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2021年12月に作成された投稿

2021年12月31日

カーシャ/むきそば/年越蕎麦

「はてなアンテナ」からのリンクで、ジェーニャさんという方の「蕎麦」についての tweet (参照)にアクセスしてみた。彼女は日本でプロの声優をしているロシア人なのだそうだ。

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この tweet には「ソ連育ちエピソード」として次のようにある。

一番手に入って安かった食糧は、蕎麦の実。
そればかり食べて、私にとって、貧乏の味。好きな人もいるけど、私は仕方なくそれを食べていたので、好きじゃないし懐かしくも思わない。
だから、ここだけの話、日本の蕎麦も少し苦手(美味しいとは思うけど!)うどんの方が好き❤️

大の蕎麦好きの私としては、「日本の蕎麦も少し苦手(美味しいとは思うけど)」という部分で、ちょっと複雑な気分になった。「不味い」と言ってないだけ救われるが、食べ物の嗜好というのは、気分の問題に大きく左右されるのだね。

ところで、この tweet に添えられた写真は、ロシアの蕎麦料理で「カーシャ」というものなのだそうだ。ググってみると、石田ゆうすけさんという方の「蕎麦の実でつくるロシアのお粥カーシャとは?」というページに遭遇した。こんな風に書かれている。

モチモチした食感にソバの香り。これはこれで悪くないが、麺の蕎麦を食べ慣れている僕にはほんの少し違和感があった。

ところが、カーシャが大好きだという日本在住のロシア人翻訳家に「日本の麺の蕎麦はどう思う?」とたずねると、こんな返事だったという。

「なぜわざわざ粉にして麺なんかにするんだ?バカじゃないのか?ソバに全然合わないあんなつゆにつけて。ほんとサイアク。俺は日本蕎麦なんて絶対食べない。まずすぎる。ソバは粥だ」

食べ物の嗜好に関する「気分の問題」というのは、極端に走るとこんな風に「カーシャ・ナショナリズム」なんて言いたくなるほどになる。日本にも「米のメシ・ナショナリスト」みたいなのがいて、外国で 3日過ごすと禁断症状が出てきたりしてるしね。

そういえば、我が郷土、山形県の酒田にも、蕎麦を粉に挽かないで食べる文化がある。「むきそば」という蕎麦のおかゆみたいなものだが、冷たい汁で食うので、ロシアのカーシャ(見た目は暖かそう)とはかなり違う風合いだと思う。

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これ、私も酒田の生まれなので何度か食ったことがある。ただなんとなく料亭の「お通し」みたいな上品すぎるイメージで、「確かに美味しいけど、蕎麦はやっぱり麺でツルツルッとすすりたい」と思ってしまうのだよね。ジェーニャさんの日本の蕎麦に関する印象の、裏返しみたいなのがおもしろい。

とはいいながら、「むきそば」を思い出したら久しぶりで食ってみたい気がしてきたし、「カーシャ」というロシア流そば粥も、機会があれば試してみたい。私は「麺の蕎麦ナショナリスト」ってわけでは決してないので、いろいろなバリエーションがあるのはいいことだと思う。

というわけで、今日は大晦日。夜になったら「年越蕎麦」をいただくことにしよう。

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今年一年、ご愛読ありがとうございました。この年を気持ちよく締めくくって、さらによいお年をお迎えください。

 

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2021年12月30日

一昨日の記事に書いた「謎」が解けた

一昨日の "表示のわからなさにも「ほど」ってものがあるだろう" という記事の「謎」が解けたので、年末に至ってまったく下らない話ではあるが、一応報告させていただく。あの「使用後は元の位置にお戻しください」というステッカーは、実は本来、おむつ換えに使う「ベビーシート」用のものだったのだ。

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昨日の午後に妻の買い物のお供で同じ AEON TOWN に行った時、どうにも気になってしょうがないので別の階のトイレで確認してみた。すると上の写真のように、ベビーシートの右上の壁に同じステッカーが貼ってあるではないか。

そうか、これは赤ちゃんのおむつ換えの際に下げた折りたたみ式ベビーシートの台は、使い終えたら元に戻してくれというものだったのか。ふむふむ、これなら納得できる。

ようやくすっきりして、再び問題のトイレに行ってみたところ、確かにベビーシートの右上に何かを剥がしたような跡がある。下は一昨日の記事に添えた写真だが、右上角に、いかにも無理矢理めくったような痕跡があるじゃないか。

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つまりこれって、誰かがわざわざラベルを剥がして、トイレットペーペー・ホルダーの上に移動させたということのようなのだ。わかってみれば、馬鹿馬鹿しいいたずらの結果だった。

ちなみに最近は、男子用トイレにも赤ちゃんのおむつ替えに使うベビーシートのある個室が増えている。これはとてもいいことだと思う、

そんなわけで、私はその問題のステッカーを再び剥がして、元の位置に貼り直してあげたのだった。これで今後は、私みたいに戸惑ってしまう人が出なくて済む。

あるいは多くの人はこんなステッカーは気にしなくて、戸惑わずに済むのかなあ。そしてさらに言ってしまえば、毎日掃除でこの個室に入っているはずの掃除担当者は、ステッカーの位置が変わってしまっていることに、まったく無頓着だったのだね。私としては信じられない話だが。

いずれにしても、よい子の皆さんは、こうしたいたずらはしないようにね。私のように妙なところにこだわってしまうタイプの人間だと、マジに戸惑って途方に暮れることになるから。

 

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2021年12月29日

菅前首相の「いら立ちをあらわに」という話

文春オンラインに【「ルールを守ってください」と取材中、いら立ちをあらわに…菅義偉前首相に怒られた記者の “まっとう過ぎる言い分” 】というプチ鹿島氏の面白い記事がある。

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記事の要旨は、TBS ラジオの澤田大樹記者の質問に菅首相(当時)がまともに答えなかったため、重ねて質問したところ、菅氏がキレまくったということに触れ、そこから「この人(菅氏)は首相の座をナメていたのだろう」と思ったと話を進めている。それは私もかなり強く感じていたことだ。

プチ鹿島氏は「史上最強の官房長官だの仕事師だの言われて、『舞台裏で強いキャラ』のままで首相をできると勘違いしていたのだろう」と続けている。確かに、舞台裏と表舞台とでは、「使う筋肉」が全然違うからね。

私は今年の春から夏にかけ、菅首相の「言葉感覚のなさ」ということに関して、少なくとも 3本の記事を書いている。

菅首相の「言葉感覚」のなさに驚く (3月 12日付)
菅首相の「言葉感覚」のなさに、改めて驚く (3月 18日付)
原稿をちゃんと読めただけで、ニュースになっちゃう人 (8月 10日付)

とくに 3本目の記事の「追記」では、広島の原爆忌で原稿を読み飛ばしたことに関しての、「蛇腹原稿の糊がくっついていたので、事務方のミス」という言い訳が、実は「作り話」だったということにも触れている。自らの「言葉感覚のなさ」による大チョンボを、他人のせいにしようとしていたわけだ。

この人ほど「言葉感覚のない首相」というのを、私はこれまで見たことがない。首相の大きな役目は、言葉を使って政治の道筋や方向を説明し、指し示すことなのだから、それができないというのは致命傷だ。舞台裏で曰く言いがたい阿吽の呼吸のうちにコトを進めるのとは次元が違う。

そしてお得意の「阿吽の呼吸」が通じないと、今度はキレまくる。菅氏がかなり怒りっぽいというのはあちこちから聞こえてきた話だが、言葉で論理的に説明できないからこそ、しまいには怒ってみせて、無理筋の「阿吽の呼吸」を通すことになるのだろう。決して付き合いたくないタイプである。

そんなわけで、私は今年のうちに首相が交代してよかったと思っている。今の岸田首相がいいというわけでは決してないが、少なくとも言ってることの意味がわかるだけ、原稿の読み間違いや口跡の悪さで意味不明な箇所の多すぎた菅氏より多少はマシだ。

【12月 30日 追記】

菅氏の「言葉感覚のなさ」に関しては、決定的な記事を書いていたのを忘れていたので、付け足させていただく。「菅首相、相変わらず原稿をまともに読めないようだ」(8月 18日付)という記事だ。この人、意味が逆になるほどの読み間違いをしても自分で気付かないみたいなので、こんな風に書いている。

こうした読み間違いや言い間違いが伝えられる度に、「この人、自分が何を言ってるのかわからないまま、口だけ動かしてるな」と思ってしまう。ネットでも「まずは一度、原稿の中身を自分で理解してから発表するべき」というもっともな声があったと伝えられる。

やっぱり、表舞台では通用しない人だったのだね。

 

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2021年12月28日

表示のわからなさにも「ほど」ってものがあるだろう

尾籠な話なので、当初はブログに書くのがさすがに憚られたが、コトが一昨日の ”「アイ ハム ユー」って、一体どういう意味なんだよ?” を数段上回る「ウルトラ・スーパーわからなさ」だけに、多忙な年末の貴重な(?)ネタとして敢えて書かせていただくことにした。

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この写真、とくに名を秘さなくても画像の中に表示されちゃってるから、"AEON TOWN" (イオンタウン)という大手ショッピングセンターのトイレのステッカーと書いても先方からの苦情は来ないだろう。苦情を言いたいのは、むしろ戸惑わされてしまったこちらの方なのだし。

トイレット・ペーパー・ホルダーのすぐ上に、「お願い 使用後は元の位置にお戻しください」とある。何の使用後かについてはまったく触れられていないから、素直に受け取れば、すぐ下の「トイレット・ペーパーの使用後」と解釈するほかない。

しかしそうは言っても、「使用後のトイレット・ペーパー」を水洗で流してしまわずに「元の位置に戻す」なんて、あまりにも意表を突き過ぎた要求ではないか。とにかく尋常な話ではなく、これに従うにはかなりの決意と非常識さが必要だ。

そんなわけで、言葉を文言通りにそのまま受け取ってしまいがちな「アスペルガー症候群一歩手前」のところがある私でも、こればかりは「はい、わかりました。仰せの通りにいたしましょう」というわけにはいかず、フツーに水洗で流してしまったよ。イオンタウンさん、逆らっちゃってごめんね。

ただ、こうなると途方に暮れるばかりである。こんなことで途方に暮れてしまうのが「アスペルガー一歩手前」の困ったところという自覚があるにはあるのだが、こればかりは昔からの性分というもので、なかなか軽くはコントロールできない。

それにしてもこのステッカー、意味のわからなさにも「ほど」ってものがあるだろうよ。

わからなさ加減が半端じゃないので、故・高田渡の「新わからない節」を口ずさんでしまった。この歌、添田唖蝉坊の原曲通りではなく、米国の国民歌ともいうべき "This Land is Your Land" のメロディに乗せてあるのがミソだ。

