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2021年1月26日

葬儀会社の広告入り自治体封筒というもの

"大阪のコロナ陽性者に市から葬儀会社の広告入り封筒「配慮が足りなかった」と担当者" という記事は、さすがに大きな声では笑えなかった。この葬儀会社のフリーダイヤルの番号にたまたまだが「567」という数字が入っていたというのも、ダメ押しっぽい。

210126

記事によると大阪市では、2006年度から「収入確保のため業務用封筒に広告を掲載するようになった」ということのようだ。「市 封筒 広告」の 3つのキーワードで検索すると、同様の取り組みをする自治体の少なくないことがわかる(参照)。

こうした「自治体広告」の中で、業種として葬儀社の広告が多いのかどうかは、検索しても調べがつかなかった。ただフツーに考えれば世の中に死なない人はいないのだから、広告効果としては抜群に高いかもしれない。

この記事に登場するコロナ陽性者の Aさんは、「自分を否定されたように感じ、思い出すたびに涙があふれてくる」とコメントしている。恐縮ながらシリアスに受け止めすぎのような気もしないではないが、中にはそうした人もいるのだから、注意するに越したことはないだろう。

市の担当者のコメントによれば「封筒はこれしかないので、特に広告のことは意識せずに使っていた」とのことだが、市の保健所から配慮するよう連絡があったため、「今は古い封筒をかき集めて対応している」という事態になっているらしい。お役所もなかなか大変だ。

とはいえ「封筒はこれしかないので」というのは、ちょっとヤバいんじゃないかなあ。今回はたまたまコロナウィルスの陽性者への連絡で問題になったわけだが、例えば高齢者の保険関係の通知とかでも、できればあまり使わせたくはないよね。個人的には「おお、気が利いてるな」と笑っちゃうところだが。

解決策としては、複数の広告主を募って通信の内容によって使い分けるということも考えられるが、ことさらにそうすればしたで、「俺に送られて来た通知は葬儀会社の封筒だったんだが、何か含むところでもあるんか?」なんて、さらに面倒なこと言い出す人がいそうだ。

まことにも人の心は難しい。

最後に余計なことかもしれないが、この件を紹介した記事の写真(冒頭参照)に、自分のカメラ(スマホ?)の影がしっかりと映り込んでいるのが気になる。封筒の広告に限らず、こうした細かい点にはさりげなく気を配りたいものだよね。

 

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コメント

大阪の公益社というのは、電車の中に“一生に一度だけお使いください”とい文言で小さく広告を出している葬儀屋さんですね。

しかし、封筒に印刷されいると“あなたへのメッセージですよ”となってしまい、読んだ人にとっては辛い感情が生まれかねない。葬儀屋の広告というのは難しい。

私の地元の葬儀屋はありとあらゆるところに看板を立てています。駅の階段の上にある一畳ほどの看板は、仕事で疲れて電車を降りて階段を降りるといやでも目に入る。駅のホームの柱にもべたべたと張り付けてある。駅の外にもホーム上の乗客に見えるように看板が立ててある。

こんなとこ絶対に使わないぞと思ってしまいます。聞けばパチンコ屋の商売に見切りをつけて葬儀屋に転身した業者のようです。商売熱心なのはわかりますけどね。
もう少し控えめに広告したほうがより効果的だと個人的には思います。

投稿: ハマッコー | 2021年1月26日 14:44

ハマッコー さん:

最近、葬儀屋がやたら多いような気がしています。昔は結婚式場が目立っていたような記憶がありますが、今は葬儀場ですね。

それだけ年寄りが増えて、需要が増しているんでしょうね。

>聞けばパチンコ屋の商売に見切りをつけて葬儀屋に転身した業者のようです。商売熱心なのはわかりますけどね。

へえ! 昔パチンコに夢中だったじいさんたちに、最近はあの世に行く順番が回ってきたということなのでしょうか。

いずれにしても、あまり派手に宣伝するような業種じゃないですよね。

投稿: tak | 2021年1月26日 15:46

もしかすると、出玉で花や祭壇が選べたりして・・・

「おじいちゃん!パチンコ頑張れば立派なお葬式にしてあげるよ!!」
ww

投稿: らむね | 2021年1月27日 19:27

らむね さん:

パチンコと葬式が連動したら、ちょっとしたことになりそうですね (^o^)

投稿: tak | 2021年1月27日 19:41

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