iPhone は指名買い、Android は「ただ何となく」
Gigazine が "iPhone の求心力が過去最高に達する、対抗馬の Android では「Android 離れ」が顕著に" と伝えている。米国での調査によれば、iPhone ユーザーのブランド・ロイヤルティが過去最高に達しているのに対し、Android ユーザーは他メーカーへの乗り換え志向が高まっているという。
この調査では「スマホを他の機種に替えたいか?」という質問に、iPhone ユーザーの 91.9%が、「替えるつもりはない」と答えたという。ちなみに 2019年 8月の調査では 90.5% だったが、さらに増えて圧倒的な数字となった。(下の図は、クリックで拡大される)
iPhone ユーザーへの「どうして替えないのか?」という問いには、「OS を替えるのは面倒」という回答は案外少なくて 10% に過ぎず、半数近くの 45% が「今のブランドが好きで替えたくない」と答えている。ちなみに私も、同じ質問をされたらそう答えるだろう。
翻って、iPhone のシェアが世界一高いと言われる(参照)日本市場をみると、Android のシェアが一頃より上がってきているらしい。ただ、私の周囲の Android ユーザーたちに聞いてみると、自らの意思で選んだというより、多くは店のスタッフの言うがままに買ったというケースが多いようだ。
その辺りの事情は、私の過去記事の「au ショップでは店員の口車に乗るなというマジな話」「iPhone と Android のお話」というのを読んでもらえばわかる。私としては、とくに au ショップは押しつけがましく Android を売りたがっているという印象がある。
手っ取り早く言ってしまうと、iPhone ユーザーの多くは「指名買い」だが、Andoroid ユーザーの多くは、漠然と「スマホ」を買いに行って、わけがわからないうちにただ何となく買ったのが、結果的に Android だったということのようなのだ。これって多分、米国でもある程度共通するんじゃなかろうか。
というわけで、Android ユーザーのかなり多くの層(とくに 60代以上)は、アンケートで「あなたのスマホは iPhone ですか? Android ですか?」と質問されても、それに答えることすらできない。自分の持ってるのは単に「スマホ」としか思っていないから、質問の意味がわからないのだ。
こうした事情から察すると、Android ユーザーのブランド・ロイヤルティが低いというのも、自然なことのように思われるのである。ただ、最後にお断りしておくが、私はきちんと意識的に Android スマホが好きで選んだという人をディスる意図でこの文章を書いたわけでは決してないので、その辺は
【注】
本文中の 2つの図は、cellsell の "Report: Brand loyalty at an all-time high of 92% for Apple as Android brands take a dive" (レポート: Apple のブランド・ロイヤルティは空前の 92%に達し、Android では急降下)という記事からの転載で、翻訳は tak-shonai による。
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コメント
androidユーザーとしてはかない抵抗を(笑)
高付加価値&高価格ブランド戦略が好きじゃないのでiphoneにしないのです。
128GBminiSDが2000円台なのに、なぜiphone128GB→256GBで2万円アップするのか。そういうところが嫌いです。それが欧米のブランド戦略だと言ってしまえばそれまでですが。
投稿: らむね | 2021年5月10日 20:08
らむね さん:
そのような明確な考えあっての Android ユーザーならば、立派なものです。何もイチャモンありません。
投稿: tak | 2021年5月11日 00:11