口ずさんでいるうちに、世の中の「わからなさ」には二通りあると気付いた。「新わからない節」に歌われているのは世の「不条理」というものだが、イオンタウンのステッカーのわからなさは、単に「素っ頓狂」というカテゴリーに入れて処理してしまえばいいんじゃなかろうか。

そう考えて、ようやく胸のつかえがおりた。

【同日 追記】

そう言えばこのショッピングセンター、トイレのステッカー以外にも、素っ頓狂が多いみたいなのである。

例えば「商品の分類がメチャクチャな書店」(2021年 3月 6日付)。

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この書店、このラックだけじゃなくて、少なくとも 2年以上にわたって店中がこんな感じのメチャクチャなままだ。

さらに「"THREEPPY" で「スリーピー」は、ちょっとなあ」(2021年 12月 4日付)。

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”THREEPPY" という店名の読みようがないと言ってるのに、さらに輪をかけて、「営業中」の表示のつづりまで間違っちゃってる。

あるいはこの店に限ったことじゃなく、ショッピングセンターって日本中でこんなものなのかなあ。

【12月 30日 追記】

この記事の「謎」が解けたので、その顛末について 30日付記事として書かせていただいた(参照)。(なお、【同日追記】の部分については依然として未解決)

 

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2021年12月27日

寒波襲来と、水道管の凍結対策

今朝は結構な寒さになったが、年末年始はさらに冷え込むらしい。ウェザーニュースの週間天気予報によると、大晦日のつくば周辺の最低気温は -4℃となり、以後、元日は -8℃、2日は -6℃、3日は -5℃まで下がるということだ。

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これほどまでに冷え込むと、水道管の凍結や破裂という事態が発生する。ウェザーニュースの昨日付記事、「水道管凍結や給湯器故障に注意!  正しい水抜きの方法」には、「北日本以外の地域でも次のような状況の下では、凍結に注意が必要です」とある。

(1)外気温が-4℃以下になるとき
(2)真冬日(外気温が一日中氷点下の日)が続いたとき
(3)就寝前や旅行、帰省などで家を留守にして長時間水道を使わないとき

今朝はこの辺りでも -4℃ まで気温が下がったようだが、幸いにも水道管凍結には至らなかった。ただ、元旦は -8℃ になるというのだから、放っておけば確実に凍ってしまう。朝になって「トイレの水が流れない!」なんて騒がずに済むように、上の画像に掲げられた対策を講じなければならない。

私は山形県庄内の生まれだが、あの辺りは暖流の日本海流のおかげで、それほど極端な寒さになることはなく、さらに雪が積もるためか、そんなにしょっちゅう水道管凍結ということにはならずに済んだ。ある程度以上の寒さになると、0℃にキープしてくれる雪は保温材として機能する。

それでも一冬に何度かは凍ることがあった。当時は天気予報で低温注意報なんかが出ると、水道の蛇口を少し緩めて一晩中チョロチョロと水を出しっぱなしにし、凍結を防いでいた。ただ、出し方が不足するとそれでも凍ってしまうことがあるから、水道代をケチるのは考え物だった。

そういえば 1970年代に東京の多摩地区でアパート暮らしをしていた頃も、一冬に 1〜2回は水道管が凍結していた。ところがその後、つくばに移転し、とくにここ 10年以上は水道管凍結の心配なんてしたことがない。それを思うと、近頃の地球温暖化は相当なものだと実感してしまう。

昔は水道管が凍って水が出なくなったら、予め汲み置きしておいた水を沸騰させて水道の蛇口付近にジョビジョビ〜っとかけていた。するとしばらくしてチョロチョロと水が出てくる。水道管内の氷が解けきって、一挙にジョバーッと出てくるのを見て、ホッとしたりしていた。

ただ、昔は水道蛇口なんて台所ぐらいにしかなかったから、この程度で済むことが多かったが、今は台所のほかにトイレ、洗面所、浴室、庭など、複数あるから、結構な手間になる。さらに冷えすぎたら水道管破裂ということになりかねないから、水抜きはしておく方がいいだろう。

少なくとも今度の年末年始だけは、しっかりと対策する方がよさそうだ。

私は 11月 7日付の ”この冬は「厳しい寒さ」が予想されているようだが” という記事で、「最近の天気予報は 3日先ぐらいまでなら結構よくあたるが、3ヶ月先の話となると、まだまだ真に受けるわけにいかない」なんて書いてしまったが、どうやらこれはチョンボだったようだ。

今回の長期予報は当たりそうだ。

 

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2021年12月26日

「アイ ハム ユー」って、一体どういう意味なんだよ?

近所のスーパーの店頭に「アイ ハム ユー。」という、ご丁寧に読点付きのコピーの伊藤ハムのポスターがでかでかと掲げられていて、私はそれが気になってしょうがない。見る度に「一体どういう意味なんだよ?」と、ちょっとイラついてしまうのである。

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私はこんなような「わからない CM」みたいなものについては、よく「雰囲気のモノ」という言い方をするのだが、このポスターに至っては、その雰囲気すら滅茶苦茶な気がしてしまう。ついにたまらず、ググってみたら、伊藤ハムのサイトにこんなふうに書いてあった(参照)。

年齢を重ねるごとに強く実感する、「自分が想っている以上に、親は自分を想っている」という、親が子を思う気持ち。
そんな想いをもつ世代の方々に、親に想いを込めて「ハムギフトを贈る」という選択肢を「アイ ハム ユー」というメッセージとともに提案します。

伊藤ハムとしては「これでわかるよね」ということなのかもしれないが、いや、わからない。さっぱりわからない。

ところで私は大学でなまじ「第一文学部演劇学科」なんてところにいたものだから、芝居の世界に「ハム」という符牒があるのを知ってしまっている。「大袈裟な演技をしたがる大根役者」という意味だ。

で、今日の今日までこれは名詞としてしか使えないと思っていたのだが、ちょっと調べてみたら、動詞としての意味もあるようなのだ。コトバンクというサイトに、プログレッシブ英和中辞典(第4版)によるこんなような解説がある(参照)。

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/hǽm/
[名]((略式))
1 演技過剰の役者;大根役者;演技過剰.
2 素人;アマチュア無線家, ハム.
━━[動](~・med, ~・ming)(他)((略式))[ham it up](役を)はでに演じる;大げさにやりすぎる.
[アメリカ英語hamfatter(三流のミンストレル)から]

ということは「アイ ハム ユー」は、直訳すると「私はあなたを大げさに演じます」ってことになる。

ここは文脈に沿って無理矢理に意訳して、「自分が想っている以上に親は自分のことを想っているのだから、それに釣り合うように、親に大袈裟なギフトを贈る」というコンセプトなのだということで収めておくことにしよう。そのココロは「ことさらなまでに高いハムを贈れ」ってことなのかもしれない。

いずれにしても、私は肉は食わないから関係ないのだけどね。

 

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2021年12月25日

"Today's Crack" 連続 18年の毎日更新を達成

私事で恐縮だが本日のこの記事を以て、当ブログの連続 18年毎日更新という記録を達成した。そもそも 2002年の夏頃から「ほぼ毎日更新」を続けていたのだが、その翌年の 2003年 12月 26日からこっちはずっと「ほぼ」ではなく「正真正銘の毎日更新」となって、今日がその 18年目である。

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毎日更新を始めた当時は、まだ Cocolog という Blog システムを使っておらず、私が「本宅サイト」と呼ぶ「庄内拓明の知のヴァーリトゥード」というサイト内のコラムとして連載していた。そのココログへの移植を一昨年の冬頃に完成させたという経緯があり、上の画像がその 2003年 12月 26日付記事である。

ちなみにこの記事の前は ”「サンタさん」という言い方” という記事で、折しもクリスマスイブの 12月 24日付だ。そして翌 25日のクリスマス当日は、西欧人でもないのに「お休み」扱いになってしまっている。

ただ、これはこのコラムがココログに移転する前、自分のサイトでやっていた頃のことで、前日のうちに翌日付の記事を書くことにしたいという、勝手な都合で生じたタイムラグである。ということは、実際には 25日も休まずに書いていたということだ。

というわけで、細かいことを言い出せばばややこしいことになるが、まあ、公式の日付でカウントして、今日が 18年連続毎日更新記念日ということで問題なかろう。

上に紹介した記事中では、「今日から正真正銘の毎日更新を始める」なんて大それた宣言は全然していないが、思いがけなく、これを起点として 18年毎日更新を続けたことになってしまった。世の中、本当にわからないものである。

来年からは日本人も 18歳で成人扱いになるおとに決まっているが、当ブログは連続更新 18年と言ってもそれほど大きく変わることもないと思うので、今後ともなにぶん

Yoroshiku4

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2021年12月24日

「りょう君のジョロキア」使用レポート その 2

今年 9月 12日付で ”激辛「ブート・ジョロキア」を試してみた” という記事を書いた。ここでその後のレポートをしてみたい。

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辛モノ好きの私にとって、このブート・ジョロキア(私の購入したものは「リョウ君のジョロキア」という商品名)はとても満足のいくもので、既に手放せなくなってしまった。何しろ「しっかりと辛い」のだから、言うことなしである。9月 12日の記事でも、次のように書いている。

私はフツーの「鷹の爪」を使った七味唐辛子だと、1杯のスープに 20回以上振りかけて、ようやく満足する辛さとなる。そして「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」だと、それが 4〜5回ぐらいで済む。

ところがこの「りょう君のジョロキア」だと、ほんの 1振りで十分な辛さになる。つまり、フツーの鷹の爪の 20倍以上、「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」の 4〜5倍は辛いということだ。

1振りで十分というのは、とてもありがたい。フツーの「鷹の爪」を使った七味唐辛子だと、とにかくたくさん振りかけないと満足できないので、スープやうどんなどの表面が真っ赤になってしまい、周囲の者に呆れられてしまう。それがジョロキアだと目立たないので、さりげなく辛さを楽しめるのだ。

さらに言えば、コスト・パフォーマンスもいい。「りょう君のジョロキア」は Amazon で 1瓶 1,700円(参照)なので、「たかが辛み調味料 1瓶にしては高すぎる」と思われるかもしれない。10本セットで 1,222円の 「S&B 七味唐からし」(参照)と 1瓶あたりで比較したら、約 14倍の値段だ。

しかし上で述べたように、フツーの「鷹の爪」を使った七味唐辛子だと 20回以上振りかけなければ満足できないが、ジョロキアは「ほんの 1振り」で済むので、使用量が約 20分の 1 で済む。結局は得になるってことで、決して高い買い物じゃない。

