今年の春は、冬と初夏とを行ったり来たり
春の天気が不安定なのはいつものことだが、今年はとくに変動が大きすぎる気がする。ポカポカ陽気のいかにも春らしい日というのが少なくて、初夏の暑さと冬のような寒さの繰り返しが続き、少々体に堪えるほどだ。
私は『和歌ログ』なんて物好きな写真入りブログも毎日更新しているので、天気の移り変わりは過去ログから伺えるのだが、今年は 3月中旬頃、妙に暖かい日が続いた。「遅咲きの梅といへどもこの春は待ちきれず今朝弾けたるなり」なんていう歌を詠んだ 3月 12日の写真は、既に本格的な春である。
こうして 3月中旬はしばらく 1ヶ月先ぐらいの暖かさが続いたが、20日頃から急に寒さがぶり返して、22日には雪まで降った(参照)。
寒くなってもまたすぐに暖かくなるというのが今年の春のお約束で、その翌日から 28日頃までは暖かさが戻ったが、そのお約束は逆方向にもしっかりと作用して 29日からまた冷え込み、4月 1日の未明には筑波山で雪が降る(参照)。
それ以後は 2日おきぐらいで暖かい日と寒い日が目まぐるしく入れ替わっていたが、9日から 13日まではやたら暑くなってしまった。4月 10日の歌は「暖かき風」なんて詠んでいるが、この日、東京は最高気温 26.8℃ の夏日となっている(参照)のだから、実際には「暑き風」だった。
中旬以後は、天気の変動がさらに激しくなり、極端な寒さに戻ってしまった 14日には「幾たびも冬と初夏とが繰り返す川の流れに遊ぶ鴨たち」なんて歌を詠んでいる。
というわけで、今月の 5日頃に衣替えで一度は洗ってしまい込んだ冬物を、翌々日にはまた引っ張り出すことになってしまった。中旬の暖かさでさすがに「いくら何でももう大丈夫」と思い、もう一度洗ってしまい込んだが、14日にまた引っ張り出し、以後はずっとしまうことができないでいる。
一昨日の 27日は本当に夏のような一日になって、日が暮れてからも Tシャツ一枚で土手を散歩した(参照)ほどだが、今年の春は油断できない。明けて昨日はお約束通りに冬のような寒さに戻ったので(参照)フリース・ジャケットを着込み、今日も朝から冷たい雨が降り続いている。
というわけで、この 10日間ほどはそれまでの極端さがさらに増幅して、暑い日の翌日には冬のような寒さが戻るという「毎日行ったり来たり状態」である。衣替えなんて、いつしたらいいのか見当も付かない。というか、ほとんど毎日衣替えしてると言う方が適切か。
15日には早くも台風 1号が日本列島に接近した(参照)し、「まったくもう、一体どうなってるんだ?」と言いたくなってしまうが、これもまた地球温暖化の現れなのだろう。「温暖化」と言っても単純に暖かくなるというのではなく、「極端化」という方が相応しいようなのだ。
当分はこの極端さに付き合っていくしかないのだろう。5月になったら安定した初夏の陽気が続いてもらいたいが、なかなかそうもいかないのだろうね。
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