2年やらなかったら、大抵のことは忘れてしまうので
"「2年連続で祇園祭が中止になると技術継承ができなくなるので今年は鉾を建てる」という話を聞いたとき、最初は「え、たった2年で技術継承できなくなるん?」と思ったけど・・・" という佐々宮智志さん(ゲームデザイナー)の tweet (参照)が話題だ。町内会でも同じ現象が発生しているらしい。
この tweet に続いて、次のように書かれている。
地元の町内会は役員を 2年ごとに交代し、交代時には各役員の仕事内容を新役員に引き継ぐんだけど、ここ 2年は町内会の行事が全て中止になったせいで、旧役員は自分の仕事内容をほとんど把握していないらしい。
これ、多くの町内会とか、それに類した組織で発生していることだろう。私の住んでいる地域では町内会役員は毎年交代になるが、昨年度の役員はただペーパーで「本年度の〇〇行事は、コロナ禍に鑑み中止とさせていただきます」との知らせを回していただけだったはずだ。
そして今年度も同様にほとんどの行事が中止なので、来年度の新役員は行政との間の形式的なやり取り以外は、何をすればいいのかほとんどわからなくなっているだろう。考えようによっては、「これまで惰性だけで続けていた無意味な町内会行事は、ちょうどいいから廃止」とすればいいかも知れない。
継承がどうしても必要なことなら、大々的でなくても伝えるために必要な最小限の規模で実施すればいいし、そうでないものはバッサリと止めてしまえばいい。
その意味で「コロナ前/コロナ後」という現象が生じて、世の中の鬱陶しいばかりの形式的な行事はあっさり消滅ということになるだろう。無理に復活させようとしても、2年やらなかったら大抵のことは忘れてしまうので不可能だ。元々大喜びでやっていたことでもないのだし。
これ、「隠れたコロナ効果」と言えるかも知れない。
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