ただ。気をつけなければならないこともある。「ほんの 1振り」で済むということは、加減を間違えて 2振り以上かけてしまうと、さすがに辛過ぎるということだ。私にとって「辛過ぎる」というのは、フツーの日本人にとっては「耐えられない辛さ」ということになる。

そうしたこともあり、私は 9月 12日付の記事で次のように書いてしまったのを訂正したいと考えている。

「りょう君のジョロキア」が切れてしまったら、今度は世界第二位の辛さの「トリニダード・モルガ・スコーピオン」を試してみようと思う。

現在のところ、ブート・ジョロキアの辛さは世界第 3位で、その上に トリニダード・モルガ・スコーピオンというのがあり、さらに最辛はキャロライナ・リーパーというものらしい。このあたりのことは、今年 9月 4日付の「ハバネロより辛いトウガラシがあるとは!」という記事に詳しい。

このあたりのことをよく考えてみると、 "「1振りで十分」以上の辛さのものなら「半振り」で済む” という単純な理窟は通らない。実際の食卓で「香辛料を半振り」かけるなんていうのは、加減が難しくてこなしようがないじゃないか。つまり、「手に負えない」ということになる。

というわけで、"トリニダード・モルガ・スコーピオン」を試してみようと思う" というのは撤回することにした。とりあえずはジョロキアの辛さで満足なので、これで十分である。

 

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2021年12月23日

「エコ」の仮面を被った自然破壊

朝日新聞デジタルの "小規模発電のはずが・・・無断伐採や道路損傷相次ぐ「どうみても大規模」" (12月 22日付)は、この国で「エコ」の仮面を被った自然破壊が進んでいることを示している。

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このニュースは愛知県知多半島での話だが、似たような例は日本中のあちこちで発生しているとみられる。毎日新聞も今年 6月27日付で、「全国で公害化する太陽光発電 出現した黒い山、田んぼは埋まった」という告発的な記事を報じている。

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私の住む茨城県でも、各所で森林を伐採して太陽光発電パネルを設置したと見られる景色が広がる。私は自分の家の屋根で太陽光発電をしているぐらいなので、基本的には「太陽光発電推進派」なのだが、森林大規模伐採ということに関しては、「そこまでしてやるもんじゃないだろう!」と言いたい。

これはもう、「エコ」に名を借りた環境破壊でしかない。こんなことをさせていたら、回り回って原発推進派を利することになってしまうじゃないか。

今回発覚した知多半島の件は、朝日新聞によれば、こんな具合に巧妙にガイドラインの網をかいくぐろうとしていた。

町には太陽光発電について環境や景観の保全、災害防止などを図るガイドラインがあるが、家庭用を念頭に、発電出力 10キロワット未満は届け出を不要としていた。D社は 9.9キロワットの小規模発電所を多数設置する計画だったため、町も全体像を把握できず(以下略)

つまり計画を巧妙に細切れにして全体像をつかめないようにした上で、一挙に森林伐採に及んだというわけだ。今回はチョンボだかなんだか知らないが、関係のない森林まで無断で伐採しまくったために問題になってしまったわけだが、うまくやって頬被りをしている例は全国にいくらでもあるのだろう。

ここまで来たからには、もはや野放しにしておくことはできず、規制強化を図らなければならないだろう。こんなことで規制を検討するなんていうのはかなり悲しいことではあるが、エコを騙って我欲に走るヤツが多いのだから、仕方がない。

 

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2021年12月22日

政府の愚策エビデンスとしての「アベノマスク」

政府が「アベノマスク」の廃棄を決定したらしい。年度内がメドなのだそうだ(参照)。就任以来、最大の「明るいニュース」(?)が、前々政権のスーパー愚策の後始末というのだから、岸田首相も気の毒な役回りではある。

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アベノマスクってやつは我が家にも届けられたが、ウチでは買い置きがあったから使う必要なんてまったくなかったし、そもそも届いた頃にはドラッグストアに行けば何のことなく買えるようになっていたから、ほとんど意味がなかった。昨年 4月には、米国のメディアにも嘲笑されている(参照)。

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というわけで、我が家に届いたアベノマスクは、そのうち笑い話のネタに使えるかもしれないからと、そのまま引き出しの奥にしまいっぱなしにしてあった。ところがどこの引き出しか忘れてしまったので、このブログのネタに使おうとして探し出すのに苦労してしまった。やっと探し当てたのが、下の写真である。

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改めてまじまじと眺めてみると、これじゃ確かに小さすぎるし、布目も粗くてウィルスなんて平気で素通りするだろう。それになにしろ 15% が不良品だったというから、ロクなもんじゃない。

政府の愚策エビデンスとして、永久保存してもいいぐらいだ。もっとも日本中の家庭に手つかずのままのがいくらでもあるだろうから、その上さらに 8,000万枚というのはまったく必要ないが。

 

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2021年12月21日

「親中派圧勝」という、香港の「立法会選挙」

初めから見えていたこととはいえ、香港の「立法会選挙」は「親中派圧勝」という結果だった。中国当局に「愛国者」と認められることが立候補の条件なんていう、とんでもない選挙だったのだから、「一国二制度」なんてコンセプトは、とっくに反故にされてしまっている(参照)。

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「現代ビジネス」の本日付で、近藤大介氏が ”香港議会選、親中派圧勝で「一国一制度」化の実現が時間の問題に” という解説記事を載せている。「古き良き香港」はもう二度と戻らない」というサブタイトル付きだ。

「古き良き香港」を惜しむ気持ちは、私も他の人に負けていないと思う。仕事で何度も訪れ、現地の人たちとの交流もしっかりと経験しているので、単なる観光で得られる以上の思い入れをもってしまっているからだ。それだけに、これまでにも香港にエールを送る記事を何本も書いている。

香港の自由を守る運動に心の底から共感 (2014/11/25)
香港の自由を守る運動と、ベルサーチの Tシャツ  (2019/08/15)
香港の自由を求める闘いにエールを送る (2019/09/01)
死ぬなよ、香港! (2019/11/25)
死に体を乗り越えろ、香港!(2020/07/03)
何かと気がかりな中国の動向 1 (2021/07/01)
何かと気がかりな中国の動向 2 (2021/07/02)
香港人、逃げろ!(2021/08/15)

これらの記事を自分で読み返してみると、2019年半ば頃までは香港人の自由を求める闘いにエールを送り、今後の「一国二制度」の継続に一縷の望みを抱いているようなところがある。しかしそれ以後になると、ほとんど絶望的だ。

2019年 11月に「死ぬなよ、香港!」というタイトルの記事を書いたかと思うと、2020年 7月の記事は「死に体を乗り越えろ、香港!」というタイトルになってしまっている。このあたりで「古き良き香港」は、ほとんど死んだと認識してしまったわけだ。

さらに今年 8月には「香港人、逃げろ!」というタイトルになっている。自由を維持しようというなら、もう香港脱出しか道はない。簡単な選択ではないが。

私が前世紀のうちに交流を深めた香港人たちは、既にみな 50代以上になっていて、70代の人もいるはずだ。人生を諦めずに、香港に見切りを付けてでもしっかり生き続けてもらいたい。既に脱出した人も少なくないだろうと思ってはいるが。

 

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2021年12月20日

「NHK 値下げ」でも、テレビなんか見ないもんね

産経新聞が「NHK 値下げ法案を再提出へ 1月通常国会 剰余金の活用義務付け」という記事を昨日付で伝えている。他の媒体でどう伝えられているかを見ようとして 「NHK 値下げ」でググってみたが、表示された多くは今年 4月の「NHK 値下げ法案 異例の廃案」というニュース関連でしかなかった。

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今年春の国会で提出された値下げ法案は、東洋経済 ONLINE の 4月 16日付記事に寄れば「総務省幹部の違法接待問題に絡んで発覚した、放送事業者の外資規制違反」(参照)という問題があったため廃案となっており、改めて来年早々に審議されるということのようだ。結構トグロを巻いた話である。

このあたりからして、実質上の国営放送である NHK と政府とのイヤらしい関係がうかがわれ、値下げ法案提出に関するニュースを産経新聞がいち早く伝えているというのも、何となく「ふぅん・・・」と言いたくなってしまう。勘ぐり出せば鬱陶しい世界だよね。

NHK 受信料の値下げは、「積み立てた決算の剰余金のうち一定水準を超えた部分を受信料値下げの原資とする仕組みを導入し、実質的に NHK に継続的な値下げを義務付ける」というものになるらしい。NHK の「剰余金」というのは、増える一方なのだそうで、値下げによって批判をかわしたいのだろう。

NHK の受信料というのは、テレビというハードウェアを所有しているだけで徴収されるということになっている。これはどんなに屁理屈をつけても、無茶苦茶な話だ。

我が家ではその昔、アントニオ猪木全盛時代に、「プロレスを見たい」という唯一の理由でテレビを購入し、今は、妻が Netflix を大きな画面で見たいという理由だけで所有し続けている。というわけで、ラジオはしょっちゅう聞いているが、「いわゆるテレビ」というものはほとんど見ない。

この「テレビ離れ」は我が家だけの話ではなく、総務省の有識者会議でも指摘されているように(参照)、とくに若い世代ではごくフツーのことらしい。それでも、テレビを持っているというだけで受信料を払わなければならないのだから、NHK というのは「大名商売」である。

そんなわけで個人的な意識としては、NHK ラジオは毎朝聞くのでそっちの方の受信料を払っているのだというつもりになって、ストレスから逃れている。

今持っているテレビがいつの日かおシャカになったら、妻にはタブレットか何かで Netflix を見てもらうことにして、新しいテレビなんかは買わずに済ませたい。そうすれば、晴れて NHK 受信料なんてものとは縁を切ってしまえる。「いつの日か」ということではあるが。

 

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2021年12月19日

「紙の年賀状」の枚数を減らしたい

そろそろ年賀状を書く頃だ。私は年賀状を書くのは、ある種の自己表現として楽しみに感じているところがあるのだが、それを「紙の年賀状」という形で送ることに関しては、最近かなり負担に感じるようになってしまった。

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一時は 200枚ぐらい年賀状を送っていたこともあるが、ここ数年はぐっと減らしている。昨年は 60枚に抑えていたのだが、年が明けると、こちらから出していない相手から 30枚ぐらい来ていた。しかたなく「返事」みたいに出したので、結局は 90枚ぐらいになってしまったことになる。

紙の形で出さなくても、SNS に画像入りで新年の挨拶をすればいいのだから、50枚以下でも十分なはずである。ただ、心ならずも従来通りの「紙」の形でのやりとりが続いてしまっているケースが多い。こればかりは本当にしょうがない。

