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2021年11月18日

”Jam"(ジャム)と "jelly"(ゼリー)の違い

Q&A サイトの "Quora" で、「なぜアメリカ人はジャムをゼリーと呼ぶのでしょうか? アメリカではジャムと言うと何になりますか?」という質問を見つけた。ここには「ゼリー」とあるが "jelly" だから、発音は「ジェリー」に近いのだが、それによせられた回答を読んで、私も積年の疑問が晴れた。

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私も昔から、「アメリカ人は『ジャムサンド』のことを "jelly sandwich"(ジェリーサンウィッチ)なんて言ったりするなあ」なんて思っていたのである。かと思うと「ジャムトースト」のことを ”toast and jam" なんていうのも聞いたことがあるから、わけがわからなかった。

わけがわからないながら、「まあ、同じものを jam と言ったり jelly と言ったりするんだろう」ぐらいに軽く考えていたのだが、実は jam と jelly は同じではないとわかったのである。これは「目からウロコ」だ。

上の 2枚の写真は Ben Waggoner さんという方の回答に添えられた写真(スーパーの棚を撮影したもの)の部分拡大だが、なるほど、確かにグレープとストロベリーともに ”Jelly” と ”Jam" がある。とくに上の方は、同じ "Welch's" の商品できっちりと区別されているのだから、別物と思うほかない。

Ben Waggoner さんは、次のように書かれている。

アメリカのゼリーは、果汁に砂糖とペクチンを加えて固めたものであり、半透明でなめらかな食感です。(中略)ジャムは果肉を加熱調理し、半透明にはなりません。また調理の過程でちょっとドロドロになりますが、果実の形ははっきりと残っています。

私は「アメリカのジャムは、かなり濃厚で果実の形がはっきりわかるのが多いけど、一方ではすっかりトロトロ状態のもあるのだな」と思っていたのだが、それも道理である。実は濃厚なのが「ジャム」で、トロトロなのは「ゼリー」だったのだ。

私は昔から「カタカナ名前の食い物は、ラーメンとカレーライスとスパゲティ以外はよくわからん」なんて言っているが、本当にわからないのはイタリア語とかフランス語由来の食い物で、元が英語ならたいていわかると思っていた。しかし実は、英語でもこの程度のものだったと気付いて、愕然としている。

日本のコーヒーショップなどで出されるパンには、小さなプラスティックや紙の使い捨て容器に入った「ジャム」が付いている場合があるが、実はあれってほとんど「ゼリー」の範疇に入れるべきものなのだね。

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というわけで、ものは調べてみるものである。

 

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