き放題に書き込んでいた。昨日触れた「トランプは任期一杯までもつんだろうか」というほぼ 4年前の記事を書くきっかけになったのも彼の悪趣味な tweet で、こんなものだ。
My daughter Ivanka has been treated so unfairly by @Nordstrom. She is a great person -- always pushing me to do the right thing! Terrible!
私の娘のイヴァンカはノードストロームにとても不当な仕打ちを受けた。彼女は偉大な人間で、いつも正しいことをするよう私をプッシュしてくれる! 恐ろしいことだ!
これは米国の大規模チェーン百貨店のノードストロームが、彼の娘イヴァンカの展開する(デザイナーだったというわけじゃない)アパレル・ブランド "Ivanka Trump" の取り扱いを中止したことを罵ったものだ。これを Twitter にない thumbs down sign(いわば「いいね」の反対)付で紹介した。
この背景には反トランプ派の不買運動もあるとはいえ、よくまあ、こんな感情的なイチャモンを大っぴらに書けたものだ。ちなみにこれを最初に読んだ時、トランプが「恐ろしい」と言ってるのは、イヴァンカの「プッシュ」のことだと思っちゃったのだが。
オランダのフロニンゲン大学のサイトの記事は、「この書き込みは米株式市場への影響という点では無意味だったが、心理的影響は今後あり得るかも」としている(参照)。つまりこんなことを書くのは、私企業の活動への政治的介入にほかならないということだ。
実際のところ、イヴァンカのファッション商品は「トランプ支持派のオバサンたち」が喜んで買うだけで、本来のターゲットの若いキャリア層には支持されなかったようだ(参照)。それで翌年、イヴァンカはこのブランドの中止を自ら選択している(参照)。
要するにイケてなかったんで、売れなかったわけだね。まともな神経してたら、トランプの娘の名の付いた服を着て街を歩くなんて、恥ずかしくてできない。
いずれにしてもこの程度の tweet で済んでいれば、まだそんなに大きな問題にはならなかったが、ここに至って大統領選挙が「不正選挙」だったとしつこく言い張ったり、「議会に集結せよ」と呼びかけたりということになると、これはもう見過ごせないレベルである。アカウント停止もやむを得ない。
トランプは今回の事態を「言論の自由の侵害」と言っているらしいが、言論の自由は本来、政府が国民に対して保証するものだ。Twitter をはじめとする SNS 運営企業が、トランプの連続的な問題発言が自社の方針にも公共の利益にも著しく反すると判断するのを妨げるものではない。
Twitter としても「トランプの御用メディア」と思われるのは真っ平ご免ということだろうから、ノードストロームが ”Ivanka Trump” の取り扱いを止めたのと変わらない。
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