やっぱり「聞き流すだけ」じゃ、ダメだったみたい
"石川遼でおなじみ、英会話教材「スピードラーニング」が事業終了していた 理由は「諸般の事情」” というニュースが飛び込んできた。この手の英会話教材については、過去に何度か書いてクサした記憶があるが、それにしても「諸般の事情」とは笑ってしまうね。
自分のブログ内をちょっとググってみただけで、以下の 5本の記事が見つかった。いずれも「胡散臭い」と決めつけるトーンで書いている。
「聞き流すだけ」 という英会話教材を巡る冒険(2012年 3月 14日)
「聞き流すだけ」というおとぎ話(2015年 3月 24日)
東京オリンピックと、英会話熱と、当たり前すぎるお話(2015年 8月 9日)
パソコン教室と、「聞き流す英会話」(2017年 1月 18日)
例の「聞き流す英会話」の CM に関する素朴な疑問(2017年 1月 19日)
スピードラーニング以外の似たような教材に関しては、なんと 9年も前からクサしている。私ってば、こうした類いの教材をよっぽど信用していないようで、一昨年辺りからは「ファンタジー」と決めつけている。
たった 90日で 「英語がペラペラ」 になるなんて(2009年 2月 27日)
ファンタスティック過ぎる英語教材(2019年 7月 17日)
英会話教材はさらなるファンタジー化を遂げている(2019年 7月 29日)
ちなみに、スピードラーニングを実際使っていたという人の tweet を見つけた。こんなようなものである。
「毎日 5分聞けば片言ぐらいは喋れるようになります」とあるが、この教材は「毎月 3,800円(税別)からの定額制学習プログラム」というのだから、「片言ぐらい」の英語を喋るためとしては、コスパ悪すぎるんじゃないかなあ。
このあたりのことについては、上述の パソコン教室と、「聞き流す英会話」 という記事で以下のように述べている。
パソコン教室に通っても添付ファイルすら送れない知人が最近、「スピードラーニングをやってみようかと思っている」なんて言い出したので、「そんなものやっても、せいぜい道案内ぐらいしかできないと思いますよ」と答えておいた。
すると彼は、「いやいや、道案内できるようになるだけでも立派なものじゃないですか」なんてことを言う。
「その程度は、中学生英語でいけるはずなんですけどね」と言うと、黙り込んでしまった。
うぅむ、また余計なことを言ってしまったかな。
というわけで、日本では大学を出ても「英語の道案内」程度のことがファンタジーみたいなのである。ファンタジーの教材がファンタジーなのも、仕方がない。
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コメント
石川遼選手へのギャラは相当な金額だったでしょう。
加えて放映料も発生するし、売り上げが追い付かなかったんでしょうね。
1989年からの事業のようですから、30年以上続いたのは大した経営力とも言えます。
スピードラーニングで実際に英語力が付きましたという人が沢山いれば、事業停止ということにはならなかったでしょう。それは遼君一人だけだったかも。
私も興味本位でサンプルCDを取り寄せようとしましたが、
手続きが余りにも煩雑なので諦めました。
投稿: ハマッコー | 2021年10月22日 23:08
ハマッコー さん:
>スピードラーニングで実際に英語力が付きましたという人が沢山いれば、事業停止ということにはならなかったでしょう。それは遼君一人だけだったかも。
実際にまともな英語力がついたという例は、聞いたことがありません。
遼君にしても、あれだけ海外に行っていれば、別に教材に頼らなくても生の英語に触れて、必要に迫られて上達するんでしょうね。
とにかく、ほんのちょっとだけサンプルを聞きたいと思っても、なかなか聞けませんでしたね。それはこちらに書いた通りです ↓
https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2012/03/post-951d.html
投稿: tak | 2021年10月23日 11:11
切羽詰まるか、大きな興味の下なら、自然と身につくことと思ってます。
今は英語よりも先に、東南アジアの言葉を会得したいと思ってますが、まったく切羽詰まってません。
彼女ができたら大躍進しそうですが、甲斐性がありません。
投稿: 乙痴庵 | 2021年10月24日 12:42
乙痴庵 さん:
>切羽詰まるか、大きな興味の下なら、自然と身につくことと思ってます。
それは、大いに言えますね。
東南アジアの言葉というと、タイ語とかインドネシア語とかが思い浮かびますが、
日常の挨拶と、1から 3ぐらいまでの数なら憶えられそうですね。
それ以上は、彼女でもできないとちょっと ^^;)
投稿: tak | 2021年10月24日 15:22