真夏が来る前に、マスクから解放されたいのだが
一昨日「 東京、大阪では 10人に 1人がコロナ経験者」という記事を書いたところ、basara10 さんから「東京は多分半分くらいの人が感染していると思いますよ。無症状の人がたくさんいるし、熱が出ても高熱じゃなければ検査しないだろうしね」というコメントをいただいた。なるほど、納得できる話である。
というわけで「ほぼ 10人に 1人」というのはいわゆる「公称数字」に過ぎず、統計に表れない実数はもっとずっと多いのだろうと思われる。「実際は半数が感染済み」と言っても、あながちでたらめとも思われない状況ではある。
ところで今日の昼過ぎ、ラジオの報道番組にフランス在住の日本人が登場して「フランスではコロナ感染のピークを脱し、今では街中でマスクをしている人はほとんど見かけない」と語っていた。今年初めのピーク時は 1日に 45万人ほどの新規感染者だったが、今は 5〜6万人まで減っているという。
ちなみにフランスのほぼ 2倍の人口を擁する日本で、最近の 1日当たりの確認数が 3万人程度なのだから、フランスの数字はまだまだ多い。しかし既に多くの人が感染済みみたいなことになっており、現在はそれほどの脅威とは思われていないらしい。
そんなこともあって、世界のコロナ感染の実態を調べようとググってみたところ、ロイターの運営する ”CORVID-19 Global Tracker” というサイトが見つかった。世界各国のコロナ感染最新情報がいながらにして入手できる。
このサイトで、まずはフランスの状況を示すページにアクセスしてみたところ、コロナ感染者数は累計で 2,840万人に達している(参照)とわかった。フランスの人口は約 6,740万人だから、既に国民の 2.4人に 1人、つまり半数近くが感染済みということだ。
さらにドイツは人口が 8,320万人で累計感染者数は 2,470万人(3.3人に 1人)、英国は人口が 6,720万人で累計感染者数が 2,200万人(3人に 1人)。いずれも結構な数字である。
それどころか、一昨日のロイターニュースはもっと先を行く(参照)。EU の執行機関である欧州委員会が「域内人口の 60%から最大 80%が新型コロナウイルスに感染している」との推定を発表したというのだから、確かに、今さら誰もマスクなんかしたくないよね。
一方、米国は人口が 3億 3,000万人で累計感染者数 8,130万人(4人に 1人)。そして南米のブラジルは、人口が 2億 1,260万人で累計感染者数が 3,040万人(7人に 1人)だが、それでも今年はリオのサンバ・カーニバルが大盛り上がり(参照)だったようだ。
米国やブラジルでも、実際には欧州同様に 60%以上は感染済みと見てもバチは当たらないだろう。オミクロンはほとんどが軽症で済むし、もはや「特別の病気」じゃなくなっている。
ちなみに我が国は人口が 1億 2,500万人で、累計感染者数は 786万人と、欧米と比べるとウソみたいに慎ましい数字だ。公称ベースで 16人に 1人だが、実際には 10人に 2人か 3人以上は感染しているのだろう。
というわけで、ワクチン接種の進展と累計感染者数の増加が相まって全体的な免疫ができれば、我が国でもマスクから解放される日がそう遠くないと期待したい。
早くその日が来てもらいたいが、果たしてあの暑い真夏が来るまでに間に合うかなあ。何しろこの国の人はマスク好きが多い上に、何事においても変に「空気を読みたがる」から、たとえ公式に「マスク解除」になっても、実際にマスクなしで人の中に入ったら当分の間は白い目で見られかねないし。
実際にも比喩的にも、息苦しいことではある。
(言うまでもないが、この記事で示した数字はすべて概算である)
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