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2022年7月17日

英語に親しむための、今どきの情報

「こあたん🇦🇺こあらの学校」という英語を学べる情報をオーストラリアから発信している方が、「初めて英語を聞いた小学生の耳がすごい。この感覚を大切にしてほしいな」と tweet している(参照)。

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確かに素直に聞けば、"water" は「わらー」に、” girl" は「ぐおー」に、"cool" は「くーお」に、"pretty" は「ぷうぃりー」に聞こえる。「うぉーたー」「がーる」「くーる」「ぷりてぃ」とは聞こえようがない。聞こえたままの感覚を大切にすれば、少なくともカタカナ英語にはならずに済むのにね。

日本人が「ぐおー」(にとても近い音)を聞いて "girl" だと思えないのは、感覚がそのように回路付けされていないからだ。つまり、その音が "girl" という言葉とは無関係の音にしか聞こえない体になっているのである。

その意味で、発音がカタカナで記された英語辞書なんて、かなり罪作りだ。こんな仕様の辞書なんか一度も使ったことがないが、思えば幸いなことだった。

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こあたんさんはさらに、「目的語が不定詞・動名詞で意味が異なる動詞」というのも紹介されている。

”Remember" や "forget" などで、例えば "I forgot to write you." は「君に手紙を書くのを忘れた」だが、"I forgot writing you." は「君に手紙を書いたのを忘れた」になるわけだね。これって結構ビミョーだから、私も間違えやすいかもしれない。

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この表を見てさらに「あれ、"stop" は?」なんて思ったが、下の方にちゃんと「stop の場合、不定詞は名詞的用法ではなく副詞的用法だから、目的語とは言えないからね」と注釈がある。ふむふむ、そうだった、そうだった。それで、中学生時代の私は英語教師にかみついたりしてたんだった(参照)。

その教師がある日の授業で動名詞と不定詞の用法に関し、あろうことか「"I stopped reading." と "I stopped to read." は同じ意味」と言い出した。これにはさすがに堪忍袋の緒が切れてしまい、「英語の教師のくせにデタラメを言うもんじゃない!」と、猛然と抗議した。

その教師は自分の間違いを認めず、「お前は生意気だ」なんて言い出したので、生意気ついでに「職員室に戻って『指導要領』の『不定詞の副詞的用法』という項目を読んで出直さないと、このまま一生恥かくことになるぞ!」なんてことまで言ってやったのを覚えている。よっぽどブチ切れちゃったものでね。

ちなみに、"stop" の場合はこういうことになるわけね。

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私の中学、高校時代は、英語の生きた教材って The Beatles とか Bob Dylan とかのレコードぐらいだったが、今どきは、その気になればかなり手軽に面白い情報を探し出せるわけだね。便利な世の中になったものである。

【同日 付記】

一番上の画像で、子どもの耳には "a lot of" が 「あろら」、"not at all" が「のらろー」に聞こえているようだが、これって、オーストラリア英語だからなのかなあ。アメリカ英語だと、それぞれ「あらろ」、「ならろー」に聞こえやすいよね。

 

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コメント

中学1年から使う辞書なら、カタカナ表記も必要性が有ると思うのですよ。その年代だとローマ字読みすら怪しい子も多いですから。
でも添付画像の辞書は、書きぶりから社会人向けのものですね。”おまいらは発音記号読め!”と思いますねw

投稿: らむね | 2022年7月17日 16:50

らむね さん:

うぅむ、発音に関しては、英語と日本語は別物という原則から入るのが望ましいと思うんですが、まあ、いろいろあって仕方がないかもしれませんね。

でも、それで入っちゃうと、結局死ぬまで発音記号が理解できずに終わっちゃうというのがほとんどですね ^^;)

