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2022年6月 8日

「代替肉市場」が拡大しているらしいが

お昼前のラジオ番組で「代替肉」を紹介していた。この「代替肉市場」は今や拡大傾向にあり、市販の弁当などでも代替肉を使った物が出てきているという。キャストがその代替肉弁当を試食し、「うん、おいしい!」「これは、肉です!」などと、褒めちぎっていた。

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試しに「代替肉」のキーワードでググってみると、かなり多くのページがヒットする。今や一般的な食品として認知されているようなのだ。大手食品メーカーも、"ZEROMEAT"(大塚食品)、「まるでお肉!」(伊藤ハム)、「大豆のお肉」(マルコメ)など、それぞれの商品名で展開している。

ふぅん、いつの間にか時代は大きく変わりつつあるのだね。ただ、伊藤ハムの「まるでお肉!」というネーミングはセンスを感じないなあ。

ちなみに、だいぶ前から肉を食わなくなった私としては、「食いたいけど我慢してる」というわけでは決してないので、そうした「肉の代わりみたいなモノ」を買ってまで食いたいとは全然思わない。

自分がいつ頃から肉を食わなくなったのだろうと過去ログを調べてみたところ、順を追ってこんなようになっている。

最高級牛肉って、本当においしい?(2007年 9月 14日付)
しゃぶしゃぶをメイン料理にした宴会に出て、仕方なくお付き合いで最高級霜降肉を 2枚ばかり食べたが決しておいしいと思わなかったので、それ以上は食べなかったというようなことを書いている。ということは、それ以前から肉はできるだけ避けていたようだ。

「脱肉食」を巡る冒険(2017年 4月 6日付)
この頃にはほとんど肉を食わなくなっている。しかしながら「それしか食うものがなければ仕方なく食いもするが、最近はどんな高級肉でもおいしいとは感じられない体になった」と書いている。

私が肉食を止めた理由を代弁してくれる動画を見つけた(2019年 10月 1日付)
冒頭に「私は牛や豚などの肉を食うのを極力控えるようになって 5年以上、完全に止めてからでも 2年ほどになる」と書き、世界のトウモロコシ年間生産量約 6億トンのうち、約 4億トンまでが穀物飼料で、その 1割でも人の食用に回せば、世界から餓えはなくなる計算になるとの説を紹介している。

ということは、今世紀に入ってからは肉食からできるだけ遠離っていて、2013年頃からはほとんど食わなくなっていたようだ。それでも 2017年春頃まではほんのたまに(1年に 1〜2度)だが、付き合いなどでそれしか食うものがなければ、仕方なく食っていたことがわかる。

つまり「ほとんどノーミート」でほぼ 20年、「完全ノーミート」で 5年ほど経っているわけだ。それは上で紹介した 2019年 10月 1日付の記事に書いたように、「好き嫌い」とか「自分の健康のため」とかではなく、「倫理的な理由」からである。

これだけ長く肉食から遠離っているからかどうか知らないが、至って健康で風邪も引かない。そして変な話だが、昨年 11月 23日付の記事で書いているように、うんこもおならも臭くないのである。

 

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コメント

はい、まあこの件については何度かtakさんとやり合っておりますが(笑)

前提として、私は決して暴飲暴食を勧めているわけでは無いし、またヴィーガン系の人たちのライフスタイルを否定するものでもありません。

ただどうしても一言モノ申したくなるのはこの部分。

>「倫理的な理由」からである。

個人の好き嫌いでヴィーガン的な生活をしているというのなら言うことはありません。
ですがtakさんのように「倫理」を持ち出すということは、ヴィーガン的なものが「善であり正である」と主張することに他ならず、イコール「非ヴィーガン的なものは邪であり誤である」と、非ヴィーガンからみれば自分たちのライフスタイルを否定されているように感じるのです。

例えば私はいま炭水化物を抜いた食生活をしていますが、その理由は単純に「痩せたい」という極めて個人的な欲望に基づくもので、それが「倫理的に正しい」などとは微塵も思っていません。他人と食事をともにしてコメや麦や芋を食べていても、それを「善くないことである」とする感情は浮かびません。

ですがtakさんの「肉食否定」は、他人の肉食を見て「なんでそんなものを食うのか、そんなことをするべきじゃないのだがなあ」という否定感情が生まれるということなのでしょう。もちろんその場でそれを言いうようなことは無いのでしょうが、「そういう否定感情を持ちブログでそれを言う」ことは、読者から見れば反発したくなる意見です。

私も理屈っぽい人間ではありますが、それだけで他者を説得しようとすることには意識してブレーキをかけています。とある小説でその作者が語っていたことが印象深く、肝に銘じています。
「理性的すぎるのと感情的すぎるのでは、前者のほうが問題が大きい。なぜなら感情は理性で制御できるが、理性は制御できないからだ」(そうか、理性を制御しようとする思考そのものがまた理性なのか、と愕然としました)

