400件もの同報メールを CC や BCC で送ってるお役所
スラドに「デジタルに不慣れなデジタル庁」という紹介記事があって、「まあ、何しろお役所のことだから、しょうがないよね」と思いつつ、どういうことなのかとクリックしてみたら、報道機関向けのメールで、関係者のアドレス約 400件を本来の BCC 欄ではなく CC 欄に記入して送ってしまったんだそうだ。
元記事は、ITmedia ビジネスの「デジタル庁、報道機関向けのメール誤送信 アドレス 400件を BCC ではなく CC に記載」という 11月 24日付の記事。CC だと、送信先のメルアドがダダ漏れになってしまうからヤバい。まあ、今回は宛先が報道機関の同業者に限られるみたいだから、まだマシだろうが。
ただこれ、デジタル庁のチョンボだからニュースになったのであって、実際は国や地方を問わず、多くのお役所が似たようなことをやっちゃってると思う。「えっ、CC じゃいけなかったの?」なんてアセってるお役人も少なくないんじゃなかろうか。
記事を見てまず驚いたのは、デジタル庁が 400人もの報道関係者に同報通信をする際に、アドレスを(本来は)BCC 欄に手作業で入力することを前提としているように見受けられることだった。これって、考えるまでもなく大変な手間である。
普通は送信先の違いに従って複数のメーリングリストを作成しておき、その時々で最適のリストを選択してクリック一発で一斉送信されるように設定しておくものだろうと思うのだが。
私がその昔、業界団体に勤務していた頃は、20世紀中は FAX ソフト(!)の同報送信リストによって、長々と時間をかけて順次自動送信し(300社以上への送信だと、退社前にセットして翌朝の出社まで、一晩がかりだった)、21世紀に入ってからはそれをメールに置き換えて、クリック一発でやっていた。
とはいえ、当時は全ての関係先がメール対応しているわけではなかったので、FAX との 2本立てがしばらく続いたのが鬱陶しかったが。
2021年の世の中で、しかも「デジタル庁」という名のお役所が、CC とか BCC とかで同報一斉通信をしているというのは、変な言い方だが「新鮮な驚き」というものである。他のお役所でも同じようなことをやっているに違いないと思うと、つい遠くを見るような目つきになってしまうよね。
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