知床の海難事故について
下の写真は、一昨年 3月に仕事で網走まで行った時のものだ。土地の人たちに「今の時期に網走まで来てくれたんだから、流氷を見ないうちに内地に帰すわけにいかない」と強く勧められたので、遊覧船に乗って流氷見物をしたのである(参照 1、参照 2)。
あの日、流氷は既に岸から離れていたが、少し沖に出ると海面のかなりの部分が氷に覆われていた。今思えば、波の静かだったのが本当によかった。ほんの 2年前にこんな体験をしたものだから、今回の観光船「KAZU 1」の事故は、なんだか他人事と思えないような気がしている。
ラジオで第一報を聞いた時は、3メートルの波が立っていたというので、「よくまあ、そんな日に海に出たものだ」と驚いた。私だったら船に乗る気がしなかっただろう。
ところが続報では、出港時には波は 30センチほどしかなく、3時間ほど立ってから急に高くなった(参照)ということなので、乗っている人たちはかなり焦っただろう。
こういうことがあるから、海は怖い。亡くなられた人たちは、本当にお気の毒なことである。これから責任問題がクローズアップされるだろうが、推移を見守りたい。
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