つまり「ヴィーガン的な生活」は尊重しますが、そのヴィーガンが「ヴィーガンの正しさ」を主張することには反発を覚えるのです。

投稿: らむね | 2022年6月 8日 22:12

らむね さん:

まず、単純な話として、私は「ヴィーガン」ではなく、魚介系は食いますので、「ペスカテリアン」であります。

そして、私が「倫理的な理由」と言っているのは、善悪とか、他人を批判するとかいうよりも、「こうした状況において肉を食うのは、自分の夢見が悪い」からであります。

これを私は敢えて「倫理的な理由」と言っているわけです。「肉を食うやつは『邪悪』で、食わない自分は『正義」だ」なんてことは決して言いません。それは私なりの「倫理」に反します。

実際問題として、世界の飢餓問題を解決するためには、私ごときが「完全に肉食を止める」なんて必要はありません。

ということは、私が肉を食わないのは、かなりの「独りよがり」であります。この「独りよがり」は他人に害を及ぼしません。

ただ、らむねさんのように、気分を害する向きはあるわけで、その点は不徳の致す限りではありますが。

単純思考からすれば、「穀物をもう少し人間に廻るようにしようよ」と呼びかければ、この「倫理志向」はより前進するわけですが、私としてはその直接的な「呼びかけ」をすることにはためらいがあります。

というわけで、決して他人に強制しているわけでもなければ、肉食を「悪」だと決めつけているわけでもありません。

この「独りよがり」は自分のフィジカルかつメンタルな健康にも貢献しているようですので、今さら止めようとは思わないというだけのことです。

一方、「煙草」に関しては、私は公衆の中で煙草を吸って、煙を垂れ流すのは「悪」だと思っています。はっきり言って、メチャクチャ迷惑ですから、そうする人をきっちりと批判します。

しかしハンバーガーを立ち食いする人が目の前に現れても、別に「悪」とは思いません。

「お好きならどうぞ」と思いつつ、その一方で、「自分は決して食べないけどね」と思うだけであります。繰り返しになりますが、それは肉を食うのが「悪」だからではなく、私の「倫理的」な「独りよがり」からであります。

「肉食」と「喫煙」に関しては、これだけのはっきりとしたスタンスの差があります。

ただ、心の隅で、「肉食に関してこうした独りよがりが圧倒的に増えれば、食糧問題も少しは軽減されるはずだけどね」と思っているのは確かです。

とはいえ、ただちに解決されるわけではないというのも自明のことです。

その自明のことという理由は、

1.肉食を止める人がそんなに急に増えるわけがない。

2.仮に多くの人が肉食を止めても、余剰穀物を飢餓地域に運ぶのは、また別の困難が伴う

という 2つの理由からです。

というわけで、当面は細かいことはテキトーに省きながら、自分の「独りよがり」を時々ブログに書くという程度にしているわけであります。

投稿: tak | 2022年6月 8日 23:26

takさんが良く仰る「業」ですよね。
アタクシも、鰻はしばらく喰ってませんね。
回転寿司であっても、「自分で金払ってまで喰う」ことはしてません。(出てきちまったもんは仕方ねぇ…。全力でいただきます。)

ステーキ喰いながら「鯨はダメだ」って言う一部の西洋人。
そして今では「昆虫食」、「代替肉」。
ゴキハエ蚊は叩くし雑草は刈払う、太陽光発電のために山を切り拓く。

ぜぇんぶヒトのやること。
喰うために生きるために稼ぐために(?)、ほかの命を奪って…。

ええんですよ。ヴィーガンさんもLGBTQさんも、信条は保ってください。
ただ、「だからオマエもやれ!」と押し付けるのはご勘弁ください。
アタシャ男から言い寄られても、頑としてお断りですし。

そうそう、商業捕鯨の船が出たってニュース聞きました。
もしかしたら、数年後に「シラス豊漁」なんて、まぁないか。

投稿: 乙痴庵 | 2022年6月 9日 17:41

乙痴庵 さん:

>takさんが良く仰る「業」ですよね。

こればっかりは、だんだん軽くしていくほかないんでしょうね ^^;)

前日の記事のコメントで紹介した "Karma Chameleon" って、邦題は「カーマは気紛れ」(これはこれで、なかなかオシャレな訳)だったと思いますが、私だったら「カルマ(業)の七色変化」と訳すところです (^o^)

"ステーキ喰いながら「鯨はダメだ」って言う一部の西洋人" って、まさに「カルマ(業)の七色変化」ですね。

ここで Boy George が登場して、"♫ カーマ カマカマ カマ カミーリーオーン" とやってくれると、かなりの効果です (^o^)

ちなみに山林を破壊して太陽光発電パネルを並べてる光景を見ると、私はマジでムカつきます。

投稿: tak | 2022年6月 9日 21:43

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