自然に無理なく「減酒」することの有効性
東洋経済 ONLINE に "茨城にある「減酒外来」に予約が殺到する事情" という記事がある。「断酒が難しいなら、減酒から始めればいい」というサブタイトル付きだ。すっぱりと酒を「絶つ」のはなかなか難しいから、とりあえず量を「減らす」ことから始めればいいのだという。
この治療で最初に行われるのは 「AUDIT」と呼ばれるテストである。このテストは 10項目の質問に答え、その回答に従って 0点〜4点のポイントが付く。40点満点で 15点以上になるとアルコール依存症が疑われることになる。
この 「15点」というカットオフ値は世界共通のものではなく、それぞれの国に固有の飲酒文化によって自由に設定が変えられるらしい。世界的には「8点」が標準というのだから、我が国は酒に関する許容度がかなりユルいと言っていいのだろう。
ちなみに、私も試しに厚生労働省の AUDIT というページでやってみたところ、結果は「1点」だった。
最初の「あなたはアルコール含有飲料をどのくらいの頻度で飲みますか?」という質問への回答が「飲まない」なら 0点だが、私は「1ヶ月に 1度以下」なので 1点となり、他の質問ではすべて 0点の回答だった。というわけで、私はアルコール依存症になる心配がほとんどないらしい。
とはいえ、昔は結構飲んでいて、2013年 2月 25日付の "世の中の「酒離れ」の最先端を走る" という記事によれば、2005年以前(40〜50歳代の頃)は毎日酒を飲んでいたのである。それが徐々に「週に 2〜3回」に減り、還暦を過ぎた 2013年にはついに「週に1度も飲まなくても平気」になっていた。
そして今では「月に 1度以下」ということになったわけである。強いて「飲みたい気持ち」に打ち勝ったというわけではなく、体の方が自然に「飲めない体」になってしまっていたのだ。というわけで、「断酒が難しいなら、減酒から始めればいい」というのは、自分の体験からもとても有効と感じている。
ちなみに私の場合は、体のためを考えてことさらに酒を遠ざけたというわけじゃなく、単に「毎日飲むのも、何だか面倒になった」と感じているうちに、自然に飲む回数が減った。「面倒くさがり」というのは酒を減らしやすいのかもしれない。
50歳を過ぎても毎日飲まずにいられないというのは、ずいぶん「マメな人」なのだよ、きっと。
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