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2021年4月29日

「大型連休」という言い方が定番になったようで

例年なら「ゴールデンウィーク」と称される期間が始まったが、ラジオを聞いていると「今日から始まった大型連休」といういう言い方が繰り返されている。

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「今年は『ゴールデンウイーク』という言葉が聞かれないね」と呟くと、妻が「この時節に、そんなノー天気な言い方できないでしょ。ちっともゴールデンじゃないもの」と言う。なるほど、コロナ禍のせいで連休も色褪せてしまったわけだ。

ちなみに「ゴールデンウイーク」という言い方は映画業界の宣伝文句だったので NHK では使われないという、まことしやかな話がある。元々は戦後の混乱が収まりかけて映画が娯楽の王様だった頃に、大映のエラい人の言い始めた造語だというのである(参照)。

ただそれはどうもビミョーな話みたいで、映画業界から出た言葉というのは確かだが、だから使えないというのは決定的な理由ではない。NHK が特定業界の言い出したプロモーショナルな言葉を使えないというなら、「スマートフォン」や「アニメ」だって使えないだろう。

NHK も当初は「ゴールデンウイーク」という言葉を使わないではなかったようだが、1970年代頃から世の中が世知辛くなり、使いにくい言葉になったというのである。NHK 放送文化研究所のページに、次のようにある(参照)。

1970年代の「石油ショック」以降、「のんきに何日も休んではいられないのに、なにがゴールデンウイークだ」といった電話が放送局に何本もかかってくるなど抵抗感を示す人が目立ってきました。また、「外来語・カタカナ語はできるだけ避けたい」「長すぎて表記の際に困る」など、放送の制作現場の声もありました。

世の中には、どうでもよさそうなことで放送局にクレーム電話を入れるたがる人が、少なからずいるからね。さらに、連休が 1週間以上に及ぶことが多くなったので、「ウィーク」という言い方がそぐわなくなったなんていうことも、使わなくなった理由として挙げられている。

大きな問題はスルーして些細なことは妙に気にするという NHK の体質は、こんなところにも現れている。

ちなみに、上の写真で示した下野新聞の記事では、栃木県の矢板市長が「大型連休は市内で!」というプラカードみたいなものを掲げているが、見出しは「GW 外出自粛要請」という表現になっている。「ゴールデン」という表現をビミョーに避けつつ 2文字分節約しているわけだ。

クレーム電話を避けるためだか何だか知らないが、いろいろな手があるものである。

なお、市長の後ろに見えているのが気になったので調べてみると、無限大マークみたいなのが「四方八方絶景三昧 八方ヶ原」というところの観光宣伝ポスターで、マンガみたいなのは「ともなりくん」という矢板市のマスコットキャラクターであるらしい。

矢板市は市内に絶景スポットがあるようで、これなら市外に出なくてもいいよね。

 

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