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2022年4月15日

「とっぴおしもない」という新語(?)に驚く

ヤシロぶに "「とっぴおしもない」人たち【Tweetまとめ2020-2022】" という記事があり、「とっぴおし」という耳慣れない(いや、「見慣れない」の方が適切だが)言葉が紹介されているので、見出しだけではちょっとうろたえてしまった。

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種明かしをすればこの記事は、「日夜ネット世間に現れるクリエイティブな日本語を鑑賞するシリーズ」の一環なのだそうだ。なるほど、かなり皮肉なクリエイティビティである。

世の中には「突拍子もない」という言葉を「とっぴおしもない」と覚えてしまった人が少なくないみたいなのである。そして、気の利くことでは定評があって多少の入力ミスはカバーしてくれるかな漢字変換システムも、「とっぴおし」となると、さすがに想像力の範囲を越えてしまうようなのだ。

ヤシロぶでは Twitter から "「とっぴおしもない」13人" を拾って紹介している。ある意味、労作記事である。

収集された表記をみると、「とっぴおし」の部分の変換は「とっぴ/突飛/トッピ」と「おし/押し/推し」の組み合わせとなり、「ない」は「ない/無い」に変換されているようだ。ただ「とっぴ推しも無い」という組み合わせパターンは発見できなかったという。

「突拍子もない」という言葉の語源に関して、"imidas" では次のように説明されている(参照)。

「突拍子」は、今様歌での秘伝の技法とされる「突拍子(なだらかな調子が急に高くなる歌い方)」からという。「ない」は、否定の意ではなく、「せわしない」「はしたない」「切ない」などの「ない」と同じく「甚だしい」の意を示す接尾語。

それにしても「突飛推しも無い」なんて表記は、その「突飛なまでの突拍子のなさ」が抜群だよね。

 

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