「ワクチン陰謀論」というのがあるらしい
私と妻は今月末にコロナ・ワクチンの 1回目の接種をすることになっているのだが、先日、美容院から戻った妻が急に「私、ワクチン接種止めとこうかな」と言い出した。
美容師のお兄ちゃんに「政府は隠してるけど、コロナのワクチンってかなりアブナいらしいですよ」と吹き込まれたらしい。「ワクチンが遺伝子の中まで入り込んで DNA 情報を書き換えちゃうから、命に関わる悪影響が 2年半後ぐらいに出てくるらしいです」ってな話だ。
この美容師のお兄ちゃん、腕は確かなようだが、かなりのオタクなのかもしれない。
「俺は外に出ていろいろな人と会って話をするのが仕事だから、いずれにしても接種は受けるけど、あなたは自分で納得するまで調べ直してみたら?」と言っておいたところ、その日のうちに「ネットでよく調べてみたけど、やっぱり受けることにするわ」ということに落ちついた。
そんなこんなのうちに、講談社の「現代ビジネス」のサイトに昨日付で、"トンデモな「ワクチン陰謀論」に心酔する人が、ジワジワと増えている背景" という記事が掲載された。やっぱり、ネットの世界ではいろいろあるのだね。
このような不正確、あるいは誤った情報が急速に拡散して社会的悪影響をもたらすことを "infordemic" (インフォデミック)というらしい。"information" (情報)と "pandemic"(爆発的感染拡大)を組み合わせた新語のようだ。
「現代ビジネス」の記事によると、今回のインフォデミックは大雑把に類型化すると(1)陰謀論(2)デマ(3)誇張された情報(一部事実を含む)に分けられるらしい。
陰謀論の代表的なものは、「コロナワクチンには世界を支配する影の政府が人類を家畜化・奴隷化するためのマイクロチップが埋め込まれている」というようなものだ。「コロナワクチンを接種すると Bluetooth を通じて周辺機器に接続される」というトンデモ動画まで出回っているらしい。
今回、妻が吹き込まれた類いのものは「デマ」ということになるだろう。この件に関しては COV-Navi で、今回のワクチンが「ヒトの遺伝子(染色体)に変化を起こすことはありません」と説明されている(詳しくは、今年 2月 21日付の記事参照)。
誇張された情報というのは、ある事実を意図的に強調したり、他の文脈に結び付けたりするもので、ワクチン接種と死亡例との根拠のない関連付けなども横行しているという。いやはや、面倒な世の中だ。
いずれにしても、コロナ禍とは早く決別したいものである。
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コメント
ワクチン接種、私は昨日、1回目を受けてきました。
注射自体は、痛みも全然ありませんでした。
本日、副作用としては、かなり腕が痛いです(箸を持つのも嫌なほど)。
昨日、会場でもご夫婦で来られている方々を見かけましたが、副作用リスクを考慮すると、やはり同時接種は避けたほうがいいのかもしれません。
我が家は、妻は今度の土曜日接種に、1週間ずらしました。
記事違いかもしれませんが、ご参考程度に。
投稿: もりけん | 2021年6月20日 13:59
もりけん さん:
コメント、ありがとうございます。
結構な副作用ですね。
うぅむ、予約のやり直しも面倒だし、イチかバチかで一緒に受けて来たいと思います。
副作用のひどさによっては、2回目の予約をやり直すことも考えてみます。
投稿: tak | 2021年6月20日 17:52