「チン」した餅は、喉に詰まりやすい気がするんだが
弥生 3月にもなってから正月三が日の話をするという寝ぼけ具合で恐縮だが、毎年、三が日には老人が餅をのどに詰まらせて死亡するというニュースが多い。今年も東京都内で高齢者 14人が病院に搬送され、このうち 3人が死亡したと伝えられている(参照)。
毎年「高齢者は、若い頃みたいに餅をワシワシ食っちゃいけないよね」なんて他人事(注)のように妻と話していたが、ふと「ありゃ、俺たちだってもう立派な『高齢者』じゃん!」と、決して他人事じゃなくなっていることに気付いた。そう言えば確かに近頃、餅をワシワシ食うのが少々しんどくなってきた。
ただ、負け惜しみを言うようだが、このしんどさは年のせいばかりじゃないと思う。というのは、電子レンジでチンした餅を食うのはしんどいが、オーブンで焼いた餅は平気で食えるのだ。
正月前に買った餅は全部食い終わるのにいつも 2月の終わりか 3月初めまでかかり、その餅を焼くのは大抵私の役割である。そして最近は妻が「水を少しだけ入れた器に餅を入れてチンすると、おいしくできる(参照)って聞いたわよ」というので、疑うことなくそれに従っていた。
このやり方だと、確かに手軽だ。多くのウェブページでも、電子レンジだと短時間で手軽に「つきたてのお餅のようにもっちもち」になると紹介されている。ただ分量によっては、「もっちもち」というより「ねっとり」になってしまうことがあり、秒数の設定がなかなかビミョーだ。
「ねっとり」になってしまっても餅は餅だから、そんなものだと思って食えばおいしく食えるのだが、ただ一つだけ問題がある。それは粘度が高過ぎて、口の奥、食道の入り口あたりにネバり付いてしまい、かなり飲み込みにくくなるということだ。
そう言えば、「つきたての餅」というのはかなり「ねっとり」していて、両端をつまんで引っ張るとちぎれないほどビローンと延びる。その意味では、「もっちもち」と言うと聞こえがいいが、それは「ねっとり」の別の言い方に過ぎないんじゃないかという気までしてくる。
つまり電子レンジでチンした餅というのは「つきたてのもっちもち=ねっとり」に近くなって、少々飲み込みにくい気がするのだよね。汁物と一緒でないと、目を白黒させてしまうことが時々あったりする。
何しろ私は、以前このブログにも書いたように早食い(参照)なもので、「こりゃ、下手すると『うっ!』なんてうめいて、白目剥いて救急車呼んでもらうことになりかねないな」と、マジに恐れていた。同じ死ぬのでも窒息死はさぞかし苦しかろうから、できることなら別の死に方をしたいものだ。
そんなある日、その日に限ってたまたまオーブンで餅を焼いてみた。するとやや時間はかかるものの、薄っすらと焦げ目のついた香ばしいまでの焼き上がりになり、粘りも適度なので何の問題もなく食えるではないか。「これでこそ『餅』ってもんだよね!」と、今さらながら感動してしまったね。
餅はチンすると、手軽に一見おいしそうな「もっちもち=ねっとり」状態になる。それは確かなことだ。しかし私としては、とくに高齢者には「餅をチンして食う」のはオススメしない。餅はやっぱり直火で「焼く」に限る。何しろ香ばしいし、喉に詰まるリスクも減るからね。
とはいえ直火で焼いた餅でも、やっぱり若い頃のような「ワシワシ食い」はしないようにしている。電子レンジのない昔から、餅で死ぬ者は後を絶たないわけだし。
【注】
「他人事」の読みは「たにんごと」ではなく「ひとごと」でお願いしたいので、そのあたり...

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コメント
お餅、私はお正月のお雑煮でしか食べませんが、
ウチの旦那は大好きで、切り餅だけでなく、
よもぎ餅なども冷凍庫に欠かさずにあります。
で、小腹がすいた時、冷凍の餅を軽くレンチンして、
その後、オーブントースターで焼いて食べています。
お餅、すするように食べるのも良くないんですよね。
投稿: さくら | 2021年3月 4日 17:29
さくら さん:
軽くチンした後にオーブントースターで焼くというのは、いいアイデアですね。
ある程度直火で水分を飛ばすと、いい感じになるんですね。
投稿: tak | 2021年3月 4日 22:40