ゴキブリは殺虫剤で殺すより、呼び寄せないこと
NATIONAL GEOGRAPHIC に、「殺虫剤でのゴキブリ退治はゴキブリを強くするだけ、米研究」という記事がある。市販の殺虫剤は、ゴキブリが耐性をもってしまったために効きにくくなっているというのだ。
耐性を強めているのはチャバネゴキブリで、要するに最も一般的にみられるヤツらしい。「米国カリフォルニア州の集合住宅で採集したチャバネゴキブリには、よく使われている 5種類の殺虫剤に対し生き残るものがいた」というのだから、かなり始末が悪い。
ところで最近、我が家ではゴキブリを見かけることがかなり減ってきているので、ゴキブリ用殺虫剤もほとんど使わずに済んでいる。ほんのたまに見かけた時は、「ごきぶりホイホイ」みたいな捕獲タイプのものの出番だ。
我が家でゴキブリが減っているのは、残飯処理に気をつけて、流しのゴミ受けなどにたまらないようにしていることもあるが、ずっと飼い続けていた犬猫が、11年前を最後に死んでしまったこともあるだろう。
キャットフードなどを皿に出しっぱなしにしていると、ゴキブリにとって格好の餌になるようなのだ。猫が食べ残したものが夜中まで皿に残っていると、それだけで家の中はゴキブリ天国になってしまう。
この経験からして、ゴキブリを減らすには餌になるものを出しっぱなしにしないということが大切だ。とくに台所の流しは清潔にしておかなければならない。出てきたゴキブリを殺すより、そもそも呼び寄せないようにする方がずっといい。
これから暖かくなるので、せっかく減ってきたゴキブリがまた増えないように、しっかり気をつけたいところである。
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コメント
殺虫剤メーカーにとっては、薬剤に対してゴキブリが耐性をもつことは好都合なことだと思います。年間160億円の市場があるようです。
殺虫剤の効き目が強く年々ゴキブリが減少してきたら、市場規模が縮小するので絶滅させるような強力な殺虫剤は売らないと邪推してます。
テレビで宣伝してる市販の水虫薬は改善はしますが、根治はしません。
医者から処方箋書いてもらって買う水虫薬は効能が高いですね。スッキリ根治します。
殺虫剤も同じ事情を抱えていると思います。
メーカーに取ってやっかいなのは tak さんのような知見を持った人が増えることでしょう。
投稿: ハマッコー | 2022年3月27日 23:49
ハマッコー さん:
なるほど。殺虫剤メーカーとしては、ゴキブリは「生かさぬよう、殺さぬよう」ってわけですね。
ゴキブリって、どうせ何やったって絶滅しませんから、家の外で生きていてもらうのが一番です。藪の中とか。
都会でも下水溝の中とか、彼らの棲みやすいところはあるのでしょうが、それよりも家の中の台所を一番棲みやすくしてあげてるのがいけないんでしょうね。
投稿: tak | 2022年3月28日 08:09
ハマッコーさんのコメントに喧嘩を売るようになってしまって申し訳ないですが、あくまでいち意見としてお願いします。
私の父がかつてビルメンテナンス関係の仕事をしていて、ゴキブリ殺虫剤メーカーによる勉強会に行ったことがあります。
帰ってきた父から聞いたのは、ゴキブリ駆除に人生を捧げたかのような開発責任者の熱い想いと徹底した対ゴキブリ研究の凄まじさだったそうです。
駆除剤が一社独占ならいざ知らず、複数企業の生き馬の目を抜くような競争関係にあるはず(海外を加えればもっと)で、であればわざとゴキブリを生かしているように考えることは、「歯医者はわざと虫歯を残す」にも似た邪推のように思います。
投稿: らむね | 2022年3月28日 19:59
らむね さん:
なるほど。貴重な証言だと思います。
ただゴキブリってやつは、記事本文で触れたように、どうやら殺虫剤の力で死に絶えさせることは困難ということがわかってきているみたいなのではあります。
ということは、「クスリで殺す」というのは徒労に終わるのではないかと思わざるを得ません。決して「わざと生かしておく」ってことではないにしろ、結果的にはそれと変わらない状況になりそうなのですね。
だったら、「ゴキブリはゴキブリの世界で生きていくような棲み分けを図る」ということの方が、環境的な側面からもいいのではないかと。
手間はかかりますけどね。
投稿: tak | 2022年3月28日 21:04