「PCR 検査」の "PCR" ってどういう意味?
知人が近頃、熱が出て咳が止まらなくなり、こんなご時世でもあるので慌てて PCR 検査を受けたところ、コロナに関しては陰性という結果でほっとしたらしい。電話で声を聞いても当人とわからないほどのかすれようで、気の毒な限りだった。しっかり静養してもらいたい。
そして電話を切ったところで、いつものように言葉のどうでもいいところに引っかかる悪いクセが出て、「はて、『PCR 検査』の "PCR" って、一体何だ? どういう意味だ?」 というのが気になってしょうがなくなってしまった。
それで 「PCR 検査 英語」というキーワードでググってみたところ、英会話スクール AEON の "「PCR検査」って英語でなんて言う? スクールブログ 姪浜校" というページが検索されたので早速開いて見ると、こんなことになっていた。
いやはや、これにはコケた。こんなにも思いっきりコケたのは本当に久しぶりというほどにコケた。「QR コード」を調べて「英語では "QR code" です」なんて言われても何の解決にもならないのと同じである。(今さら言うまでもないが、 ”QR” は ”Quick Response“ の略)
気を取り直して、"PCR 何の略" というキーワードでググったところ、福山市医師会のページがヒットして、"Polymeranase Chain Reaction" の略語とめでたく判明した(参照)。日本語で言っても私にはどうせちんぷんかんぷんだが、「ポリメラーゼ連鎖反応」だそうだ。
そしてその下に長々と続く説明を読んでも、「ふぅん、わかったような、わからないような、まあ、とにかくこの検査で感染症に感染してるかどうか、判明する訳ね」という程度のものだが、とりあえず「英語で "PCR test" です」よりはずっと奥まで踏み込めた気がする。
それにしても世の中の多くの人って、「『PCR 検査』は、英語で "PCR test" です」で、すっきりと納得してしまうのかなあ。何と平和なことだ。
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コメント
世の中には「"GNU"は"GNU's Not Unix"の略称」みたいなのもありますけど、まあこれはジョークみたいなものですからね。
件の解説、読んでみましたが手順を説明するくだり以外はそんなに難しいことは書いてないですよ。
・対象の遺伝子を検出して調べる検査です。
・見つけた遺伝子が少なくても、培養して増やすことができます。
・PCR検査の感度は70%、つまり感染者のうち3割は見逃します。(有症状者の場合)
・まだウイルスの少ない無症状者を検査した場合はもっと低く、30%しか見つけられません。7割を見逃します。
・結論、陰性だからといって感染していないという保証にはなりません。
加えて
・ウイルスが死んでいるか生きているかの区別がつかないので、すでに治っていても陽性が出たりします。
・他人の検体から遺伝子が混入して陽性になる可能性もあります。
簡単に要約するとこんな感じでしょうか。そんなに目新しい情報はないですね。
素人としては、最後の「結果の解釈で注意することは?」の項目だけでも読んでおけばいいんじゃないかと思います。
投稿: 柘榴 | 2021年4月11日 01:29
柘榴 さん:
この手の話はどうも苦手で、丁寧な解説、ありがたい限りです (^o^)
投稿: tak | 2021年4月11日 19:21