博多ラーメンの「臭み」の正体とは?
「みんなの経済新聞」というサイトがあり、日本各地の経済情報を伝えていて、なかなかおもしろい。始まりはあの「シブヤ経済新聞」であるらしい。
このネットワークの中の「高田馬場経済新聞」が、今年 1月 18日付で ”「博多ラーメンはなぜ臭いのか」 高田馬場のラーメン店主が追求、スープから枯草菌” というニュースを伝えている。ちなみに「枯草菌」の読み方は「かれくさきん」ではなく「こそうきん」であると、 Wikipedia で確認した(参照)。
私は 2018年 8月 24日から 26日まで、二泊三日で佐賀と博多に出張したが、その際に「 博多の繁華街に漂う生臭さの正体」(26日付)という記事の中で次のように書いている。
佐賀の街を歩いていた時から、何となく生臭いというか、もっとひどい形容をしてしまえば「ウンコ臭い」というか、あまりいい感じではない臭いがすると思っていたのだが、博多に移動して、その臭いの元がはっきりと特定できた。九州のラーメンは博多ラーメンを筆頭に「豚骨スープ」が多いため、ラーメン屋からその独特の臭いが漂っているのである。
この時はラーメン屋の「豚骨スープ」が臭いの元としているのだが、さらにその元を辿ると「豚骨そのもの」というわけではないようなのだ。「高田馬場経済新聞」は、そのあたりのことに詳しく触れている。
記事によれば、スープに「豚の頭を使っているので、口に餌に含まれる枯草菌が残っていたと考えられる」というのである。餌に枯草菌が含まれており、それを食べた豚の口の中に残るというのだ。なるほど、豚は歯を磨かないからね。そしてこの枯草菌こそが、あの臭いの元らしいのである。
私は 2018年の記事で「あまりいい感じではない臭い」と書いているが、世の中には「あの臭い」を出したくて苦心するラーメン屋さんも少なくないのだね。もしかして私も肉食から離れていなかったら、「臭い博多ラーメン」に惹かれていたかもしれない。
ちなみに枯草菌というのは、納豆菌とも共通する種類の細菌だという。なるほど、独特の臭みがあるわけだが、最近の納豆の臭いはかなりおとなしくなった気がする。とはいえ、納豆に慣れない外国人はそれでも驚いてしまうようだが。
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コメント
横浜にある醤油豚骨ラーメンの超有名店は連日店の前には10人位が並んでいます。
私も一度食べました。確かにうまい。
しかし、店の周辺にただよう強烈なにおいは近隣の住民とトラブルになり排気ダクトを10m以上上に伸ばし何とか営業を続けているようです。
うまいと書きましたがあの匂いを嗅いでしまうと、もういいやと言う気分になりますね。実際一度しか行ってません。
あの東京駅のラーメンが全国に普及してほしいもんです。
街中にとんこつのにおいが漂ってるのは勘弁してほしいもんです。
知人は、家の隣にとんこつラーメン店ができると知って建設中から大分戦ったようです。その結果、脱臭設備をつけさせたようですがそれでも臭いといってました。資産価値に係る問題ですね。
投稿: ハマッコー | 2022年2月11日 20:21
ハマッコー さん:
あの臭さが気になるというのは、私が肉食をやめたからというだけじゃないようですね。フツーの感覚でも、臭いものは臭いと。
確かに、隣に博多ラーメンの店ができるというのは、嫌ですね。
投稿: tak | 2022年2月12日 05:01