有線放送で警戒を呼びかけられているのだが
私の住んでいる地域には「有線放送」というシステムがある。地域内に点々と設置されたスピーカーを使い、市役所などの公共団体が住民への連絡事項を伝えるという、「前世紀の遺物」みたいなものだ。
この有線放送のお知らせというのはとてもゆっくりとしたしゃべりで、しかも文節ごとにものすごく長い区切りがとられる。こうしないと、点在するスピーカーの音同士が時間差でカブってしまい、何を言っているのかわからず「単にわけのわからない、うるさいだけのもの」になってしまうからだ。
で、昨日辺りから、言葉は聞き取れるがその内容が今イチわからない放送が、しきりに流される。「夜中に迷走運転で逮捕された男が逃走していますので、ご注意ください。不審な人物を見かけたら、警察署に連絡してください」というものだ。
これだけの情報では、ほとんど意味をなさない。逃走している男の年格好や特徴すらもわからないのでは、「不審な人物をみかけたら・・・」なんて言われても、対応のしようがない。
というわけでインターネット検索をしてみたところ、上の写真の情報が見つかった。写真をクリックすると NHK のサイトに飛び、ビデオも見ることができる。この程度のローカル・ニュースは多分、そのうちサーバから削除されてしまうだろうけど。
要するにこれは、中国人による「トラクター泥棒」の話のようなのである。日本のトラクターは闇市場で高く売れるらしく、かなりあちこちで盗難に遭っている(参照)。今回は盗んで運んでいる途中で警官に見つかってしまい、手錠まではめられたが振り切って逃げているということのようだ。
いずれにしても犯人は中国人組織のルートを通じて逃げおおせてしまうのだろうが、呑気なローカル警察と必死の中国人との対比が際立つ事件ではある。
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コメント
>呑気なローカル警察と必死の中国人との対比が際立つ事件ではある。
正に。こんなこと都会の警察ではあり得ないでしょう。警官が二人いるのだから一人は犯人のベルトを掴んでいれば逃げられることはない。
犯人は素直に両手を差し出し安心させて一気にすきをついて逃げ出したと思われる。逮捕時の手順を守らなかったのだ。
それにしても、不審な男は片手に手錠をかけられた男,迷走運転でなくトラクターの無免許運転した男と言えなかったんでしょうかね。失態を重ねている。
警察署全体が呑気なんでしょうね。
投稿: ハマッコー | 2021年6月12日 07:10
ハマッコー さん:
逮捕時の手順をしっかり守らなかったのでしょうね。
有線放送の言い方がさっぱりわからないのは、市役所段階での原稿の作り方が悪いんだと思います。
単に警察から連絡があったから、端折って広報しておけばいいやということで、こちらの方もかなり呑気です。
投稿: tak | 2021年6月12日 07:52
有線放送、あるいは防災無線、我が市にもありますが、運用は下手ですねえ。
火事が起きると放送されますが担当者がいないとできない(?)のか、かなり遅れて、鎮火後に「火災が発生しました」とか。不審者情報もいろんなところに配慮した結果「ふわっとしたもの」になってしまい注意喚起にならなかったり、本当に深刻な犯罪はかえって放送できなかったり(まさか「昨日夕方、帰宅途中の〇〇〇〇〇が見知らぬ男に林に〇〇〇〇れ、〇〇されました。付近の方は・・・」なんて言えるはずもないのは確かですが)。
投稿: らむね | 2021年6月12日 10:47
らむね さん:
>有線放送、あるいは防災無線、我が市にもありますが、運用は下手ですねえ。
>不審者情報もいろんなところに配慮した結果「ふわっとしたもの」になってしまい注意喚起にならなかったり、
そんなになってしまうなら、全然「まともな情報じゃないよ」というようなのが多いですね。
どちらも似たようなものなんでしょうかねえ。
投稿: tak | 2021年6月12日 14:01