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2021年6月27日

1日 23時間けたたましいオオヨシキリ

我が家は川の土手際にあり、土手の内側は葦が密生していることもあって、今の季節はオオヨシキリが飛来してきてあちこちでさえずっている。「小鳥のさえずり」というと可愛らしく聞こえるかもしれないが、このオオヨシキリのさえずりというのは、どえらくけたたましい。

どれほどけたたましいかといえば、上の動画を再生していただければわかる。とにかく、「ギギギ、ギャーギャーギャー、ギョギョシ、ギョギョシ、キリキリキリ・・・」と、バリエーション豊富なけたたましさなのである。

あまりけたたましいので、小林一茶が「行々子口から先に生まれたか」という俳句にしたほどだ。「行々子」というのは、ヨシキリの別名である。「ギョギョシ、ギョギョシ」と鳴くようにも聞こえるので、この名が付いたのだろう。

ところで、「ヨシキリの鳴き声」については、前にも書いたことがあったような気がして自分のブログ内を検索してみると、なんと 2度も書いていた。

ヨシキリの鳴き声        2011年 5月 9日付
ヨシキリの鳴き声 2   2017年 6月 7日付

後者の方は、ご丁寧にも今回同様に「オオヨシキリの囀り」というビデオまで添えている。まったくもう、最近は何を書こうとしても前に書いたことの繰り返しにならないように気をつけなければならない。それで今回は「ヨシキリの鳴き声 3」とはせずに別の視点からのタイトルとさせていただいた。

オオヨシキリのさえずりは、縄張りを主張するためであるらしい。それで、窓を開け放した部屋で上の動画を再生し、ボリュームを目一杯にしてみたところ、外で鳴いていたヤツが「すわ、侵入者か!?」と勘違いして焦ったらしく、さらにテンションを上げて鳴きだした。鳥の世界もなかなか大変だ。

なにしろ縄張りの主張であるだけに、ひっきりなしに鳴く。朝から晩まで、さらに夜中過ぎまで鳴いているのである。それで私は、ヨシキリというのは、繁殖期には寝ずに鳴いているものとばかり思っていた。

ところが先日、どういうわけか夜中の 3時過ぎに目覚めてしまったので、たまっていた仕事の消化にとりかかったところ、何だかいつもと雰囲気が違うことに気付いた。何かと思ったら、なんとヨシキリが鳴いていないのである。聞こえてくるのはウシガエルの鳴き声ばかりだ。

「へえ! ヨシキリも寝るんだ!」と、新しい発見に驚いてしまった。たまに 2時過ぎ頃まで起きて仕事をする時にもヨシキリは鳴いているから、どうやら 3時前頃にはさすがに眠りに就くもののようなのである。さしもの行々子も、寝ずには済まないようなのだ。

そんなことを考えながら仕事をしていると、4時近くになると「おっと、寝過ごした!」とばかりに、またいつもの「ギョギョギョ・・・、キリキリキリ・・・」という鳴き声が聞こえてきた。どうやらヨシキリの睡眠時間は 1時間弱であるらしい。つまり 1日 23時間はけたたましいのだ。

あるいは、ずっとけたたましいと思っている間にも、周囲に悟られないように細切れで寝てはいるのだろうか。そうだとしても、やっぱり大したものである。

 

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コメント

さすがにヨシキリはなかなか見かけませんが、当地ではヒヨドリのけたたましさが楽しめます。(やかましいに相当)

ただ、夜通し鳴くことはございません。

投稿: 乙痴庵 | 2021年6月29日 16:12

乙痴庵 さん:

ヒヨドリはまた、なんともけたたましいですね。「ギャーギャー」ですからね ^^;)

それにまた、大群で来ちゃいますから、大変です。

投稿: tak | 2021年6月29日 17:02

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