『夜明けの歌』と、クロス・ジェンダー・パフォーマンス
今朝のNHK ラジオ第一放送「あの日のソングブック」というコーナーで、『上を向いて歩こう』を始めとする坂本九の歌が連続して流れた。そして 3番目ぐらいで『夜明けの歌』が流れた時、かなり前に書いた「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」というのを不意に思い出した。
まず、その坂本九バージョン (Youtube 動画が見つからなかったので、上の画像をクリックしてリンク先を参照していただきたい)。「夜明けの歌よ 僕の心の・・・」という歌い出しだ。
次に岸洋子バージョン。歌い出しが「夜明けの歌よ 私の心の・・・」になっている。歌い手のジェンダーによって歌詞の人称の部分の変わることに注目だ。
私がこの問題にこだわり始めたのは、2008年 12月 13日の記事以来である。五木ひろしが『テネシーワルツ』を "I introduced her to my loved one" と歌っているのを聞いて、ゾクッとしてしまったのがきっかけだ。詳しくは、元記事を読んでいただきたい。
で、今回の『夜明けの歌』の話に戻るが、日本語の歌でも坂本九と岸洋子の場合は歌詞を微修正して、きちんと「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」(参照)を避けていることが確認されたというわけだ。めでたしめでたし。
ただ、そこはそれ、さすが日本である。美川憲一の場合は、しっかりと「私の心の・・・」と歌っている(参照)
これは考えるまでもなくもっともなことで、美川憲一が「僕の心の・・・」なんて歌ったら、むしろその方がゾクッとする。そしてさらに細かいことを言えば、この人は「わたしの心の・・・」でさえなく「アタシの心の・・・」と歌っている。これはもう、立派なものというほかない。
まさに「めでたしめでたし」ということで、

| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 我が高校の後輩たちによる「酒星劇場」という企画(2026.02.13)
- 裏磐梯、諸橋近代美術館のダリ・コレクション(2025.10.22)
- マグロもイワシも高級魚だったり大衆魚だったり(2025.08.25)
- メキシコのバンドがビザ差し止めで米公演キャンセル(2025.06.06)
- 箱根の岡田美術館で「愛と平和の江戸絵画」展(2025.04.17)








コメント
本題と関係ありませんが、岸洋子さんは庄内出身ですよね。
https://www.youtube.com/watch?v=O62flHldGec
この version があるのは知ってましたが探したらありました。
投稿: ハマッコー | 2021年3月23日 21:14
ハマッコー さん:
はい、私の高校の先輩です (^o^)
彼女は庄内のアイデンティティを大切にしていましたね。
投稿: tak | 2021年3月23日 21:18