投稿: tak | 2022年7月17日 18:26

私は英語の発音をカタカナで表記したことは一度もありません。中二で発音記号を習ってからは発音記号で覚えてきました。カタカナで表記するのは不可能ですから。

先日NHKの英語教育番組で、ゲストが〝英語の発音はカタカナで工夫して書いている″との発言を受けて鳥飼久美子氏が〝それは絶対やってはいけない″と強調してました。
その日のゲストは有名大学出てる人なんですけどね。発音記号の方がカタカナより使いやすく便利なんですけど、どこで道を間違えてしまったのか。

投稿: ハマッコー | 2022年7月17日 18:34

発音記号・・・中学時代、習った覚えなし(教科書に口内解剖図みたいなのが記してあったけれど、それを実際に体現して発音してくれた教師は皆無)

中学校の英語教師の力量不足・・・試験中、問題が間違っていることを指摘したのに、それを理解できない教師がいた。(分かり易く説明したら、答えを示唆してしまうので具体的に言えなかった。)

動詞の中には目的語が不定詞と動名詞では同じ意味にはならないものがある。・・・高校で初めて習いました。


等々、私の時代の中学校の英語教師ってそんなものでした。「先生」とは呼びたくないです。今はどうでしょうね?


投稿: K.N | 2022年7月17日 18:48

ハマッコー さん:

>先日NHKの英語教育番組で、ゲストが〝英語の発音はカタカナで工夫して書いている″との発言を受けて鳥飼久美子氏が〝それは絶対やってはいけない″と強調してました。

「絶対やってはいけない」というのは、私もまったく同意見です。

カタカナなんか使うから、Audrey Hepburn が「オードリー・ヘップバーン」なんかになっちゃいます。

米国人は誰もそんな風に発音しないということに、気付かないカラダになってしまってるんですね。

ヘボン式ローマ字を考案した「ヘボン博士」(James Curtis Hepburn)と同じ苗字ですから、「オードリー・ヘボン」の方がずっと近いんですけどね ^^;)

投稿: tak | 2022年7月17日 19:23

K.N さん:

>発音記号・・・中学時代、習った覚えなし(教科書に口内解剖図みたいなのが記してあったけれど、それを実際に体現して発音してくれた教師は皆無)

中学校の英語教師の多くは、発音記号通りの発音ができない(つまりカタカナ英語)ので、教えられないんです。

投稿: tak | 2022年7月17日 19:25

皆さん英語教師を馬鹿にしすぎです。50年前とは違うのです。少なくとも私の習った平成の英語教師は綺麗な発音でしたよ。

投稿: らむね | 2022年7月17日 20:11

らむね さん:

そりゃ、半世紀前よりは進歩してるでしょうね。それは認めます。失礼しました。

投稿: tak | 2022年7月17日 20:42

イギリス英語は割と日本のカタカナ表記に近いですよ。そっくりそのままではないですが…確かにアメリカは全然違いますね。
https://youtu.be/jTyqBqVoDs0

投稿: The upsetter | 2022年7月18日 12:47

The upsetter さん:

>イギリス英語は割と日本のカタカナ表記に近いですよ。

ビデオを見る限り、単語ベースで言うなら、敢えてカタカナで表記すると日本語ぽいかもしれないというだけの話だと思いますよ。

私、昔は仕事上で英国人、オーストラリア人とも付き合いが多かったですが、とくにオーストラリア英語には苦労しました。

ちなみに、登場する日本人の Atusu さんは、"Today" が時々「トゥダイ」になってるので、オーストラリア英語を思い出してしまいました。

投稿: tak | 2022年7月18日 17:24

Elvis Presley(映画がまたやってくるようですが)の歌に Patch it up てのがありまして、
https://www.youtube.com/watch?v=vc2klB0FQHA
これを 初めて聞いたのは 関西在住の中学生だった時代(エルビス オン ステージね[笑])でした。
で、これが泥棒礼賛の歌に聞こえれば あなたはもうりっぱな関西人。
「ぱちろう! ぱちろう!」って。

投稿: Sam.Y | 2022年7月19日 11:20

Sam.Y さん:

やっぱり脳内変換にはローカル性もあるんですね。東日本の人間には「パチラー」に聞こえます (^o^)

投稿: tak | 2022年7月19日 14:48

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