私は「無精なコーヒー好き」
ちょっと前に、ラジオ番組の「リスナーからのお便り」で聞いたのだか、Twitter か何かで読んだのか忘れてしまったが、コーヒーに関するおもしろい話に笑ってしまった。
コーヒー好きの息子が自分のコーヒーを淹れる時に必ず「お母さんも飲む?」と聞いてくれるので、「ウチの子はなんて優しいんだろう」と思っていたのだが、ある時その息子が「1杯分だけだと、どうもおいしく淹れられないんだよな」と呟くのを聞き、「優しい息子」は、思い過ごしと知ったのだという。
「お母さんも飲む?」と聞いてくれるのは、とりもなおさず自分自身がおいしく飲むためだったわけで、確かにコーヒーはある程度の量を一度に作る方がおいしいような気はする。私の気のせいかと思っていたのだが、それほどのコーヒー好きも言うのだから確かなのだろう。
私もコーヒーはいつも自分で豆から挽いて淹れるが、ここに登場した「優しい息子」ほどに凝りまくっているわけじゃない。いつも安物のドリップマシンで 3〜4杯分を一度に淹れて、半日ほどで飲んでいる。これ、飲む度にいちいち淹れるのが面倒だからというだけの話だ。
このやり方だと最初の 1杯目は確かにおいしくて、ちゃんと豆から挽いて淹れただけの甲斐はある。しかし 2杯目以降は香りも飛んでしまい、単なるフツーのコーヒーに落ちてしまうので、PC に向かって仕事しながら惰性でお替わりしてるだけと言っていい。
ただ惰性とはいえ他の飲み物よりは断然コーヒーを飲みたいのだから、一応「コーヒー好き」ではある。ただ、「無精な」(「無難」ではない)という形容詞付きで語る方がいいと自覚する程度には、「身の程」というものを承知している。本物の筋金入りコーヒー好きから見たら言語道断だろう。
ただ、香りが飛んでしまうというのは部屋にいつもコーヒーの香りが漂っているということでもあるので、幸せな気分で仕事ができるのだよね。
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コメント
おかげ様で、当職場のパートさんは、オッチャンの淹れるコーヒーを飲んでくれてます。
遡ること20年近く前ですが、リサイクルショップで「980円」のフィリップス製ドリッパーを購入いたしまして、前々職で趣味のコーヒーで使って以降、しばらくのブランクのあと、当職場で復活させて6年かぁ。
豆は出来合いの400gで300円っくらい、フィルターは100円ショッピの無濾過70枚使用。
もう缶コーヒーの苦手なカラダ、やっすいなりに、楽しんでます。
投稿: 乙痴庵 | 2021年5月27日 22:32
乙痴庵 さん:
パートさん、幸せですね。
ただ、家に帰ってからも「もう、インスタント・コーヒーはイヤ」なんて言い出してるかもしれません (^o^)
投稿: tak | 2021年5月28日 05:15