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2021年8月15日

香港人、逃げろ!

昨日、押し入れの中の整理をしていたら、片隅から雑誌 "BRUTUS" の古いバックナンバーが何冊か出てきて、その中に 「自由港 香港よ、永遠なれ」という特集のある 1984年 6月 15日号があった。あれから 37年経った今、「自由港 香港」は、昔物語になろうとしている。

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1980年代から 90年代にかけて私は仕事で何度か香港に行っていて、香港の街も人も、大好きだった。夜になると耳をつんざくような喧噪の大衆レストラン(参照)で、関東料理の絶品に舌鼓を打っていた。そんなわけで、香港の特集されたこの号をしっかりと取っておいたのだろう。

そして昨日、改めてページをめくってみて、香港の空気はあの頃と一変してしまっているのだろうと、悲しくなってしまった。

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私は香港の当時の若手ファッション・デザイナーたちと親しくしていて、よくインタビューしたりしていた。そして話す度に中国本土からの脅威について話題になっていたことを覚えている。

「なるべく早めに、香港を脱出すべきじゃなかろうか」と私が言うと、彼らの多くは「中国の脅威は感じるが、自分は香港が大好きだから、なるべく離れたくない」と語っていた。しかし今、彼らの多くは既に香港脱出をしてしまったか、少なくとも脱出計画中だろうと思われる。

朝日新聞が昨日付で「香港の民主派団体が次々と解散 警察が国安法で摘発圧力」という記事を伝えている。

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私がよく香港に行っていた頃は、香港の中国への返還が現実化し始めていたが、返還後も香港の自治は維持されるという見通しが主力を占めていた。それだけに、最近の中国の強圧的な態度は、当時の予想の最悪のレベルに近いものだ。

それだけに、私は「香港人、逃げろ」と、ますます声を大にして叫びたい気持ちになっている。

 

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コメント

返還のTV中継を、めでてぇ気持ちで見ておりましたが、なんだったんっすかねぇ。

学生時代に、ゼミの卒業旅行で連れて行かれましたが、英語と広東語のごっちゃごちゃな中、活気と整然が同居していた印象を持っております。

タイガーバームガーデンで勝手に写真撮って売り付けてくるオッサン(業者さん)は、ご健在でしょうか…。

投稿: 乙痴庵 | 2021年8月16日 12:47

乙痴庵 さん:

私はそのタイガーバーム・ガーデンというところには行ったことがないのですが、写真を売りつけてくるオッサンがいるというのは有名でしたね (^o^)

さて、まだいるんでしょうかね。

投稿: tak | 2021年8月16日 17:03

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