「親中派圧勝」という、香港の「立法会選挙」
初めから見えていたこととはいえ、香港の「立法会選挙」は「親中派圧勝」という結果だった。中国当局に「愛国者」と認められることが立候補の条件なんていう、とんでもない選挙だったのだから、「一国二制度」なんてコンセプトは、とっくに反故にされてしまっている(参照)。
「現代ビジネス」の本日付で、近藤大介氏が ”香港議会選、親中派圧勝で「一国一制度」化の実現が時間の問題に” という解説記事を載せている。「古き良き香港」はもう二度と戻らない」というサブタイトル付きだ。
「古き良き香港」を惜しむ気持ちは、私も他の人に負けていないと思う。仕事で何度も訪れ、現地の人たちとの交流もしっかりと経験しているので、単なる観光で得られる以上の思い入れをもってしまっているからだ。それだけに、これまでにも香港にエールを送る記事を何本も書いている。
香港の自由を守る運動に心の底から共感 (2014/11/25)
香港の自由を守る運動と、ベルサーチの Tシャツ (2019/08/15)
香港の自由を求める闘いにエールを送る (2019/09/01)
死ぬなよ、香港! (2019/11/25)
死に体を乗り越えろ、香港!(2020/07/03)
何かと気がかりな中国の動向 1 (2021/07/01)
何かと気がかりな中国の動向 2 (2021/07/02)
香港人、逃げろ!(2021/08/15)
これらの記事を自分で読み返してみると、2019年半ば頃までは香港人の自由を求める闘いにエールを送り、今後の「一国二制度」の継続に一縷の望みを抱いているようなところがある。しかしそれ以後になると、ほとんど絶望的だ。
2019年 11月に「死ぬなよ、香港!」というタイトルの記事を書いたかと思うと、2020年 7月の記事は「死に体を乗り越えろ、香港!」というタイトルになってしまっている。このあたりで「古き良き香港」は、ほとんど死んだと認識してしまったわけだ。
さらに今年 8月には「香港人、逃げろ!」というタイトルになっている。自由を維持しようというなら、もう香港脱出しか道はない。簡単な選択ではないが。
私が前世紀のうちに交流を深めた香港人たちは、既にみな 50代以上になっていて、70代の人もいるはずだ。人生を諦めずに、香港に見切りを付けてでもしっかり生き続けてもらいたい。既に脱出した人も少なくないだろうと思ってはいるが。
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コメント
おそらく中国はもはや金融や貿易のハブ、西側への窓口としての香港という存在を特に必要としていないのだろうな、と思います。一つの主要都市というだけの存在になっていくのではないでしょうか。
投稿: 山辺響 | 2021年12月21日 17:38
山辺響 さん:
確かに、西側への窓口という意味で重要視したいなら、それは香港の「自由」とワンセットですから、あまり無茶なことはしないはずですね。
しかし、そうした「香港ならではの機能」はもう要らないと。
ずいぶんゴーマンな話だと思ってしまいますが、そういうことなのでしょうね。
投稿: tak | 2021年12月21日 19:50