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2021年3月23日

『夜明けの歌』と、クロス・ジェンダー・パフォーマンス

今朝のNHK ラジオ第一放送「あの日のソングブック」というコーナーで、『上を向いて歩こう』を始めとする坂本九の歌が連続して流れた。そして 3番目ぐらいで『夜明けの歌』が流れた時、かなり前に書いた「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」というのを不意に思い出した。

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まず、その坂本九バージョン (Youtube 動画が見つからなかったので、上の画像をクリックしてリンク先を参照していただきたい)。「夜明けの歌よ の心の・・・」という歌い出しだ。

次に岸洋子バージョン。歌い出しが「夜明けの歌よ の心の・・・」になっている。歌い手のジェンダーによって歌詞の人称の部分の変わることに注目だ。

私がこの問題にこだわり始めたのは、2008年 12月 13日の記事以来である。五木ひろしが『テネシーワルツ』を "I introduced her to my loved one" と歌っているのを聞いて、ゾクッとしてしまったのがきっかけだ。詳しくは、元記事を読んでいただきたい。

で、今回の『夜明けの歌』の話に戻るが、日本語の歌でも坂本九と岸洋子の場合は歌詞を微修正して、きちんと「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」(参照)を避けていることが確認されたというわけだ。めでたしめでたし。

ただ、そこはそれ、さすが日本である。美川憲一の場合は、しっかりと「私の心の・・・」と歌っている(参照

これは考えるまでもなくもっともなことで、美川憲一が「僕の心の・・・」なんて歌ったら、むしろその方がゾクッとする。そしてさらに細かいことを言えば、この人は「わたしの心の・・・」でさえなく「アタシの心の・・・」と歌っている。これはもう、立派なものというほかない。

まさに「めでたしめでたし」ということで、

Yoroshiku4

 

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

本題と関係ありませんが、岸洋子さんは庄内出身ですよね。

https://www.youtube.com/watch?v=O62flHldGec

この version があるのは知ってましたが探したらありました。

投稿: ハマッコー | 2021年3月23日 21:14

ハマッコー さん:

はい、私の高校の先輩です (^o^)

彼女は庄内のアイデンティティを大切にしていましたね。

投稿: tak | 2021年3月23日 21:18

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