頑張れ、きしめん!
東洋経済が "名古屋「きしめん」が絶滅の危機に瀕しているワケ" という記事を紹介している。きしめん好きで味噌煮込みうどんにはちっとも感動しない者としては、「味噌煮込みうどんにご当地料理の座を奪われた」というサブタイトルまで気になってしまう。
昔、ウールや毛織物関連の仕事をしていた頃は、ほとんど毎月のように名古屋に出張していたから、きしめんはよく食べていた。名古屋地元の連中に「それより味噌煮込みうどんを食べてみろ」としきりに勧められ、一度だけ夕食に試してみたがまったくピンと来なかったので、結局きしめんに戻っていた。
「なごやめし」をプロモーションしている方面の方々には申し訳ないが、私としては「名古屋ではきしめん以外に食うものがない」とまで思っている。まあ、何にでも鶏肉が入ってしまうということもあるが、これは肉食を止めるずっと前から思っていたことだ。
それだけに、今回の記事は気になった。「味噌煮込みうどんにご当地料理の座を奪われた」というのは、「そんなの、もってのほか!」とまで思ってしまう。この間の事情を、記事に登場する「市内の麺類食堂店主」は次のように語る。
「きしめんと味噌煮込みうどんを出したときのお客さんのリアクションが違うんです。きしめんは反応が薄いのですが、味噌煮込みうどんのグツツという音とビジュアルに盛り上がるんですよね」
うぅむ、確かに味噌煮込みうどんは目の前に出された時のインパクトが大きい。しかし、はっきり言ってそれだけのことだ。個人的な印象だが、実際に食ってみると「何これ? 決してまずくて食えないってわけじゃないけど、リピートはあり得んわ!」となる。値段だってきしめんより高いし。
インパクトだけのものより、奥の深いものの方がいい。息長く愛することのできるのは、圧倒的にきしめんだ。それだけに、「絶滅の危機に瀕している」というのは聞き捨てならない。
「きしめんは駅ホームの立ち食いが一番おいしい」なんて言われていて、名古屋駅構内のきしめん専門店で食うよりも新幹線ホームの立ち食い店がおいしかったというのは、3年前の 3月に書いた(参照)。ただ、「本当に本当に旨いきしめん」というのはまだ食べていないような気がする。
今はコロナ騒ぎでなかなか旅に出られないが、またあちこちに出張できるようになったら、名古屋では是非この記事で紹介されている "麺類専門店「星が丘製麺所」" まで足を伸ばし、「本当に本当においしい、本物のきしめん」を食べてみたい。
頑張れ、きしめん!





















































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