「数珠ブレスレット」という、よくわからない世界
Twitter で「文春オンライン」の「なぜ中高年男性は "数珠ブレスレット" を巻くのか」という書き込みを見つけた。私も一応「中高年男性」の端くれだが、今日の今日まで「数珠ブレスレット」という言葉すら知らなかった。世の中には、よくよく知らない世界ってあるものである。
この記事は「知人に連れられて、富裕層が集まる怪しげな ”交流会” に参加したときのこと」という言葉で始まる。「その場にいた中高年男性のほとんどが、天然石の “数珠ブレスレット” を腕に巻いていた」というのである。なるほど、そりゃ確かに「怪しげな ”交流会”」という気がする。
ちなみにこの記事に登場する "数珠ブレスレット" の愛用者は、「橋田遼平さん(仮名・45歳・AV監督)」、「映像編集の仕事をしている園田悟さん(仮名・51歳) 」といったところだ。ふむふむ、そっちの方向にも「怪しげ」ってわけね。
この橋田さんという人の ”数珠ブレスレット” デビューのきっかけは、「とにかく女性にモテたかった」ということらしい。占い師の言う方位に引っ越し、庭にオススメのゼラニウムの木を植えた挙げ句、「さらなるモテを期待して勧められた 3万円の数珠を買いました」という。
仕事がきっかけだったという園田さんの方は、「うまくいってもいかなくても全部 “石” のせい」と思うことにし、「何があっても全部石に責任を取ってもらってます(笑)」と言う。
かなり都合のいい話だが、「最高額でも 2万円」としつつ「最終的には 10本以上になりましたね」というのだから、 ”数珠ブレスレット” 業界にはそれなりの貢献をしているわけだ。
軽い気持ちで「”数珠ブレスレット” 業界」なんて書いてしまったが、本当にそんな業界があるのかと思い、ちょっと画像検索してみたところ、実際に結構な広がりをもつようなのである(参照)。すごいなあ。
ちなみに「関連キーワード」というのに「数珠ブレスレット 芸能人」というのがあるので、試しにクリックしてみたら、海老蔵まで宣伝のダシに使われている(参照)。いやはや、まことにもって「怪しげ」だ。
というわけでこの世界、あまり縁を持ちたくないと思った次第である。
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コメント
私の周囲に数珠ブレスレット付けている人一人います。ふ~ん、としか思ってましたがそんなに流行っていたんですか。
多分、こういうものは一度付けると外せなくなると思います。外して外出するとなんとなく不安な気分になるでしょう。
ある宗教団体は信者に特殊な加工(お呪い)を施した下着を身につけさせます。
(下着は高価ではありませんし粗末なものです)
そしてこの下着を身に着けていればあなたは守られると洗脳します。
不思議なことに信者が棄教しても二年くらいはその下着を脱がないのです。これぞ洗脳です。
数珠ブレスレットもこれに似たものだと思います。
投稿: ハマッコー | 2021年4月23日 14:45
ハマッコー さん:
私の周囲には、数珠ブレスレットを付けている人は 1人もいませんね。もしかしたら、私が気付いていないだけかも知れませんが。
下着の話は初めて知りました。いやはや、世の中っていろいろあるもんですね ^^;)
投稿: tak | 2021年4月23日 15:51
あ、スマホ普及で腕時計をしなくなったからその代わりとか?「腕が寂しい」んじゃないでしょうか(笑)
投稿: らむね | 2021年4月23日 17:41
らむね さん:
昔は、輪ゴムを腕にはめているジイさんがよくいました。
あれって、腕が淋しかったからかも (^o^)
投稿: tak | 2021年4月23日 19:09