しかし私も来年は古希(70歳)を迎えるのだから、そろそろ「紙の年賀状は今年を最後とし、来年からは SNS にアップすることにします」という文言を書き添えてもいい気がしている。最近は「年賀状じまい」という言葉があるようだが、これは「紙の年賀状じまい」宣言だ。

ただ、田舎の親戚などでインターネットに不慣れな人と、儀礼的にどうしても必要な先は別枠とせざるを得ない。つまり、「しまい版」と「継続版」の 2種類作るということだ。この手を使えば多くはスムーズに SNS 版に移行し、紙の年賀状に関しては、せいぜい 30枚ぐらい書けば済むようになるだろう。

東洋経済 ONLINE に【「紙の年賀状」にいまだこだわる人が見落とす視点 日本郵便が “LINEねんが" をスタートする中で】という記事がある。

この記事の筆者、木村隆志さんという方は、この「年賀状じまい」ということに関して次のように書いている。

これらは「自分は送らない」だけではなく、「自分に送らないでほしい」という思いを込めた予防線。そんな相手の気持ちに気づかず、紙の年賀状を送ってしまう人は、相手にプレッシャーを与えている可能性が否めないのです。

(中略)

大切なのはこれらの気持ちを伝えることであり、どんなツールを使ってもいいのではないでしょうか。少なくとも「自分は紙の年賀状にこだわっている」という姿勢を鮮明にするほど一方的なものになり、本来の目的から離れてしまうので気をつけたいところです。

というわけで、「紙の年賀状でなければ通じない相手」と「どんな形でも OK の相手」をきちんと区別して対応し、さ来年のうさぎ年向けには、年賀状の枚数をぐっと減らしたいと思っている。

 

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2021年12月18日

「分かち書き」の考察と、漢字のありがたさ

下の写真は昨日の大阪出張中、某駅の踏切付近にある建物の看板に目を奪われ、咄嗟に iPhone のカメラで撮ったものである。「解読」するのに、ちょっと戸惑った。

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「ナ」と「ドイ」の文字がビミョーに大きめなこともあって、つい「耳は名の土井その意味は?」なんて言いたくなってしまい、わけがわからない。「イソノさん」(磯野、あるいは五十野さん?)という耳鼻咽喉科のお医者さんの看板なのだろうと想像が付くまでには、5秒ぐらいかかった。

このお医者さん、おそらくローカル的には全然問題なく、むしろ個性的でおもしろい看板としてお馴染みになっているのだろう。しかし、よそ者にはインパクトたっぷりで、まるで魔法の呪文である。

これ、フツーの日本語表記なら「耳鼻喉磯野」となって、まだ理解しやすい。こうしてみると、漢字のありがたみがわかろうというものである。一方、アルファベット文化圏では表音文字ばかりなので、どうしても単語ごとに「分かち書き」しなければとりとめがなく、読みにくくなってしまう。

ちなみに、お隣の韓国は漢字を避けてハングル表記を専らとしているようだが、それって日本語で言えば、「かな」でずらずらっっと書き連ねるようなものだ。それだからこそ表音文字文化の常として、分かち書きする必要があるみたいなのである。

下の画像は Research Gate というサイトからコピーさせていただいたハングル文書の一例(参照)で、確かに分かち書きされている。私はハングルは全然読めないので、意味もさっぱりわからないが。

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韓国語の文書は、単語ごとではなく文節ごとに区切る決まりらしく(参照)、日本語で言えば「わたしは ゆうびんきょくに いきます」みたいな感じになる。ただ、韓国語では「郵便局」が「우체국」(発音は "uchegug")の 3文字で済むようなので、日本語のひらがなほどまどろっこしくはない。

ただ、さすがに漢字を使わないと、同音異義語の判別が難しいだろう。「日本語よりも予測不能!韓国語の同音異義語」というページによれば、そのあたりは文脈によって判断するほかないらしい。

それを思うと日本語の場合、やはり漢字は捨てがたい。

【同日 追記】

このお医者さんのウェブ・ページが見つかった。「磯野耳鼻咽喉科」が漢字表記であるらしい(参照)。この看板になった経緯について、次のように書いてある。

祖父が当院開業にあたり資金面でお世話になった実業家が<カナモジカイ>という会の一員で、看板にカナカナを使うことを、勧められたと聞いています。
現在では当院以外でも<ミミハナノド>というコピーは色々な耳鼻咽喉科医院が使っていますが、当院がオリジナルいうのは真実のようです。

へえ、ほかにも「ミミハナノド」という看板の耳鼻科はあるのだね。世の中、広いものである。

ただ、ちょっとググっただけで下記のお医者さんが見つかったものの、ひらがな表記や、「・」で区切るなどの分かち書きが多いようで、モロに「ミミハナノドイソノ」というのは、さすがに異色みたいだね。

みみはなのど さいとうクリニックみみ・はな・のど せがわクリニックみみ・はな・のど 荒川クリニック

 

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2021年12月17日

北朝鮮が金正日十周忌の服喪期間に入っているらしい

Gigazine が本日付で "北朝鮮が「笑顔」を禁止、金正日十周忌のため" と伝えている。10日間の服喪期間中は、飲酒、笑い、レジャー活動が御法度となり、食料品の買い出しさえもできなくなっているという。(どうせ、食料品なんか十分に供給されてないのだろうが)

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元記事は "North Koreans forced to mourn on 10th anniversary of former leader’s death"(12月 13日付)と、Fox News の "North Koreans banned from laughing, celebrating birthdays to mark anniversary of Kim Jong Il's death"(本日付)。ちなみに、金正日の服喪期間は本日からだ。

ただ、Gigazine の記事のタイトルは ”北朝鮮が「笑顔」を禁止” だが、Fox News は "North Koreans banned from Laghing" ("smiling" じゃない)としているから、いくらなんでも禁止されるのは「(声を出すほどの)笑い」なんじゃなかろうか。

「笑顔」まで禁止されたら、地がにこやかな顔の人はエラいことになる。ただ、下手するとそっちの方にまでエスカレートして、「10日間、ずっと悲しい顔をしていろ!」なんてことになりかねないコワさもあるが。

過去の服喪期間内に酒に酔っ払ってしまった人間は、どういうわけか「思想犯」として逮捕され、それっきり姿を見かけることがなくなったというのだから、かなりヤバい話である。冗談では済まされない。

というわけで、北朝鮮という国は現代の国家とは思われないようなところがある。その隣の中国も、かなりヒドいところがあるし、地球上のあの辺りだけは、指導者層の頭の中の基本的価値感が 1,000年前から変わっていないんじゃなかろうか。

日本が立派というわけでは決してないが、あんな国に生まれなかっただけまだ幸せというような気さえしてしまう。ただこれは、下手すると「目眩まし」として機能してしまい、ことさらな比較に走って、自国をムダに美化してしまいかねない感覚だが。

今日は大阪への出張帰りで疲れてしまったので、このくらいにしておこう。下手すると、本当に目が眩んでしまうかもしれないから。

 

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2021年12月16日

駅弁の「深川めし」に新バージョンができたようで

今日は出張で大阪に来ている。コロナ禍がやや揺るんだためか、先月に続いての関西方面への旅だ。前回は贅沢して、一泊余計に取って京都を散策したが、今回は年末の用がいろいろたまっているので、用を済ませたらさっさと帰る。

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ところで、今回は 2年か 3年ぶりに駅弁の「深川めし」を食した。この駅弁は私の「一押し B級グルメ」で、過去記事でしっかり触れたような気がしていたが、自分でも意外なことに、検索してみても軽く触れた程度の記事しか出てこない。そこで今日は、しっかりと書いておきたいと思う。

私は昼前頃に東京駅から新幹線に乗って旅に出るときは、たいていこの「深川めし」を買い求めてから乗車する。メシの上に穴子のかば焼き、あさりの煮込みが乗っかったもので、なかなかイケる。ただ、最近はコロナ禍のせいで出張がめっきり減ったため、なかなかこれを食う機会に恵まれなかった。

今回久しぶりで買い求めたのだが、店頭で見ると、いつものお馴染みのパッケージの近くに、なんだか見慣れない青いパッケージの「深川めし」というのが並んでいる。「こりゃ、一体何だろう?」と思いながら、いつものヤツを買い求めたのだが、新幹線車内でネット検索して、新しい事実を知った。

マイナビニュースの "同じ駅弁が 2種類ずつ? 東京駅「チキン弁当」「深川めし」の秘密" という記事によると、「深川めし」という駅弁が 2種類になってしまったのだという。「チキン弁当」というのも同様らしい。

しかもこのニュースは 2018年 3月 16日付だから、私としたことが 3年以上もこの事実に気付かずに来ていたとは痛恨だ。もっともこの間、出張激減だったから、無理もない話とも言えるが。

私のずっと贔屓にしていて今回も買ったのは、JRCP(ジェイアール東海パッセンジャーズ)の提供するものだが、一方、NRE(当時・日本レストランエンタプライズ、現・ JR-Cross)が、新しいバージョンを開発したようなのだ。下の写真の左側が新バージョンで、見た目からしてずいぶん違う。

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新バージョンは、かなり「ぶっかけ感覚」のようだ。次の機会には、こちらの方も試してみようと思っているが、念のため、JR-Cross のサイトにアクセスしてみたところ、最近のバージョンはこのマイナビニュースで報じられた 3年前とはかなり違っているようだ。こんな感じである。

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今日は移動のため少々疲れ気味なので、和歌ログの方も同じ写真で済ませるという手抜きにて失礼。

 

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2021年12月15日

LINE のアカウント乗っ取りが多発しているらしい

昼にカーラジオを聞きながらクルマを運転していたら、TBS ラジオの「赤江珠緒のたまむすび」で、ニュース・キャスター鳥越俊太郎氏の LINE アカウントが乗っ取られてしまったという話をしていた(参照)。

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赤江珠緒さんのところに、鳥越俊太郎氏から「近くのコンビニで、ビットキャッシュカードを何枚か買ってきてほしい」との LINE メールが入ったのだそうだ。

「お金は明日あげるよ。今、買ってきてもらえるかな?5万円分を2枚買ってきてほしい」なんていうメールで、「これから本番だから」と断っても、「今、必要なの、お願い」としつこかったらしい。で、こんな話になる。

「話が読めないんですけど。今から本番なんで買いにいけないです」まで返事しちゃったら、そこからパタリとこないんですけど。

赤江さん、流石のもので、その時点でもまだ詐欺メールとは信じ切れておらず、周囲に言われてようやく確信したらしい。「素朴に信じやすい、いい人」の面目躍如である。

この放送の直前、鳥越氏自身も上の画像のような tweet で、注意を呼びかけていたようだ。ただ、相当焦ったようで、最初の tweet では「乗ったらレました」なんて打ってしまっている。

