安けりゃいいってもんじゃない
「現代ビジネス」が "米国「ユニクロボイコット」が示唆する、日本企業のヤバすぎる現実" というニュースを伝えている。中国生産に関する「フェアトレード問題」がクローズアップされているのだ。
今回の問題は、米国ロサンゼルス港の税関がユニクロの男性用コットン・シャツの輸入を差し止めたということである。差し止めの理由は、この製品が中国・新疆ウイグル自治区の「新疆生産建設兵団(XPCC)」によって製造された疑いが払しょくされていないということだ。
新疆ウイグル自治区では、ウイグル族など少数民族を強制労働させているケースが多く、中でも悪名の高い「新疆生産建設兵団(XPCC)」は明確に米国の禁輸措置の対象となっている。
1997年には、ナイキ製品の世界的な不買運動が起きている。生産を委託していたインドネシア、ベトナムの工場の労働環境が劣悪で、極端な低賃金や児童労働の問題が報告されたためだ。
ユニクロを展開するファーストリテイリングは中国生産を主力としているため、フェアトレードに関してはかなり対応の進んだ企業とみられている。それでも今回のような問題が発生するのだから、そもそも中国とその周辺諸国での生産というのはリスクが大きいとみなければならない。
極端な低価格というのは、劣悪な労働環境によって成立している可能性がある。「安けりゃいい」ってもんじゃないと意識すべきだろう。
ただ私としては、こうした製品を単純にボイコットするだけでは、現地の人たちの仕事を奪うことにつながるのではないかという疑問を抱いてしまう。劣悪な労働環境とはいえ、その仕事さえなくなったら食うにも困ってしまう人がいるかもしれない。
本当に悩ましいところである。これを解決するには、現地の労働環境向上につながるコスト保証と監視が必要だ。ということは、我々消費者がある程度の価格上昇は認なければならない。結局のところ、やはり「安けりゃいいってもんじゃない」ということに尽きる。
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コメント
これは本当に悩ましい話です。
実家は昭和30年代に内職の仕事の請負をやってました。
アパレル企業から送られた捺染、裁断だけされたスカーフの淵を丸めては針でかがる仕事です。
これを地域の人達にやってもらっていたんですが、スカーフ一枚仕上げるのに20分位かかっていたと思います。
スカーフ一枚の四辺ですから3mくらいかがるわけです。
単価は一枚二円位だったと思います。多分アメリカに輸出され、日本製の安いスカーフとして消費されてたと思います。
百円ショップに行くと靴下が一足百円で買えます。おしゃれではないですが品質に問題ありません。
で、百円の内いくらが作業員に渡っているのかとても気になります。多分生活するのにぎりぎりでしょう。
一足百五十円でも構わない。現地の人の収入が倍になるならと思う。嘗ての経験(記憶)から身につまされる話です。
本当に安けりゃいいってもんじゃないです
フェアトレードの精神が世界中に広まればと思います。
残念ながらユニクロの社長は
〝これは人権問題でなく政治問題である。わが社は政治的に中立である"
として顔を背けています。日本一の富豪だったと思います。
京都大学に100億円の寄付をしたようですが、その元を辿ると寄付された方も複雑な気分になるかもしれません。
投稿: ハマッコー | 2021年5月27日 20:37
ハマッコー さん:
まさに。
100均の店に並ぶ商品は、ほとんど信じられない値段ですからね。本当に 150円でも文句はいいません。
投稿: tak | 2021年5月27日 21:18