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2022年4月23日

アメリカと英国の定番スナック菓子

我が家には 2種類の必需品的なスナック菓子がある。一つは私が過去記事で何度か触れたナビスコの「プレミアム・クラッカー」(代表的な記事は、こちら)、もう一つは妻の必需品、マクヴィティの「ダイジェスティブ・ビスケット」だ。

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この 2種類のスナック菓子、近所のスーパーではなかなか手に入らない。プレミアム・クラッカーは、ヤマザキが日本でのライセンシーとして製造販売していたが、2016年の契約終了以後は「モンデリーズ・ジャパン」という会社が日本での展開を行っている。

そしてここからが問題なのだが、今のプレミアム・クラッカーはイタリアで製造されたものをモンデリーズ・ジャパンが輸入販売しているので、ヤマザキが国内で製造販売していた頃よりも明らかにおいしい。要するにヤマザキって会社は、営業力はあっても商品力は落ちるのだよね。

というわけで、私は今、プレミアム・クラッカーはネット販売を通じて入手している。

そして妻の贔屓であるダイジェスティブ・ビスケットはスコットランド発祥で、英国の誇るスナック菓子である。”Let It Be” で、ジョージ・ハリスンがスタジオに持ち込んだのをオノ・ヨーコがつまみ食いして、ジョージが激怒したというのは知る人ぞ知る実話だ。

このビスケットも以前はどこのスーパーでも手に入ったが、最近はあまり見られなくなってしまっので、やはりネット販売を通じて入手している。

日本のスナック菓子市場というのは大手メーカーの営業力に支配されていて、彼らによる目新しさを追った新製品が売り場の大半を占めている。その結果、プレミアム・クラッカーやダイジェスティブ・ビスケットなどの、昔から定評ある定番品が劣勢に立たされているようなのである。

欧米で暮らす日本人の知り合いは、「日本のお菓子の市場はめまぐるしく変わりすぎて、わけがわからない」と言う。欧米ではお菓子の新商品なんて滅多に出てこなくて、ずっと同じ定番品しかないのだそうだ。つまり親から子、孫に至るまで同じお菓子を食って育つというわけだ。

私と妻は「それでこそ」と思ってしまうのだが、フツーの日本人はそれでは満足しないらしい。実はそのせいで、「本当においしい定番品」から遠離ってしまう結果になっているのにね。

ちなみに、プレミアム・クラッカーはコーヒーとよく合い、ダイジェスティブ・ビスケットの方は紅茶に浸して食べるのが一番おいしいと言われている。我が家では私がアメリカ好みで妻はヨーロッパ趣味と、明らかな棲み分けが出来てしまっているのだよね。

 

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コメント

部分的に反対意見を(笑)

かつてヤマザキナビスコが日本で製造・販売していた「オレオ」が大好きでしたが、ヤマザキとナビスコの提携解消により、オレオはグローバル共通のナビスコ製になり、味が落ちました。旧来のヤマザキナビスコ製オレオの味を引き継いでいるのは、日本製造のヤマザキ「ノアール」で、私はそちらを買っていますが、店舗によっては現在オレオがあってもノアールが無いところがあり、逆にノアールがあってオレオが無い店は見たことがありません。値段も1割ほどノアールのほうが高く、ここではヤマザキの営業力が負けていると言えます。
なお味の良しあしは個人の主観であることをお断り申し上げますm(__)m

投稿: らむね | 2022年4月24日 11:03

らむね さん:

ほほう、「オレオ」に関してはそんな感じですか。私の管轄外(一度も食べたことがありません。ごめんなさい)なもので、知りませんでした ^^;)

いろいろあるものですね。

投稿: tak | 2022年4月24日 17:42

新製品が出ては消え、と言うのは菓子業界に限ったことではありません。ビールも次から次へと新製品が出ています。カップ麺も同様です。

その都度莫大な広告宣伝費をかけ「マーケティングの専門家?」が暗躍します。随分と無駄なコストをかけていると思います。

お菓子メーカーには新製品開発チームがありヒット商品を狙って日々がんばちゃっているので永久に商品が入れ替わりますね。消費者やメーカーにとっていいことかどうかはわかりませんが、コンビニやスーパーにとっては大変でしょう。

投稿: ハマッコー | 2022年4月24日 21:05

ハマッコー さん:

お菓子の世界でどんなにいろいろな新商品が出たとしても、既にある定番のおいしさには敵わないと思いますがね。

ちなみに今日はクルマで遠出して、コンビニでいつもの「カルピスウォーター」を買おうとしたのですが見つからず、カルピスの『特濃』だかなんだかいうのしかありませんでした。

仕方なくそれを買ってみましたが、甘すぎて閉口しました。「いつもの定番」というのが消えるのは、本当に困ります ^^;)

投稿: tak | 2022年4月24日 21:26

ナビスコの「プレミアム・クラッカー」は私も好物でした。ただ、パックによる塩加減のバラツキが気になっていたところ、トップバリューブランドで同様の製品を見つけました。

試してみるとクリスピーさ、小麦の香りはナビスコとほぼ同じ、しかもこちらは塩加減が安定しておりお値段もリーズナブル(確か150円ぐらい)で、やはりイタリア製でした。しかし、コロナ禍初期に乾麺パスタなどの食品が不足した際に店頭から消え、次の入荷を心待ちにしていたのですが、約一年後に入荷した際にはパッケージも代わり、中身も韓国製になっていました。もちろん食感、香り、味はイタリア戦には全く及びませんのでそれ以来、二度と口にしたことはません。

マクビティーズのダイジェスティブ・ビスケット(トップにチョコが乗った物)もティーのお供として私の大好物でして、ロンドンでは何処のスーパーやコンビニでも安価で販売されており、ティー(ミルクor豆乳)との相性は抜群です。甘味と同じぐらいに塩味を感じるのが特徴です。

個人的にはイギリスが世界に誇るスナック菓子の一つであると思っております。

ただ、これが日本では入手出来ません。以前はロンドン在住の友人に大量に買って送ってもらっていたのですが、送料が高くなるのと手間なので止めました。

うろ覚えで申し訳ないのですが、このダイジェスティブ・ビスケット、ヤマザキからライセンス販売されていたと思います。現地品とは、全粒粉の香り、サクッとしたクリスピー感、塩味とのバランス、サイズなどが劣り全くの別物といった感じで、現在スーパーなどで入手出来るヤマザキオリジナルに至ってははっきり言って私には不○くて食べられません。

投稿: the upsetter | 2022年4月25日 11:14

the upsetter さん:

トップバリューブランドで、同様の物がお安く入手できるのかと思いましたが、結果、残念です ^^;)

ヤマザキは、私もはっきり言ってまったく信頼していません。

日本でも定評ある定番品が当たり前に入手できるといいんですがね。

投稿: tak | 2022年4月25日 18:49

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