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2021年6月21日

『般若心経』は「はんにゃしんぎょう」と読んでね

昨日午前の TBS ラジオ「安住紳一郎の日曜天国」のゲストは みうらじゅん で、例の「アウトドア般若心経」の話もしていた。経文の文字のある市街の看板等の文字を写真に撮り、それを組み合わせて経文を完成させるという酔狂である。まあ、誰にも迷惑はかからないから、好きなだけやればいい。

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ただ、前々から気になっているのは、世の中には『般若心経』を「はんにゃしんょう」と、鼻濁音でなく清音で発音する人が結構いて、そこはかとない違和感が醸し出されてしまうことだ。そしてあろうことか、この みうらじゅん もその一人なのである。

この男、昨日の番組でも安住アナがきちんと「はんにゃしんょう」と言っているそばから、何度も何度も「はんにゃしんょう」と発音して恥じない。思い起こせばかなり昔から、彼がまともに発音するのを聞いたことがない。

『般若心経』が「はんにゃしんょう」であるのは、上の経文をクリックして拡大し、振り仮名を確認してもらえば嫌でもわかる(参照)。

さらに「般若心経」のキーワードでリンクされる、ありとあらゆる寺院での読経の動画(参照)を再生して聞いていただければ、すべて「はんにゃしんょう」と鼻濁音で発音しているのが確認できるはずだ。この程度のことは、仏教の「いろはのい」である。

『般若心経』や仏像に関する著書まであり、仏教でメシを食ってる感まである みうらじゅん が、いつまで経っても「はんにゃしんょう」なんて言っているのは、単にネタとして扱っているだけで、決して信心からではないことを物語っている。

実は、まともに読経したこともないのだろうね。きちんと習って読経しさえすれば、自然に「はんにゃしんょう」の音が身に付く。

この男の信心の足りなさは、お寺の本堂の中で帽子を取らないままテレビに映っていたことからも窺われ、これについては 11年前の 8月 21日付「お寺の本堂の中での帽子着用」という記事で触れている。こんなことだから、「いろはのい」を誰にも教えてもらえないのだろう。気の毒に。

というわけで、私は曹洞宗の坊主の孫(父方の祖父が僧侶)ということもあり、こればかりは触れておこうと思ったわけだ。触れても触れなくても別にどうということもないのだけれど、まあ、そこは一応・・・

Shikisokuzeku

 

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