街でよく見る貼り紙と「男の業」のお話
ABEMA TIMES に、”街でよく見る「男性募集 高収入 美熟女サポート」貼り紙の真相が発覚! 実際に電話してみた結果” という記事があり、読んでみるとそれは「悲しいお笑い」なのだった。
問題の貼り紙とは、「お金持ちの美熟女の簡単なサポート」「高収入を狙おう!」などと書かれたもので、そういえば、昔は新宿辺りの電話ボックスなんかによく貼られていたものだ。つくばの地に引っ越してくる前は、新宿なんて「準地元」みたいなものだったからね。
最近はそうした繁華街にほとんど行かないし、電話ボックスとかドリンクの自動販売機とかもほとんど利用しないので、そんなものが今でもあるなんて、ちっとも知らなかったよ。時代はいくら変わっても、変わらないものもあるってことだ。
『カンニング竹山の土曜 The NIGHT』 という番組の企画で、スタッフが広告にある電話番号に電話すると、女性とデートすれば 2時間から 3時間で 2万円から 3万円の報酬が得られ、その他の経費もすべて相手の女性もちという話だった。具体的な手続きはこんなことだったらしい。
3名の紹介で 29,800円プラス消費税がかかるのだとか。初期費用はかかるものの 1回目のデートで仲介料は相殺となり、継続して女性とデートをすればその分「お小遣い」がもらえ、長期的には高収入が期待できるという案内だった。
番組では、Aさんという番組スタッフがデート相手の女性を紹介してもらうことにこぎ着けた。ところが実際にデートした結果、相手女性からもらったのはポチ袋に入った「5,000円」だけだったというから笑える。「2時間から 3時間で 2万円から 3万円の報酬」からはほど遠い。
さらに謳い文句では、継続してデート相手を紹介してもらえるはずだったが、最後はこんなことでケリがつく。
業者に「新しい女性を紹介してほしい」と連絡したところ「それについてはプラス 2万円かかります」という説明があり Aさんはこの時点で「ダマされた」と気づいたそう。
昔からあるネズミ講の類いと、構造的には同じのようだ。こんなお粗末な悪徳商法が今の世まで続いているというのは、口車に乗って「登録料」だの「仲介料」だのをあっさり支払ってしまう男が存在するからなのだろう。
わけのわからないところに少なからぬ金を払うことへの疑念は、「デートして金をもらえ、あわよくばそれ以上の進展も・・・」なんていう甘い幻想で打ち消されるのだね。「男の業」というのは、よくよく因果なものである。
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コメント
貼り紙にあるようなおいしい話があるんだったら、「お兄さん、貼り紙なんか貼ってる場合じゃないだろ」っていうことですね。
本当においしい話は人の耳目に触れない所にあるようです。
昔の知人は新宿をほぼ地元とする大学に通っていましたが、有閑マダムから「付き合ってくれたら学費と生活費は全部出してあげる」と持ち掛けられ、心が動いたらしいですが断ったそうです。
中には割り切って応じて学生生活を余裕で送った強者もいたようです。
美味しい話はこっそりやってきます。
投稿: ハマッコー | 2022年7月 7日 23:55
ハマッコー さん:
>昔の知人は新宿をほぼ地元とする大学に通っていましたが、有閑マダムから「付き合ってくれたら学費と生活費は全部出してあげる」と持ち掛けられ、心が動いたらしいですが断ったそうです。
一見おいしい話ですけど、有閑マダムの言うことを聞くのも案外大変だろうし、後々になって恩を着せられて、妙なしがらみになりかねない気もするので、断る方が賢明でしょうね。
>美味しい話はこっそりやってきます。
まさに! (^o^)
投稿: tak | 2022年7月 8日 08:37