ちょっとググってみると、佐賀県警が「LINE の乗っ取りが多発中!」として注意を呼びかけている(参照)。LINE を騙って「電話番号」と「認証番号」を聞いてくるケースがあるらしいのだが、「教えると確実に乗っ取られます」としている。

LINE というのは、私としてはあまり好きなアプリというわけではないのだが(参照 1参照 2)一応 iPhone と Mac の両方にインストールしている。世の中、SNS は LINE だけしか使ってないという人が案外多いようで、付き合い上、しぶしぶ使っているというわけだ。

これ、いつもは iPhone で 使っているのだが、時々は Mac を使ってログインすることもある。するとその度に、「MAC 版 LINE にログインしました」という通知が来て、「このログインに心当たりがない場合は、パスワードを変更してください」と警告される。

自分でログインしたのだから別に乗っ取られたわけじゃなく、「いちいちうるさいなあ」程度に思っていたのだが、LINE 側としては、こまめに注意を呼びかけていたわけなのだね。今後は「パスワードでログイン」という項目をオフにしておく方がいいだろうと思い、早速そのように設定を変更した。

ただ最近は LINE だけではなく、Twitter のアカウント乗っ取りも増加しているらしいから、油断も隙もない。知り合いに迷惑をかけないためにも、SNS アカウントの乗っ取りを防止する策を確実に講じておく方がいいだろう。

 

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2021年12月14日

今年の漢字は「金」だそうだが、個人的には「巣」

恒例の「今年の漢字」というのが、京都の清水寺で発表され、それは「金」という字なのだそうだ(参照)が、私としてはちょっと意表を突かれたような気がしてしまった。そんなにキラキラした印象の年じゃなかったからね。

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なんでまた「金」なんてことになってしまったのかと言えば、次の 2つが理由だという。

  1. 東京オリンピック・パラリンピックでの日本人選手の多くの金メダル獲得、大谷翔平選手が大リーグで MVP 獲得、将棋の藤井聡太さんの史上最年少での四冠達成など、各界で金字塔が打ち立てられたこと。

  2. 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う飲食店への休業支援金や給付金などお金にまつわる話題が多かったこと。

同じ「金」の字で語るにしては印象が両極端だ。とくに 1番目の理由なんて他人事でしかないし、「取って付けた感」が白々しい。私としては「もっと別の漢字が相応しいだろうよ」と思ってしまう。

で、どんな字がいいかと考えてみたところ、「巣」という字が思い浮かんだ。

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ちょっと前までは年間 30回近く出張があって、日本中飛び回っていたのに、コロナ禍になってからというもの、ほんの数回にまで減ってしまった。家でインターネットを通じての仕事ばかりになってしまい、「巣籠もり状態」が続いてしまっている。

もう一つのブログの「和歌ログ」を見てもらえばわかるが、今年の写真は家の周りの決まり切った景色ばかりだ。旅好きの身としてはまったくつまらないことである。

で、「巣」と「籠」のどちらにしようかと迷ったが、「籠」という漢字は難しいからというまったく軟弱かつ薄弱な理由で、あっさりと「巣」の方に決めた。

ちなみに昨日付の記事で、マウスで字を書くよりも筆で書く方が「少しはマシな字になる」なんてことを記してしまったが、実際のところはせいぜい上の画像程度のことで、お恥ずかしいばかりである。今さら励んでも上達なんてたかが知れてるだろうから、まあ、こんなもんでいいか。

来年は「旅」なんて漢字を選びたくなるような年になるといいなあと、少し期待しているので、ウィルスの都合の方もなにぶん

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2021年12月13日

「AI 手書きくずし字検索」が既に実現してた!

昨日の記事で、辞書の話の行きがかりみたいな形で『くずし字解読辞典』というものに触れた。どんなものか知ってもらうために、その中のページを画像で紹介すると、こんな感じである。

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クリックして拡大表示すると、ややわかりやすいかもしれないが、要するに、ヒョロヒョロッと筆で書かれた古文書の草書体(いわゆる「くずし字」)を解読するための辞典である。使い慣れないと、どうやって調べるのかという入り口で戸惑うような代物だ。

ただこれ、私みたいに古典芸能研究なんてことを大学と大学院で専攻しちゃったりすると、昔のわけのわからない古文書を読むための必需品だったりするのである。だって、こんなようなの ↓ を読まなきゃいけないのだからね。

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ちなみにこの画像の右の題字みたいなのは、「新板 歌舞妓狂言穴さがし」と読む。「新板」は、今なら「新版」だろうし、「歌舞伎」の「伎」の字も、昔はこんな風に「妓」の字を当てたりしていた。

さらに「穴さがし」の「が」という字は、下手すると「う」とか「ろ」とか読んじゃいそうだが、「加」の字を崩した現代かなではなく、「可」の字をくずしたものなので、こんな形になってしまう。

そういえば 10年前の "「そむ」って何だ?" という記事も「そば」の「ば」の字は本来「者」という字を崩したものなのに、それを知らずに平気で「そむ」としか読めない看板を上げるそば屋が多いのを嘆いたものだ。2年前の "「せん遍以」を「方言漢字」とはこれ如何に?" も「せんべい」のことである。

というわけで、『くずし字解読辞典』は私の必需品なのだが、行きがかり上みたいにググって見たら、ネット上で「AI 手書きくずし字検索」というサービスがあるのを発見した。画面上の四角の枠内に、マウスを使ってくずし字を書くと、それが何の字なのかという候補を挙げてくれるのである。

10月 9日付の "文語体と草書体(くずし字)における「文化革命」" で "源氏物語が好きすぎて AI くずし字認識に挑戦でグーグル入社  タイ出身女性が語る「前人未到の人生」" という記事に触れたのを覚えておいでだろうか。それが既に実際に提供されているのを見て、私はグッとくるほど驚いてしまった。

試しにこのシステムを使い、「空」「変」「舞」「語」「話」「貍」という字を手書きして解読させてみた結果が、下の画像である。ミミズの這ったような字がお恥ずかしい限りだが。

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「空」「語」「貍」は見事に第一候補がヒットし、「変」は第二候補、「舞」「話」は第三候補でヒットしているから、立派なものだ。ちなみに最後の「貍」(「狸」の異体字?)は、我ながらかなり意地悪な挑戦のつもりだったが、あっさり認識されたのには驚いた。

ただ、自分自身の名誉のためというわけじゃないが、いくら私が悪筆でも、実際に筆で書いたらもう少しはマシな字になるという釈明ぐらいはさせてもらってもいいだろう。試してみればわかるが、マウスやタッチパッドででくずし字を書くのは超絶やりにくい。どうしても「金釘流」以下になってしまう。

それでもこのぐらいのレベルで解読してくれるのだから、このシステム、なかなかのものだ。10月 9日の記事で前もって讃嘆しておいた甲斐があるというものである。

ただ、この「くずし字解読」、正直言って、まだまだ紙の辞典の方がずっと使い物になる。だって、どう読むのかわからない字を、自分でマウスを使って画面上に書き込むなんていうのは、難行苦行みたいなものだから、今後もっといいシステムとして改良される余地がたっぷりだ。

ところで、10月 9日の記事で、私は以下のように書いた。

というわけで、彼女の試みに精一杯の拍手を送り、応援したい。いつの日か、Google のサイトで古文書の画像をアップすると、瞬時に現代の文字に置き換わるなんていうサービスが始まることを期待して。

それが、なんとスマホ・アプリで実現されていると知って、ますます驚いた。世の中、一体どうなってるんだ?

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2021年12月12日

紙の国語辞典から言葉が消えても

FNN プライムオンラインの【国語辞典から “消える言葉” コギャル、着メロ、MD…新たに追加は「チル」や「ぴえん」 掲載の基準は?】という記事が注目を集めているらしい。私としては、国語辞典から「コギャル」という言葉が消えることより、これまで載っていたということの方がむしろ驚きなのだが。

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このニュースはフジテレビの「イット」という番組で 12月 6日に放送されたものらしいのだが、この中でジャーナリストの柳澤秀夫氏は次のようにコメントしている。

僕はこの「消える」っていう表現があんまり好きじゃないかな。言葉っていうのは、時代の足跡・レガシーだと思うんですよ。それを消しちゃいけないと思う。もしどうしても消すのだったら、消した言葉の辞書を作ってほしいと思いますね。これはしっかり残していかないといけないと思います。

私も「言葉フェチ」的なところがあるので(こちらを 見たらおわかりだろう)、この気持ちはよくわかる。とくにジャーナリストはテンポラルな言葉にもある種の愛着をもつことがあるだろうから、残念に思うのはなおさらだろう。

ただ、辞書に何でもかんでも残したら、分厚くなってしょうがない。ことに今回報道されたのは『三省堂国語辞典』という小型のものだから、ある程度の取捨選択をしなければならない。

さらに今の時代は、その気になればいくらでもインターネットで調べられるから、紙の辞書の重要性は昔ほどではない。実際、私のデスクサイドには辞書といえば、『例解 古語辞典』と『携帯 新漢和中辞典』(どちらも三省堂)の 2冊しかない。古語と漢字だけは、紙の辞書の方が使いやすい気がするのでね。

フツーに言葉を調べる時は iPhone にインストールしてあるアプリの『大辞林』と『ウィズダム英和・和英辞典 2』を使う。この方がずっと手軽だし、さらに新語・流行語の類いは、気軽にググってネット上での生きた使い方を見る方が、辞書的な素っ気ない説明よりずっと感覚的につかめたりする。

つまり、国語辞典から言葉が消えたとしてもインターネットの世界にはちゃんと残るってことだ。あまり余計な心配はしなくていいと思っている。

【同日 追記】

Web 上にも『Weblio 古語辞典』という無料の検索サービスがあるのを発見した。ただしちょっと覗いてみた感じでは、やっぱり紙の辞書の方がしっくりくる。古語辞典なのに表示が横書きというのが、ちょっとね。

【同日 再追記】

乙痴庵 さんのコメントへのレスを書いていて気付いたのだが、私のデスクサイドには、『例解 古語辞典』と『携帯 新漢和中辞典』の他に、『くずし字解読辞典』(近藤出版社)というのもあるのを書き忘れていた。

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リンク先に表示されているのは 1979年発行の「普及版」で 1,180円だが、私のは 1977年発行の「増補版」で、「定価 1,600円」と表示されている。そうか、2年我慢すればちょっとだけ安く買えていたのか。しかし、あの時は我慢できなかったからなあ。

