コンテナの手配がつかず、コーヒー豆不足という悪夢
Gigazine のニュースによると、世界規模でコーヒー豆が不足しているのだそうだ(参照)。3月 14日の記事で書いたように、自宅では豆から挽いて淹れて飲むほどのコーヒー好きの私にとっては、ちょっと気になるニュースである。
なにしろ Bloomberg の元記事のタイトルが "The World is Facing a Coffee Deficit in Supply Chain 'Nighitmare'" (世界はサプライ・チェーンの「悪夢」でコーヒー不足に直面している)というのだから、半端じゃない。夢ならどうか、醒めてもらいたいものだ。
この供給不足は決して生産量の減少によるものではない。それどころか、ブラジルの 2020年~21年度のコーヒー豆生産量は過去最高になる見通しで、昨年 6月にはコーヒー豆の国際価格下落が報じられたほどだ。じゃあ、何がいけないのかというと、ご多分に漏れずコロナ禍のせいである。
コロナ禍の拡大によって作業員やドライバーが不足し、世界中の港で陸揚げされたコンテナに手が付けられずに放置されたままになっているというのである。つまりコンテナが不足しているので、コーヒー豆の輸送が思うに任せないというのだ。
フード・マイレッジを気にするエコ派の私としては、食べ物はなるべく地産地消を心がけている。それで輸入に頼るほかないバナナだのグレープフルーツだのは近頃まったく口にしていないのだが、心苦しいことにコーヒーだけは止められない。それで例外的にお目こぼしをしてもらっているわけだ。
ところが状況は厳しい。ブラジルの 2021年~22年は悪天候の影響で一転して減少傾向にあるため、世界的にコーヒー不足が起きるだろうとの予測がある。ところがその一方で、空コンテナの到着を待つ豆の在庫が大量にあるというのだから、しっちゃかめっちゃかだ。
いずれにしても、私のささやかな楽しみのコーヒーは、そのうち豆が値上がりしてしまいそうな様子なのである。もしかしたら 1日 4杯を 3杯に減らすなんてこともあり得るかもしれない。やれやれ。
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