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2021年11月 1日

「身柄を預ける」って、やくざの世界か?

昨日 ”自民党 甘利幹事長の「誇大妄想」がスゴ過ぎて・・・” という、衆院選投票日当日としてはある意味リスキーな記事を敢えて書いたのだが、案の定、甘利氏は小選挙区で敗北した。もっとも比例区で復活当選はしているのだが。

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この間の流れで、何となく選挙というものの裏の流れが垣間見えたような気がしてしまった。まず、甘利氏は 31日のテレビ番組で、(小選挙区で敗北なら)「岸田文雄総裁(首相)に身柄を預けないといけないと思っている」と述べた時点(参照)で、自身の不利な状況を把握していたのだろう。

彼は「選挙に強い」という定評があるらしいので、しっかりした情報をもとに覚悟はできていて、「小選挙区制で敗北したらどうする」なんて質問を受けても、それほど取り乱さずに答えることができたのだろう。(街頭演説では、しっかり取り乱しているが)

ただ、テレビ出演時は完全に結果が出ていたわけではないので、まだ切実な実感までは伴っていなかったこともあり、妙な表現で済ませようとしたのかもしれない。私としては、「おいおい、『身柄を預ける』なんて、モロにやくざの世界だろう!」と言いたくなったのだが。

そして昨夜遅く、「小選挙区での敗北」という紛れもない事実が明らかになるとトボけきれなくなり、即座に「幹事長を辞任する意向を党幹部に伝えた」(参照)わけだ。結果が突きつけられるまでは、どうしてもビミョーなことを言っておきたかったのだね。

ところが、"岸田首相は 1日未明、甘利氏の進退に関し「本人の話を聞いた上で、私が判断する」と党本部で記者団に語った" というのだから、話がズレている。この内閣の緊急事態への対応力はこんな程度のものなのだろう。

そうかと思うと、今回の結果を受けて「小石河連合」(小泉進次郎、石破茂、河野太郎)の復活なんてことがさっそく取り沙汰されている(参照)。ついでに安倍まで元気にならないでいてもらいたいが。

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こうしてみると、何だかんだ言っても自民党が相変わらず強いというのは、この党が一枚岩じゃないからなのかもしれないね。

 

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コメント

先見の明があるなら、秘書がやった風な言い訳や「こんなに説明したのにわかってもらえない」なんてことにならなくて済んだはずなのに、ねぇ。

投稿: 乙痴庵 | 2021年11月 1日 22:54

乙痴庵 さん:

確かに、未来が見通せたら、幹事長なんて職は初めから受けなかったでしょうにね ^^;)

投稿: tak | 2021年11月 2日 08:45

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