« 「潜水橋」というもの | トップページ | ”Jam"(ジャム)と "jelly"(ゼリー)の違い »

2021年11月17日

牛の糞尿から再エネづくりという試み

IDEAS FOR GOOD のサイトに ”牛の糞尿で再エネづくり。アメリカの農場で進む「バイオ」な実験とは?" (2021年 11月 17日付)という記事がある。牛のげっぷやおなら、糞尿に多く含まれるメタンを使って再生エネルギーを作ろうという試みに関するものだ。

211117

牛やヤギ、ヒツジなどの反芻(はんすう)動物は、消化の過程で大量のメタンガスを発生する。このメタンガスの温室効果は、CO2 の約 25倍とされている。大型の動物である牛は発生するメタンガス量も多いから、地球温暖化にかなりの影響を与えている(参照)。

私が最近肉食から遠離っている最大の理由は、世界で生産される穀物のかなり多くの量が牛や豚などの餌になっており、飢餓に苦しむ人に廻ってこないからということだ(参照)が、もう一つの理由は、こうした環境への悪影響がある。ただ、このメタンガス発生は、新しい試みでかなり減らせるかもしれない。

この新技術は、アメリカで燃料電池技術を提供する Bloom Energy が発表したもので、次のように説明されている。

今回発表されたのは、カリフォルニア州ケアマンの酪農場「Bar 20 Dairy Farms」に1メガワット(MW)の燃料電池を配備し、牛の糞尿に含まれるメタンをバイオガスに変えるというもの。

(中略)まず、メタン消化装置によって牛の糞尿からバイオガスが回収される。その後、バイオガスはガス浄化装置を経て、電気化学的なプロセスによって再生可能エネルギーに変換される。通常、メタンを燃焼させると二酸化炭素が排出されるが、Bloom Energyの開発した燃料電池は、燃焼せずとも再生可能エネルギーを生み出すことができるという。

この再生エネルギーを作るという試みは、牛の糞尿を原料とするというわけだ。当然ながら、げっぷやおならまで回収するというものじゃないから、完全に問題解決されるというわけではないが、環境への影響に関してはこれまでより改善されると期待される。

この記事の末尾には "重要なのは「牛を食べることが悪い」「牛を飼わなければいい」ではなく、どう共存できるのかという視点" と記されている。しかし私としてはこの問題は、もっとシンプルかつストレートに考えている。

「牛を食べることが悪い」とまでは言わないが、「要するに食わなきゃいいじゃん」と思っていて、実際に食わないライフスタイルをずっと続けているので、そのあたりはどうぞ

Yoroshiku4

|

« 「潜水橋」というもの | トップページ | ”Jam"(ジャム)と "jelly"(ゼリー)の違い »

自然・環境」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「潜水橋」というもの | トップページ | ”Jam"(ジャム)と "jelly"(ゼリー)の違い »