これ、あまり「辞典」とは意識していなかったが、書名にそうあるのだから、辞典なのだね。

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2021年12月11日

「『問題』と『課題』の混同」という「問題」

世の中の広告関連の「プランナー」とか「マーケティング担当」とかいう人の言うことって、「はぁ?」となってしまうことが少なからずある。東洋経済 ONLINE の 12月 9日付 "「問題」と「課題」を区別できない人がしがちな失敗" というのも、その一つじゃなかろうか。

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この記事、「意外と違いがわからず使っている場合もある」というサブタイトル付きで、電通の「戦略プランナー」という肩書きの人の書いたものだが、まずは次のように始まる。

「課題は、20代女性間の知名度が低いことです」

ビジネスシーンにおいて、このような発言には注意が必要です。なぜなら、この発言は、「課題は〜」と言いながら、「課題」になっていないからです。「20代女性からの知名度が低い」は、「課題」ではなく、「問題」に相当します。

こんなの当たり前すぎて、今さら言われるまでもないと思うがなあ。ところが文章は次のように続く。

そして、にわかに信じがたいかもしれませんが、この2つの言葉を区別できないと、結果的に商品やサービスがヒットする確率が大幅に下がってしまうのです。私も入社してからしばらくの間は、この 2つの言葉の違いをまったくわかっていませんでした。

いやはや、驚いた。広告の世界って、スゴいなあ(皮肉的に)と思うほかない。

ただ、もしかしたら「日本語だと混同しやすい」という話なのかもしれないと思い直し、手持ちの ”Wisdom English Japanese Dictionary” にあたってみた。その結果は以下の通り。

問題: 【解決を要する事項】 a question; (困難な)a problem;  (政治・経済上の)an issue;  (研究課題、話題)a subject; (警察などの専門機関の調査を要する)a case.

課題:【解決を要する問題】a problem;  (論争の)a question; (差し迫った)an issue; (練習用の)an exsercise; (宿題)an assignment.

なんとまあ、さらに驚いてしまった。これでは 2つの言葉の違いがほとんど明確にならない。なるほど、こんな感じで言葉を使ったら混乱するのも道理である。世の中には「雰囲気のモノ」というのがやたら多いから、「問題」と「課題」の違いというのもそんなものなのかもしれない。

とはいえ、ビジネス、とくにマーケティングということになれば、話は別だ。きちんと明確に区別して使わないと、お話にならない。

私が以前、日常的に英語を使う仕事をしていた頃は、マーケティング的な「課題」という概念を表すには "challenge" という言葉を使うことが多かったように思う。試しに "challenge" を同じ辞書で引いてみると、名詞としてはこんなふうになる。

...するという/...にとっての(やりがいのある)課題。意欲をそそるもの

うむ、ようやく少しまともになった。訳語としてちゃんと「課題」とあるしね。念のため断っておくが、この場合、「チャレンジ」は「挑戦する」という動詞なのだという固定観念からちょっとだけ離れてもらいたい。

要するに「問題」は "problem" で、「課題」は "challenge" と切り分ければすっきりするのだ。"Problem" という視点のままでいれば手をこまねくだけという状態に陥りやすいが、"challenge" の視点を持ち込めば、解決に取り組む意欲が湧くということもあるし。

「『問題』と『課題』の混同」という「問題」を解決する「課題」に取り組むには、 "problem" と "challenge" という視点がポイントになるってことだ。「問題(problem)」をきちんと分析することで、解決に取り組むに値する「課題(challenge)」として明確に認識される。

 

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2021年12月10日

「アナログ戻し」という悪徳商法があるらしいが

ITmedia News の 12月 9日付に "「アナログ戻し」トラブル急増、国民生活センターが注意喚起" というニュースがある。「アナログ戻し」とは、光回線をアナログ回線に戻せば料金が安くなるなどと言って手続きを代行し、余計なオプションなどを付けて法外な手数料を請求するという悪徳商法なのだそうだ。

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こうした詐欺は、高齢者の家に NTT を名乗った電話がかかってくることから始まる。光回線をアナログ回線に戻せば、料金が安くなると言って「アナログ戻し」を勧めるのだそうだ。

電話を受けた高齢者の多くはインターネットなんてあまり使わないので、光回線にしておく必要性を感じていない。あっさりと誘いに乗ってしまうようだ。記事には、次のようなトラブルが報告されている。

「電話で勧誘され、了承したところ高額な契約になっていた」「NTTの勧誘だと思っていたのに別の事業者だった」といった事例が報告されている。中には通信事業者を装って家を訪問し、勧誘を断ったにも関わらず、書面を置いていくケースもあった。書面には関係のない事業者と月額約 5000円の生活サポートの契約をしたことになっていたという。

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余計なサポート・サービスで月額 5,000円も払わされるのでは、光回線のままにしておくほうがずっと得だ。高齢者の無知につけこむ詐欺は後を絶たない。

こうした悪徳商法が発生するのは、光回線を使ってインターネットをバンバンやっていた子ども世代が独立して家を離れ、老夫婦だけになった所帯が多くあるからだろう。そんなところに「光回線のままだと、高い料金を支払い続けることになりますよ」という電話が入ったら、つい騙される。

しかし、よく考えてもらいたい。PC には縁がなくても、スマホを使っている高齢者は、今や結構いるのだ。離れたところに住む子どもや孫と、スマホをでやりとりしている人は少なくない。子どもに LINE なんていうアプリをインストールしてもらって、孫の顔を見ながら通話するのを楽しみにしている人もいる。

周囲を見ると、おばあちゃんはおじいちゃんに比べてスマホとの親和性がいい。「理窟はよくわからないけど、これって楽しいわぁ」と実感している。それに比べるとおじいちゃんは「理窟がわからないものは使えん!」と、せっかくのスマホを「操作の面倒なガラケー」としか思っていない人が多いようだ。

現役で会社勤めしている時に、IT 関連を完全に部下任せにしていたおじいちゃんほど、スマホには抵抗があるようだ。だから、PC ぐらい少しは触っとけばよかったのに。

ただ、せっかくスマホを使えているおばあちゃんも、LINE でのスムーズなやり取りがインターネットの光回線あればこそということまでは理解していない。それをスマホ回線でやったら結構な電話代になることがあると知っていれば、妙な悪徳商法には乗らないのだが。

というわけで、高齢の親と離れて暮らしている人は、「孫の顔を見ながら心行くまで話できるのは、光回線あればこそなんだよ」と釘を刺しておく方がいいだろう。へたに「アナログ戻し」なんかされたら、話が面倒なことになる。

 

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2021年12月 9日

ホッチキス針は外さずに、古紙回収に出せるけど・・・

Twitter 上で kazz@世界を水性塗料で塗り替える(SSN)団員 さんの tweet が話題だ(参照)。古紙を回収に出す時、ホッチキスの針は「はずさなくていいのよ(`・ω・´)」ということなのだそうである。再生紙工程で支障がないのだそうだ。

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MAX 針のパッケージにもちゃんとその旨の表示があるという。Tweet の写真では小さすぎるので、試しに私のデスク脇の棚から取り出して見ると、確かに「ホッチキス針は古紙の再生紙工程で支障ありません」と明記してある。いやはや、こんな細かい表示にはまったく気付いていなかったよ。

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というわけで外さなくてもいいようなのだが、そうは言いながら、針を外さずに気持ちよく古紙回収に出してしまえるかというのは、気分的に少々割り切れないところがある。この tweet にも次のようなレスが付いていて、ちょっと遠くを見るような気分にさせられてしまう。

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試しに検索してみると、「外さなくてもいい/できれば外してほしい」という 2通りの見解があることがわかる。

「外さなくてもいい」ということに関しては、"mamasta" の 昨年 1月 6日付 "【朗報】ホッチキス針は外さなくてもリサイクル可能!" という記事がわかりやすい。

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古紙再生の工程で、古紙を溶きほぐして繊維状にし、次に古紙に含まれた異物を取り除くからと説明されている。なるほど、異物が混じっていたらそこから先の工程に差し障るので、しっかり取り除くのだろう。

とはいえ、ネット上には「再生業者としては、できるだけ外してほしい」という記述も少なからずある。以下は "KNIT MAGAZINE" というサイトの「リサイクルの為にホッチキスの針を外さなくても問題ない?業者の本音とは」という記事からの引用だ。

実際に再生紙を製造している王子製紙と日本製紙では、再生紙を製造する過程で除去する工程があるので、そのままでも問題ありません。しかし、できる限り外していただいた方がありがたいです。なぜなら、再生過程では、水とともに古紙を溶きほぐして繊維状にし、除去装置を複数組み合わせて、異物やインク粒子などを取り除いています。除去作業の負担を軽くし、再生紙に混入する可能性をなくす意味で「できる限り外してほしい」としているそうです。

なるほど、古紙再生工程の負担を減らす意味では、「できるだけ取り外す方がいい」ということのようなのだ。

ただ、この同じページには、マックス社が「ホッチキス針は古紙の再生紙工程で支障ありません」という表示を 2001年 9月 1日出荷分から(そんなに前からだったのか!)始めたのは、以下のような考えからという解説もある。

針を外す手間がかかることが原因で廃棄されていた書類などの紙資源がリサイクルに回ることによって、古紙再生が促進されることを期待して、メッセージを記載したそうです。

なるほど、つまり現状は「古紙再生を拡大するために面倒を減らすのだ」という大義名分と、「再生業者としては工程の負担が増えるからあまり歓迎しないんだけどね」という本音との綱引き状態にあるわけだ。

というわけで、「古紙の回収にあたっては、ホッチキスの針は外さなくてもいいが、マメに外している人も少なくない」という現在のビミョーな状況は、現実的に一番いいのかもしれないね。

私としてはとりあえず、これまで通りに外して回収に出すことにしよう。何しろ、マックス針のパッケージの表示に 20年以上も気付かずにやってきたのだから。

 

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2021年12月 8日

「シリカ水」を巡るさらなる冒険

昨日の ”「シリカ水」と「ケイ素」を巡る冒険” という記事では「シリカ水」と称される飲料水について、ごくやんわりとクサしておいた。要するに「雰囲気のモノ」でしかないようだということである。

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「シリカ水」関連のサイトを開くと判で押したように「シリカの補給は体にとって大切」みたいなことが書いてある。そしてシリカを十分に摂ると「健康維持にいい」とか「美容にもいい」などなど、ずいぶん良さそうな話なのだ。

ところが、具体的にどんな効能があるのかというと、「髪がきれいになった」とか「爪がきれいになった」とか「疲れにくくなった」みたいなことしかない。ほとんど「印象論」で、「雰囲気のモノ」という領域から出ないのである。

