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2022年2月 5日

”February” の発音を巡る冒険

昨日が立春で、ということは既に春になっているはずなのだが、それは暦の上だけのことで実際にはまだまだ寒い。天気予報によれば来週は一段と冷え込むとのことで、2月というのは中旬を過ぎなければ本当の春にならないもののようだ。

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ところで Quora に、英語の "February" (2月)の発音に関する質問があるのを見つけた。"「b」の次に来る「r」は発音しないのが正しいと説明しているのがいくつかあります。 本当にそれが正しい英語の発音なのでしょうか?" というものだ。

これには 4件の回答がついていて、いずれも "r" の発音は入れない方が普通だとしている。ただ、入れるのが間違いというわけではなく、「どちらもあり」ということのようだ。

つまり無理にカタカナで書き表せば、「フェブラリー」ではなく「フェブアリー」(あるいは「フェビュアリー」)みたいになる方が一般的というわけだ。Merriam-Webster の ”February" の項目でも、"r" を入れない発音の方が先に示されている(参照)。

リンク先に飛ぶと、実際に音声で聞くこともできるが、かなりビミョーなので、よく聞かないと違いがわからないかもしれない。

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驚いて改めて自分で発音してみると、確かに「フェブラリー」と聞こえるような発音はしていないことに気付いた。文字表記の "February" に引きずられて "b" のあとに "r" を入れているような気がしていたが、それは「気がしていた」だけのことで、実際は無意識のうちに「フツーの」発音をしていたようだ。

試しにきちんと意識して(「きちんと」と言っていいのかどうかわからないが)"r" を入れて発音してみると、結構まどろっこしくて言いにくい。入れたようなつもりで自然に発音すると、実は入れていないということになるようなのだ。

ただこれは米国式の発音であり、英国式は "r" を入れるとの指摘もある。試しに下の 2つの動画で、1年の各月の発音を聞き比べるのもおもしろい。(上が米国式で、下が英国式)

一番特徴的なのは、"September" や ”October" の最後の ”er" の発音で、米国式は "r" を発音するので、いわゆる「巻き舌式」になる。"February" の ”b” の後の ”r” は発音しないのにね。

ちなみに私の発音はかなり米国式なんだと、再確認してしまった。これ、アメリカン・ミュージックで育った結果なんだろうと思う。

 

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コメント

リンク先に飛んで、前から気になっていた〝Length″の発音は実際どうなんだろう、g は黙字と思い込んでいましたがケリをつけるため調べてみました。

英式では g は k として軽く発音し
米式では g は t として発音するように記述されてますが、後にくる th と重なるので事実上黙字となっているようです。

少なくともカタカナ英語の〝レングス″ではないですね。
ネイティヴに〝レングス″と言っても多分通じないでしょうね。

投稿: ハマッコー | 2022年2月 8日 22:45

ハマッコー さん:

実際に自分で発音してみましたが、私の場合は米国式ですね。英国式はやろうと思えばできますが、普段はそんな風には発音していません。

いずれにしても ”レングス” とは発音しませんね。

投稿: tak | 2022年2月 9日 18:05

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