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2021年11月 3日

「サイレントな保守層」と「サイレントでない保守層」

東洋経済 ONLINE に "「自民苦戦?」 テレビの出口調査が大外れだった訳" という記事がある。「当日 20時予想より自民は多く、立民は少なかった」という副タイトル付きだ。

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私は当日、テレビの選挙速報番組なんか見ていなかったが、東洋経済の記事によれば、各局ともに出口調査の結果をもとに、直前まで「自民苦戦、立民健闘」というトーンで予想議席数を報じていたらしい。それは下の図のような数字だった。

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ところがこれは各社揃いもそろって外れまくりで、結果は自民党の圧勝だった。東洋経済の記事の筆者である村上和彦氏は、"この背景には「出口調査に協力する人の特性」がある" と述べている。

彼は、調査に協力的な人たちの中には「政治意識が高め系な人」あるいは「政治意識が高いことをアピールしたい人」が見受けられる(傾向として、野党支持)と言い、一方で、自民党支持層の中には「特段、声を上げることなく粛々と投票する」という「サイレント・マジョリティ」が多いとしている。

昨年末の米国大統領選挙においても、出口調査による予測が狂ってしまった。バイデン圧勝と思われていたのだが、トランプが思いのほか健闘していたのである。村上氏は、トランプ支持層には「自分がトランプ支持」であることを表立っては言いにくい状況があったことを理由の一つに挙げている。

村上氏は「議席の予想には各局報道局の『独自のノウハウ』があり、実際はデータ解析会社などとともに、詳細まで分析して数値を出している(はずである)」と述べてはいる。しかし今回の選挙結果は、これまでに蓄積されたノウハウによる修正数値を上回る誤差が出てしまったようなのだ。

これが米国大統領選挙に見られた傾向と一致しているという事実に、私はちょっとした「薄気味悪さ」を感じてしまう。世の中の「サイレント・マジョリティ」は、これまで以上に保守化していると見ていいようなのだ。

さらに米国では、一部の「サイレントでない保守層」がホワイトハウスに乱入するという、前代未聞の事件を起こした(参照)。そして今回、日本の「サイレントでない保守層」も日本維新の会を支持する方向性を如実に示し、全体としての「保守化」はエスカレートしている。

これって、フツーに思われているよりずっとヤバい兆候なんじゃなかろうか。リベラル派としては世の中の情勢をきちんとチェックしながら、目立たないことの中にでも潜在的な危険性に気付いたら、その度にきちんと声を上げて警鐘を鳴らさなければならない。

アンテナの感度を落とさないように心がけようと、マジに思ってしまったよ。

 

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