この冬は「厳しい寒さ」が予想されているようだが
東洋経済 ONLINE に「この秋、あまりにも寒暖差が激しかった理由 この冬はラニーニャ現象で厳しい寒さに」という記事がある。久保井朝美さんという気象予報士の記事だ。
確かに、この 10月は寒暖差が激しかった。私が継続しているもう一つのブログ、『和歌ログ』の 10月の記事を見ると、10月 2日は「台風が過ぎたと思ったら急に天気が回復し、思っていた以上の暖かさというか、暑さになったのだが・・・」と書いている(参照)。
本当に夏のような暑さだった。久保井さんの記事にも、「特に西日本は、10月上旬の平均気温が平年より3.0℃高く、1946年の統計開始以来1位の記録を更新しています」と書かれている。
かと思うと、10月 22日(参照)と 23日(参照)の和歌ログは、カテゴリーを「冬の歌」としている。本当にいきなり真冬になったような寒さだった。久保井さんの記事によれば、10月後半になって、上空に平年より強い寒気が流れ込んだためのことである。
ただ、こうした話は後追いでの説明だからいい。問題は先の話で、この冬は「平年より気温が低くなる可能性がやや高い」とされていることだ。その理由は「ラニーニャ」にあるという。これは南米ペルー沖の海面水温が低くなる現象のことでだ。
ただ、気象に関する先の話というのは、個人的にあまり当てにならないと思っている。これは経験知によるもので、案外馬鹿にならない。最近の天気予報は 3日先ぐらいまでなら結構よくあたるが、3ヶ月先の話となると、まだまだ真に受けるわけにいかない。
昨年の夏頃にも「ラニーニャ発生により、残暑が長引くが、厳冬の可能性」なんて言われていた(参照)のを、私は忘れていない。ところが実際には、残暑は長引いたが冬の寒さはそれほどでもなかった。
2016年の秋にもラニーニャが発生して、厳しい冬になると言われていたが、実際にはそれほどの印象はない。2017年 3月 13日の記事は「寒い冬ではあったらしいが」というタイトルだが、記事中では次のように書いている。
確かに寒い冬だったような気はするが、私としてはそんなに凍えるほどの寒さだったような実感が残っているかといえば、それほどでもないのである。
というわけで、最近の冬なんて「厳冬」なんていわれても昔の冬と比べればたかが知れているという印象なのだよ。さて、この冬はどういうことになるのだろう。
| 固定リンク
「自然・環境」カテゴリの記事
- 「大富豪と CO2 増加」そして「資本主義と人口減少」(2023.11.22)
- 千葉県にはクマがいないことについて(2023.11.13)
- この暑さ、秋という名の夏でしかない(2023.11.07)
- 津波の恐ろしさのわかる動画(2023.11.06)
- 実際にクマが頻繁に出没する現場からのナマ情報(2023.11.02)
コメント
当地では、キンモクセイの「帰り咲き」がございまして。
「なんでまたキンモクセイの香りが?」
って思ったら、メッチャ咲いてるやん!
でも、初回よりは香りが薄らいでいる感じですね。
厳冬?
タイヤ交換がんばろ。
投稿: 乙痴庵 | 2021年11月 7日 23:00
北陸の方だと、昨年は久し振りの大豪雪でずいぶん大変だったんですけどね。近所のスーパーまで歩く間に行動不能のトラックを三台も見かけたのなんて初めてでした^_^;
今年はもうちょいおとなしめの雪だったらいいなと今から思ってるところです。
まあ、それでも「玄関開けた衝撃で屋根から雪が落ちてきて子供が生き埋めになった」みたいな話までは聞きませんでしたから、これでも大昔よりはだいぶんマシなんでしょうね。
投稿: 柘榴 | 2021年11月 8日 06:59
乙痴庵 さん:
一度冬みたいになって、また温かくなっちゃったんで、キンモクセイも勘違いしちゃうんでしょうね。
当地では、ここ 3年ぐらい冬用タイヤは使わずに済んでます。今年は 3月に奥飛騨まで行った時に、念のためタイヤ交換した程度です。
昔は一冬に 3度ぐらいタイヤチェーンなんてものを付けてましたけどねぇ ^^;)
投稿: tak | 2021年11月 8日 07:42
柘榴 さん:
そういえば、北陸は大雪だったんですね。
日本海側の冬は、雪が大敵ですね。
私も中学生の頃に、屋根からの雪に直撃されて、雪男になっちゃったことがあります。下手すると首をやられてムチ打ち症状になることもあるらしいですから、気をつけないと。
投稿: tak | 2021年11月 8日 07:48