人生初の飛騨の国の旅
今朝、甲府を早発ちして、中央高速で松本に向かい、そこから上高地をかすめて、昼前に飛騨高山に降りて来た。途中、南アルプス、八ヶ岳、諏訪湖などの景色を存分に楽しむ。
天気予報では昼から雨になるとのことなので、今日はクルマで廻れるところを優先すると決め、すぐに白川郷に向かう。1時前に着くと、さすがに山の中で、傘の必要な降りだ。とはいえ目的は合掌造りの家を訪れることだから、徒歩移動中の雨さえしのげば問題ない。昼飯のそばを食って合掌造り民家園に向かう。
実は私は小学生の頃に図鑑か何かで見た合掌造りの家というのに妙に憧れをもってしまっていて、生きているうちに一度は訪れたいと思っていた。その願いが今日叶ったわけで、結論、大満足だった。私はかなりのフォークロア好きだから、この手のものにはハマってしまう。
合掌造りの家は、入り口に馬小屋があり、その隣に「ベンチャ」という一画がある。これって「便所」で、昔は板を渡した大きな穴の上で用を足し、そのまま家の外から汲み取って肥料にしていたようだ。こういうの見ると、妙に嬉しくなっちゃうのだよね。
二階は蚕を育てるスペースで、その上は屋根裏部屋。どの家も一階奥の仏壇がものすごく立派なことに驚かされる。往時の暮らしが思い浮かべられる。人が少なくてじっくり見学し放題だったのも嬉しくて、いつまでもいたくなるほどだった。
白川郷を後にして、高山市内のホテルに向かう途中、オークビレッジに立ち寄る。この頃には、雨はほとんど止んでいた。今日はスタッフが何かの打ち合わせ会議をしていたようで忙しそうだったので、あまりゆっくりはできなかったが、いろいろな木の製品に見とれる。
高山市内でホテルにチェックインすると雨は完全に止んでいて、傘なしで街に出た。古い家並みを残した一画はとても見応えがあり、フォークロア好きの心を躍らせる。ただ、夕飯を食おうとおいしい手打ちそば屋を探したのだが、軒並み閉店してしまっている。夕方を過ぎて時間が遅すぎたのだろうか。
開いているのは飛騨牛を食わせる店と高山ラーメン(飛騨ラーメン?)の店ばかり。肉を食わない私はどちらにも用がない。
「こりゃ、コンビニでおにぎり買って戻るしかないかな?」と諦めかけたところで、手打ちそばの店の開いているのを 1軒だけ見つけ、寒くなっていたので暖かいきのこそばを食ったら、これがかなり旨かった。「飛騨そば 小舟」という店である。
この店、ちょっとお高いが、昼に白川郷で食ったそばが大したことなかったので、いい口直しになった。次に高山に来ることがあったら、またここで食おう。
ちなみに、上の写真の 3枚は白川郷の合掌造りの家、右下の 1枚は高山市内の古い家並みである。(クリックすると、拡大表示される)
人生初の飛騨の国での夜が更けていく。明日は晴れるというので、またいろいろ寄り道したい。
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