白米/玄米/脚気の三題噺
東洋経済 ONLINE に作家の新晴正氏が "「白米好きの日本人」を襲ったヤバい病気の正体" という記事を書いておられる。その「ヤバい病気」というのはお察しの通り「脚気」で、大正期には 1年で 3万人もの人が脚気のために死んだという。
今日の大問題となっている COVID-19 の国内での死者数は、3月 9日時点で累積 8,253人とされているから、大正期の脚気はそんなもんじゃなかったことがわかる。ただ、脚気はビタミン B1 欠乏症なので食生活改善などで解決されたが、新しい伝染病の COVID-19 は対策が面倒なわけだ。
脚気は日本人が主食である米を白米の形で食べるようになってから急拡大した。玄米の糠に含まれているビタミン B1 を摂取しなくなったためといわれる。ビタミン B1 は米からでなくても副食から摂取すれば問題ないのだが、昔の日本人は白米をどっさり食って副食にはあまり金をかけなかった。
ところで我が家は、40年以上玄米食を続けている。玄米はポロポロして食べにくいと言われるが、炊き方を工夫すればそんなことはない。圧力鍋なんか使わなくても、電気釜でじっくり時間をかけて炊きあげる設定にすれば、本当においしく食べることができる。要は工夫と経験だ。
今となっては、普通の白米メシはあっさりし過ぎて物足りなく感じられるようにまでなっている。というわけで、このまま死ぬまで玄米メシを続けることになるだろう。
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コメント
以前にも書きましたが、母は100歳まであと半年というところまで生きましたが、ヴィーガンであると同時に玄米食でした。圧力鍋を買ってそれで炊飯してました。ねばり気があっておいしかったです。(最新の炊飯器を買って玄米モードで炊くよりも美味しいですね)
という訳で玄米食は健康にいいようです。
Takさんは多分100歳は超えると思います。
投稿: ハマッコー | 2021年3月 9日 20:00
ハマッコー さん:
やっぱり、玄米は体にいいみたいですね。
ただ、100歳まで生きようとは思っていませんので、適当なところでケリを付けたいところです ^^;)
投稿: tak | 2021年3月 9日 21:30