で、コトを荒立てすぎるのもどうかという気がして、昨日の段階ではスルーしいていたのだが、今日はやっぱり思い直して書いておくことにする。何かというと、昨日も紹介した Wikipedia の「シリカ」のページにある、「人体中のシリカ」という項目の、以下の記述である参照)。

人体においてシリカはほとんど吸収されず、肝臓や腎臓への蓄積もほとんど行われない。水が付加したオルトケイ酸が血中に約1μg/mlの割合で吸収されるが、タンパク質とは反応せず、大部分が尿中に排泄される。

つまり、「シリカ水なんて、いくら飲んでも体内に吸収されずに排泄されるだけじゃん!」ということだ。

たった一つのサイトの記述だけで決めつけるのもナンだと思い、いろいろと検索してみたのだが、「シリカ」に関するページというのはほとんどが「シリカ水」商品を展開する当事者のもので、他には、わずかに「一般社団法人 日本珪素医科学学会(JMSIS)」というのが見当たるだけだ。

この JMSIS のサイトに行ってみると、その中の「珪素とは」というページに「イモ類や海藻類、精白していない穀類などに多く含まれ、食物繊維はその大部分が珪素食物繊維」と書いてある。食物繊維は腸内環境を整えるが、最後には吸収されずに排出されるというのが常識だよね。

しかしこのページには「水溶性珪素(天然水溶性珪素と同じプロセスで生産)」という項目もあって、いわゆる「シリカ水」についても言及されているような気にはさせる。ただ、実際に行って読んでみればわかると思うが、未整理のことがいろいろごちゃごちゃと書いてあるだけで、結局要領を得ない。

要するに、権威ある学会みたいな顔をしながら「煙に巻くためのページ」みたいで、「アヤシいよね」という印象は拭えない。

ちなみに「ケイ素サプリメント徹底比較・ランキング・価各表」(「価各表」って何だ?と言いたくなるが)というサイトがあって、そこの "消費者注意⑤「各商品を推奨する任意団体の実態」" というページには、次のように書かれている。

2016年には、健康補助の飲料として売られていた「水素水」がその宣伝や商法について強く非難されました。この水素水商法を仕掛けていた学会の一つに「日本酵素・水素医療美容学会」がありましたが、その「日本酵素・水素医療美容学会」の理事長が、実はこの「日本珪素医科学学会」の理事を務めています。(中略)

・日本珪素医科学学会 http://jmsis.jp/

濃縮液ケイ素サプリメントの大元商品のumo(製造元:APAコーポレーション)を販売するために作られた学会と言われているそうです。

というわけで「シリカ水」というのは、以前にもてはやされたものの、すぐにその「アヤシさ」がバレてぱったりと消えてしまった「水素水」の二番煎じみたいなものらしいとわかる。何しろその効能みたいなことを謳っているのは、商品を販売している当事者と、その関連団体だけだし。

昨日の記事のコメント欄で らむね さんが「こんどはこんなエセ科学ですか。毎度毎度懲りないなあと思いますが、毎度毎度騙される人がいて、毎度毎度儲かるんでしょうね(笑)」と書きつつ、「水素水」にも言及しておられるが、やっぱり「関係大あり」だったわけだ。

 

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2021年12月 7日

「シリカ水」と「ケイ素」を巡る冒険

本日の記事は、昨日付の "「シリカゲル」は「尻陰る」じゃないことを巡る冒険" の勢いで書いてしまったものである。昨日付で一挙に掲載という手もあったが、長くなりすぎるので本日付として独立させた。

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Wikipedia の「ケイ素」の項には、”ケイ素(けいそ、珪素、硅素、英: silicon、羅: silicium)は、原子番号 14 の元素である。元素記号は Si。原子量は28.1。「シリコン」とも呼ばれる” と基本的な説明があるのだが、私としてはそれに続く次の記述が気にかかってしまった。

「ケイ素(シリカ)」のように書かれていることもしばしばあるが、「シリカ」とは二酸化ケイ素のことなので、誤った表記である。

ふむふむ、「ケイ素(シリコン)」は "Si" という元素で、「シリカ(二酸化ケイ素 )」は "SiO2" という化合物。「この 2つを一緒くたにするな」ってことだ。「大気中の炭素濃度が増えている」なんて言い間違えちゃいけないのと同様だ。増えているのは「二酸化炭素濃度」だから。

ところで、昨日「シリカ」を調べた際に、どさくさまぎれのように「シリカ水」という、個人的には初耳の商品がどっさりヒットしていた。そして「重箱の隅」的な話で恐縮だが、その多くが(というか、ほとんどが)説明文中で「シリカ(ケイ素)」という、残念な誤表示をしてしまっているのである。

この記事の冒頭に掲げた画像は「アオスタ」というサイトの「シリカ水 人気の 5商品ランキング」というページの冒頭の部分なのだが、この際だから、ここで紹介されている ”ベスト 5商品” というのを検証してみよう。

第 1 位  霧島天然水「のむシリカ」

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ご覧のように、「シリカ(ケイ素)・・・・・・ 97mg」なんて表示してある。まずはしょっぱなから、単純なまでに残念!

第 2 位  フィジーウォーター

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「シリカ 93mg/L」とあり、「シリカ(ケイ素)」という典型的な誤表示は免れているが、そもそも「シリカ」というのは「二酸化ケイ素によって構成される物質の総称」(参照)ということなので、成分表示としてはかなり灰色。さらに販売終了しているということも含めて、残念!

第 3 位  シリカ ビヨンド

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「シリカ(ケイ素)は地球上で酸素に次いで2番目に多く存在する元素です」というご丁寧なまでの誤表記は、当然ながら 残念!

第 4 位  玉肌シリカ天然水

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「シリカ(ケイ素)含有量 \凄い!/  97mg/L」なんてあるので、言うまでもなく 残念!

第 5 位  ガイヴォータ

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「命水乙部ボトラーズのミネラルウォターは(中略)『シリカ(ケイ素)』を多く含んでいます」とある。やっぱり残念!

5つのうち 4つが「シリカ」と「ケイ素」の基本的区別がついていないし、「フィジーウォーター」にしても、成分表示的には灰色なので、ベスト 5 は「残念率 100%」。この他でも、大々的に広告している「おいしい水のおくりもの うるのん」というのは、「残念度」がとくに高い

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一見もっともらしい体裁だが、「シリカとは?」という項目で「英語でシリコン」「元素記号は Si」などと言い切って自分で気持ち悪くならないのが不思議なほどで、何の意味もなさない画像との合わせ技というのもサムい。

ざっと見たところ、シリカ水というのは、どうやら「ケイ素(シリコン)」を多めに含むミネラルウォーターのことを指しているようなのだが、便宜的に「シリカ水」と称されているみたいなのだね。

あるいは「シリカ(二酸化ケイ素)の形としてケイ素を含む」というココロなのかもしれない。Wikipedia によれば、「自然界ではケイ素は多くの場合、シリカの形をとっている。最も一般的な形状は石英である。また、砂の主成分であり、ガラスの原料となる珪砂もシリカからなる 」とあるからね(参照)。

というわけで、「ケイ素水」ではお洒落じゃないし、 「シリコン水」だと半導体を連想してしまって飲料水っぽくないとか、語感的な抵抗があるので、その辺をテキトーにぼかして「シリカ水」に落ちついたんだろう。

その気持ちはわからないではないが、とはいえ説明文中で無防備なほどストレートに「シリカ(ケイ素)」と表示しちゃうのは、ビミョー以上に問題だ。Wikipedia で「ケイ素」の解説を書いた人は、このあたりの事情によほどムカついてしまってるんだろうと拝察される。

シリカ水の供給側の気分としては「雰囲気のモノ」というのが大きいみたいなのだね。この業界の人が自分の売り物の基本情報について、科学的に正確な記述をする発想がないらしいというのも、「気分/雰囲気優先」からの当然の帰結という気がする。

まあ、私は金を払ってまでそんな水を取り寄せて飲む気はないから、別にどうでもいいんだけどね。

 

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2021年12月 6日

「シリカゲル」は「尻陰る」じゃないことを巡る冒険

ずっと気になっていることに、乾燥剤「シリカゲル」の発音がある。「ゲ」の音をちゃんとした濁音じゃなく、軽く鼻濁音で発音する人が多いので、「尻陰る」みたいに聞こえてしまうのだよ。まるでお猿の赤いお尻が青くなってしまったみたいな印象である。

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よく見かける乾燥剤入りの小袋には、横文字で "SILICA GEL" という表示のものもちゃんとある。これをカタカナで分かち書きすれば「シリカ・ゲル」になるのが一目瞭然で、鼻濁音にはなりようがない。

しかし実際には「シリカゲル」という一続きの表示が圧倒的に多いので、鼻濁音が蔓延しているわけだ。ちなみに私の妻と 3人の娘も、しっかりと「尻陰る」式発音である。

試しに「シリカゲル 尻陰る」の 2語で検索すると、ものすごい数のページがヒットする。中には「尻嗅げる」なんてバージョンを掲げる人もいる(参照)から、世の中、本当に油断がならない。

それどころか、逆に乾燥を防ぐには「シリテラス」というものが効くなんて話まで出てくる(参照)。この既出がなかったら、来年のエイプリルフールに使いたかったぐらいの秀逸ネタだ。

こんなことになったのは、"silica" と ”gel” が一繋がりのカタカナ表記のほかに、そもそも ”gel” をいい加減なドイツ語風に読んだからということもある。ただ、ドイツ語 ”gel" の本来の読みは「ゲール」に近いらしいが、ウェブ上で聞く限りは「ギエル」と聞こえるんだがなあ(参照)。

”Gel” は英語なら「ジェル」になるから、初めから英語読みで「シリカジェル」ということにしていたら、「尻陰る」にはならずに済んだだろう。しかし小袋入りの乾燥剤はどうみても、いわゆる「ジェル状」からほど遠い粒々だし、化学物質はドイツ語風の方がもっともらしいってこともあるのだろうね。

ところで、「シリカ」というのは、「シリコン(ケイ素:Si)」の酸化物で、別名「二酸化ケイ素(SiO2」と言うらしい(参照)。じゃあ、「シリコンバレー」って、「ケイ素盆地」ってことだったのだね。そんなこんなで、半導体の主原料となる「シリコン」と「シリカゲル」の関係が初めて理解できた。

私のような極端な文系って、放っといたらこのあたりの知識がサル並みである。

 

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2021年12月 5日

「毛皮はカッコ悪い」と、ELLE も気付いたようで・・・

HUFFPOST が 12月 3日付で "ELLE が脱毛皮宣言「もはや時代遅れ」 ファッション誌もファーフリーへ」というニュースを伝えている。個人的には「今頃になってようやくそれを言い出すなんて、それこそ『時代遅れ』もいいとこ」なんて思ってしまうが、まあ、悪いことじゃないから一応歓迎しておこう。

