「見出し」の付け方って、本当に難しい
4月 30日付の J-CAST ニュースに "韓国の観光調査で「日本の人気」浮き彫りに 「行きたい海外旅行先」トップは日本、韓国は2位" という記事がある。当初、この見出しを読んで頭の中に「?」が 3つぐらい灯った。「韓国人って、自分の国を『海外旅行先』と認識しちゃってるのか?」と。
この疑問は本文の最初の部分を読んで、一応は解けた。要するにこの「観光調査」は韓国の政府関連機関が、世界の 21か国・地域で行ったオンライン調査の結果ということのようなのだ。つまり、韓国にとっての「外国人たち」を調査対象とした「海外旅行先人気度調査」ということなのだね。
というわけで、最初の疑問は解けたのだが、すぐに次の疑問が浮かんだ。世界の国々の人たちの間で、旅行先として日本が一番人気で、韓国が二番人気というのは、いくら何でも信じられない。フツーなら、スイスとかフランスとかが最上位になるんじゃないかと思うのだが。
この疑問も、記事を読み進めるうちに解けた。この「観光調査」の調査対象は、「主要訪韓国 21か国に居住する満 15歳以上の男女 3万800人」だったというのである。
まったくもう、それを最初に言ってくれよ! そもそも、よく韓国を訪れている国の人たちを対象にしたというのだから、韓国が上位に来るのも当然である。
まあ、アジアとその周辺の国々が主要調査先だったんだろうね。それだったら、日本が 1位で韓国が 2位というのもうなずける。というか、当たり前過ぎる話で、おもしろくもなんともない。
それにしても、こうした記事の見出しの付け方って、本当に難しい。 J-CAST ニュースのままでは紛らわしくて、一瞬にして内容を掴むという見出し本来の役割が全然果たされていない。
私だったら、「日本がトップで、韓国は 2位 韓国周辺を主要対象とした『訪れたい外国』調査で」みたいにするところだがなあ。私としては、国同士が地続きになっているのが当たり前の大陸国家を含む話で「海外旅行先」なんて言い方をすることにも抵抗があるし。
さらに言えば、日本、韓国に続く「ベスト 5」ぐらいまで報じてくれれば、それなりに意味のある記事になっていただろう。個人的には、以前なら断トツ人気だったはずの「香港」が 5位以内に入っているか、あるいはそれ以下になってしまっているかに大きな興味がある。
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