赤いスイートピーは前々からあったと認めざるを得ない
昨日の「ロンドンの霧と、赤いスイートピー」という記事は、後からいろいろ書き足して混乱させてしまい、申し訳ない。ただいずれにしても、「赤いスイートピーは、聖子ちゃん以前から世の中にちゃんとあった」と認めざるを得ないようなのだ。
その根拠は、昨日の記事にも掲載したが、1986年 7月に発行された "Sweet Peas - Their History, Development & Culture" という本の表紙である。ご覧のように、しっかりと赤いスイートピーが載っている。
この本自体は聖子ちゃんの歌の出た 4年後の復刻発行だが、そのオリジナル版は1926年に発行されていて、赤いスイートピーが「1800年ころには既に存在していた」との記述があるらしい。文字の記述だけではアヤシいところがあるが、こうして画像で出されたら、認めないわけに行かない。
つまり、広く流布している「赤いスイートピーが開発されたのは 2000年以後」というのは、俗説ということだ。ちなみに株式会社大田花き花の生活研究所という会社の「花研コーヒーブレイク」というブログの 2006年 1月 21日付の記事にも、次のようにある(参照)。
赤いスイートピーは歌がヒットしてから開発されたという説がありますが、これは誤りです。実際には赤いスイートピーがリリースされる180年以上も前に既に存在していました。赤にもいろいろあるので、真っ赤とは限りませんが、赤系の品種です。行政にお勤めでスイートピー研究の権威の方のお話なので、間違いないと思います。
ただ、赤いスイートピーは三重県伊勢市の花農家、中川猛さんの品種改良によってこれほどまでのヒット商品になった(参照)わけなので、中川さんの尊い努力は否定されるものではない。これは重要ポイントだ。
ちなみに驚いたことに「花研コーヒーブレイク」の記事によると、今のところ存在しないのは黄色のスイートピーで、街で見かける黄色の花は、あれは染めてるんだそうだ。いやはや、油断も隙もない。
「じゃあ、1986年の本の表紙も、赤く染めたスイートピーなんじゃないか」なんて無粋なことまでは、私としては言わないでおく。
以上、そういうことなのでなにぶん
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