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私は 16年以上も前に、毛皮の議論にレザー製品のことまで含めて、こんなことを書いている。

毛皮とレザーと人間の業(2005年 3月27日付)

欧米でも毛皮に反対する人はかなり多く、一時は、高級毛皮にスプレーでペンキを吹き付けるのが流行ったことがある。(中略)

一方、レザーに関しては、毛皮ほどの反対運動は起きていない。レザー製品で有名なスペインの業界団体首脳に聞いたところ、「毛皮はわざわざ野生動物を殺すのでよくないかもしれないが、レザーは食肉用に飼育された動物のものなので、動物虐待というわけではない」と釈明していた。

(中略)

このあたりは、どう屁理屈をこねたところで、他の生物の命を奪うということに変わりはない。人間の業である。

というわけで私としては、肉を食いながら「動物の権利」云々を言うのは、どこか傲慢な態度だと思っている。上の記事を書いた頃の私は肉食を極力減らしてはいたが、まだ完全に止めていたわけではなかったので、こうした感覚は自らの身にピリピリと刺さった。

ところが肉食をほぼ絶ってしまった今は、ことさら「動物の権利」なんてもっともらしい議論を持ち出すまでもなく、「毛皮なんて、カッコ悪いにもほどがある」と当たり前に思える。それどころか、革製のベルトや靴を身に付けることさえ、ちょっと複雑な気分になってしまっているほどだ。

Bob Dylan は 1966年、”Leopard-skin Pill-box Hat” という歌で、豹毛皮の縁なし帽をかぶる女性をずいぶん皮肉っぽく描写している。(当然ながら、「動物の権利」なんてこととはまったく別の話として)

私としては今後、毛皮ばかりでなく皮革製品も「カッコ悪い」と思われる世の中になると思っている。とりあえずは、レザー・コートやレザー・ジャケットなんて忌み嫌われていいし、レザー・バッグや革ベルト、革靴も、おいおい廃れていくべきだ。

何しろ肉を食わないライフスタイルが個人的にはすっかり定着してしまったので、レザー製品に関する「免罪符」みたいな論理も、効力を失って久しいのである。

というわけで、最近は革ベルトや革靴を購入していない。布製やフェイク・レザーで十分だ。

 

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2021年12月 4日

"THREEPPY" で「スリーピー」は、ちょっとなあ

近所の大型ショッピングセンターの入り口付近に最近できた店の名前が、どうにも気になる。"THREEPPY" という何とも不可思議なスペルなので、「これって、一体どう読ませたいわけ?」と言いたくなってしまうのだ。

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調べてみると実はこれ、百均のダイソーが展開する「300円ショップ」であるらしく、"THREEPPY" の読みは、何と「スリーピー」なんだそうだ(参照)。「へぇ、変なの!」と思うほかない。

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ウェブ・サイトでは、いきなり "three is happy" という大胆な文法無視で毒気を抜きに来る。よく見ると 300円だけじゃなく、500円、1000円の品物も多い(参照)ので、「2本で 298!」と言いながら、実は 29,800円みたいな「さおだけ屋の商売」(参照)まで連想してしまったよ。

ピンクで埋められた、さらにその下には "NEW「THREEPPY」DAYS" なんて、英文にカギ括弧を混在させるという素晴らしいエクレクティシズムまである。ひたすら別世界に連れて行かれそうだ。

まあ、ダイソー側のかなりエキセントリックなコンセプトに関しては、とりあえず「はいはい、どうぞご勝手に」ということにしておこう。ただし、しょっぱなの店名スペル問題に関する限り、長音を示す "ee" のすぐ後ろに促音を示す "pp" が続くという気持ち悪さは、やはりいかんともしがたい。

無理矢理にまんまカタカナに置き換えたら「スリーッピー」みたいな、英語の発音体系ではあり得ないことになる。知り合いにネイティブの英語話者がいたら、読ませてごらん。きっと戸惑うから。

「読めない」ってことはさておいても、とにかく "THEEPPY" では、視覚的にも間延びしすぎで違和感ありありだ。なんなら "p" を一つ省いて ”Threepy” にすれば、カタカナ発音で「スリーピー」と読むにやぶさかではないが、いずれにしても「寝ぼけたネーミング」ではある。

ちょっとだけヒネって ”Threppy”、 あるいは ”Threppie” (いずれも「スレッピー」と読ませる)なら、あってもいい気がする。これだと発音的な違和感がないし、「寝ぼけ感」からも離れることができる。往年の "preppie" (プレッピー)とか ”hippie" (ヒッピー)とかを彷彿したりするし。

ただ、既にやたらと多店舗展開してしまっているようだし、ここまで来てしまっては、私ごときがいくら「気持ち悪い」なんて声を上げても、今さら店名変更はあり得ないよね。あるいはそのうち、知らんぷりしてさりげなく "p" を一つ省いちゃったりする手はあるかもしれないが。

【12月 27日 追記】

本日、同じショッピングセンターに行ったところ、こんなようなノーティスが出ていた("THREEPPY" の ”R” が抜けちゃってる)。

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わけのわからないスペルだけに、当事者(あるいは関係者?)にも、混乱があるのだね。

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2021年12月 3日

オミクロン株と北京オリンピック

AFP BB News が 11月 30日付で "中国、オミクロン株は北京五輪での「挑戦」に” と伝えている。中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は「感染防止と抑制における挑戦となることは間違いない」と述べた上で、「南アフリカが速やかに情報提供したことに感謝する」としている。

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ところが、このコメントは自らへのブーメラン効果も持ってしまったようだ。同じ AFP BB News の 11月 28日付が、米国の南アフリカの情報透明性への賞賛を伝えており、これは「新型コロナ流行初期の中国の対応への当て付け」的な意味を含んでいるとされるためだ(参照)。

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米国は国務省声明で、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官が「特に、オミクロン株を迅速に特定した南アフリカの科学者と、その情報を共有した南ア政府の透明性を称賛した」とし、世界はこれを模範とすべきだと述べている。

現在のコロナ禍は 2019年末の中国武漢での「原因不明の肺炎クラスター」に端を発しているとされ、この時の中国の対応は、どうみても透明性があったとは思われない。もし中国がこの件についての情報公開を積極的に進めていれば、現在の状況は違っていたかもしれない。

下は AFP が今年 2月 9日付で報じた「WHO による新型コロナウイルスによる感染症の起源調査」という記事に添えられた図解である。これを見ても、中国が WHO の調査に協力的だったとは到底思えない。

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ということは、「南アフリカの速やかな対応に感謝する」という中国のコメントには、「そういうあんたの国のそもそもの対応は、感謝するにはほど遠かったけどね」という批判が返ってきても仕方がないというほかない。

中国がこうしたブーメラン効果を度外視しても南アフリカへの謝意を表明したのは、来年 2月 4日の開幕が予定されている北京オリンピックを何が何でも成功裏に実施したいという、強い意図をもっているからだろう。国家的威信にはこだわりたがる国だからね。

ただ、今年の東京オリンピックにもかなり批判的だった(参照 1参照 2参照 3)私としては、北京オリンピックに関しては、最低でも「外交的ボイコット」すべきだと思っている(参照)。

 

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2021年12月 2日

"Wakalog" (和歌ログ)18年連続毎日更新を達成

私はこの "Today's Crack" と平行して ”Wakalog" (和歌ログ)というブログも運営している。毎日歌を詠むという、我ながら酔狂なブログだ。

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2003年 12月 2日から始めていて、初日は「なるべく毎日作っていきたいと思う」なんて呑気なことを書いているが、どういうわけかそれ以後ずっと毎日欠かさず書き続けてきてしまい、昨日「18年連続毎日更新」ということになった(参照)。

というわけで、昨日の記念の歌は「この年も師走となれり十八年毎日歌を詠み来たりせば」というものだ。とくにひねったわけではなく、「まんま」である。毎日やっていても、せいぜいこんなものである。自分でも「いいかも」なんて思えるのは、月に 一首か二首程度のものだ。

子どもの頃から周囲の大人たちに、「お前は何をさせても長続きしない」と言われてきたが、どういうわけか「文章を書く」とか「歌を詠む」とかいうのは苦にならない体質のようで(これは「才能」なんかじゃなく「体質」としか思われない)、誰に強制されたわけでもないのに、こんなことになってしまった。

我ながら、まことにもって物好きなことである。そんなこんなで、昨日で 6,575首の歌を読み続けてきたというわけだ。

ところで、こっちの方の "Today's Crack" は、スタートこそ "Wakalog" より 一年以上早く、2002年 3月からだが、当初は「なるべく毎日更新」なんて、なまくらにやっていた。それが ”Wakalog" に引きずられるような形で「正真正銘の毎日更新」になったのは、2003年の 12月 26日からである。

というわけで、こちらもクリスマスには「18年連続毎日更新」の記録となる見込みなので、よろしく。

 

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2021年12月 1日

「マツケンサンバ Ⅱ」と「テンテコマイ」

碓井ツカサ さんという方(漫画家であるらしい)が、着物での激しい脚の動きの際の布の動き方に関する資料を探していて、「マツケンサンバ」の PV で一気に解決したと tweet しておられる(参照)。

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つい「それって、どんなんだ?」とググってみたところ、下の YouTube 動画に行き当たった。この「マツケンサンバ Ⅱ」は、今年の紅白歌合戦に登場するらしい(参照)が、その発表が 11月 19日だったというので、冒頭の tweet が 11月 20日付ということとのつながりに納得がいった。

実は東京オリンピックの閉会式に取り入れるべきだったなんていう声がネット上で盛り上がっていたらしく、それに NHK が乗ったというのがもっぱらの評判である。いやはや、この世は森羅万象に接点がある。

ちなみにこれ、サンバのリズムの上に艶歌(歌のリズムがアタマ打ち)と「流し目」が危うく共存しているという点で、摩訶不思議なものである。「サムい!」という反応もあるが、これはこれで「新ジャンル」と思っていればいいだろう。

そしてさらに、冒頭の tweet に お菊 さんという方からついた「よろしければこちらも・・・」というレスがまたスゴい。富士急ハイランドの「テンテコマイ」という新アトラクションの PV である。

いきなり三味線で登場するのは、すっかり白塗りなので誰かと思ったが、「平成の女道楽 内海英華」(「うつみえいか」と読んでね)姐さんではないか。ついに「令和のブレイク道楽」に進化してしまっている。

いやはや、世の中というのは、どこでどんなネタが生まれているか知れたものではない。実にもって油断のならぬことである。

 

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